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数少ない義務の一つ

2008年 7月 17日

 今日は、ずっとできなかった確定申告をしに、暑い所沢市街を、勇気を振り絞って、チャリこぎに出ました。
 「納税の義務」は、日本国憲法憲法第30条に定められた、数少ない、国民への義務条項です。もう一つは、27条の、勤労の権利と義務
 しかし、この国民への義務だけを、ことさら強く押し出していると感じられるのは、僕だけでしょうか?


 別に、憲法の講釈をしたくて日記を書いているのではありません。むしろ、今日はやっぱりふうたろう的オチ付きのお役所巡りだったもので。
 何とか、確定申告で、所沢税務署を出て、課税証明を持って、所沢の保健所に行くまでは良かった。まぁ、ちょうど昼休み突入21分後で、待つことになったのは、僕の時間配分ミスということで。
 でも、その昼休みが明けるまでに便所に入ったところから、物語は始まります。
 無事、特定疾患の更新手続きを終わらせて、再び市役所に戻る時のこと。保健所と市役所の間の9割は来たところの航空公園駅前交差点。交差点に着いたら赤信号に変わって、待つハメに。
 もちろん、こんなのでは終わらない。
 ふと、左臀部(おしり)に違和感のない違和感を覚えました。
 ケイタイがない…(..;)
 厚さ2cmのケイタイのない違和感に気が付いて、もとの9割の道をそのまま戻りました。そしたら、案の定、男子便所のトイレットペーパーの上に、そのまま置かれていました。アオカビの生えた角餅のようです。
 そして、また9割進んだら、さっきと同じように赤信号にちょうど変わって、直射日光。ケイタイの厚さと所沢市の暑さが二重苦。

 次はもう少しおもしろいことを。
 実は、市役所に戻ったのは、確定申告に必要な、電子証明書を発行してもらうためでした。この発行にしばらく時間がかかるといわれたので、その間に保健所に行っていたのです。当然、発行するには十分すぎる時間だったのですが。発行そのものは10分でできるそうなので、本当のじゅうぶんだったな。
 で、今度突っ込みたいのは、この、電子証明書による納税システムについて。
 いままであまり考えてこなかったけど、このシステムで、税務署に行かなくても済むようになります。ならば電子証明書取っておけばいい。
 ところが、です。
 この電子証明書による納税には、初期投資が必要です。それが、市役所での発行手数料1000円と、パソコンで証明書を読み取るリーダー(機械)の代金です。
 え?その手数料と機械代は税金から控除される
 …ということは、だ、その控除された分の代金は、結局、税金から払われることになります。今の、どう考えても不公平な税制から考えれば、国民・県・市民の負担です。
 で、市役所で払う手数料はともかく、カードに埋め込まれたICチップ代、何より、何千万もいる人口による利用が見込まれる、リーダー(機械)代。
 ここに二つ資料。二つめのはPDFなので、クリックすると重くなります。
 e-TaxのためのICカードリーダ
 サービスの利用に必要となるICカードリーダライタについて
 つまりは、一見、納税者にとっては負担には見えないけども、結局、リーダーが売れる分、それを作っている会社が儲かる仕組みになっているのです。
 (^0^ヘュオッホホ…。上手くできた仕組みだこと!
 で、更に、電子証明書の有効期限は3年だそうで、それを過ぎるとまた再取得のための手数料を払うのです。しかも、今度は控除はありません。

 …便利さというものは、あくまでも資本増大のための目くらましです。しかし、思惑がどうであれ、これはじゅうぶん美味しい商売ですなぁ。
 財務省のページのデータを見ると、一昨年の上半期のe-Taxの利用状況は329000件だそうです。リーダー1台3000円くらいとして、3000×329000=987000000(約10億)円。

天気:晴れ時々くもり(埼玉県所沢市)

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