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その地で働く人

2011年8月22日

 さて、北海道の旅が終わりました。既に昨日から始めていますが、この長期滞在の日記13日分を徹底的に追っかけて書かなければなりません。13日前のことなんて、記憶が薄れかけていますよ…
 ところで、夜、auショップに行くついでに、米屋だの八百屋だの色々買い出しに店をはしごしました。その最終的な帰りの時、家の近くの中学校の近くに、見たことのない自然食品店が明かりをともしていたので入ってみました。
 商品は少なめで、中には賞味期限が切れていて、ただ置いてあるだけのようなものもあります。固定客以外、殆ど入らないんだろうなと思っていましたが、やっぱりそういう話らしい。
 店には飼い猫が2匹いて、猫好きふうたろうにはたまりません。店番やっているおばちゃんと30分ほど話をしながら過ごしましたが、ふうたろうはこういう地元の交流がどうしても生活の中に必要だなと思います。場合によってはスーパーのレジを打っているような人とでも交流を持ってしまうふうたろうではありますが、やっぱり個店、パン屋だったり呉服屋だったり米屋だったり、そういうところの店主と話をする方が、断然おもしろいのですよね。でも、概してどこの個店も縮小する一方です。
 大きな店は、一手に必要なものが揃うし、値段は安いかも知れない。でも、そういうカネとモノだけで毎日腹一杯に生きられる人間はそんなに多くはない。毎日誰かと話をしたり、きれいな景色をたまには見たり、猫と戯れたりするのは、カネとモノで得られる豊かさの種類ではない。空気や水は当たり前に存在していると思っていたら、一発の地震でメルトダウンした原発がばらまいた放射能で、それは当たり前でなくなったように、そういう数字で計れない諸関係もまた、知らぬ間にどんどん消え失せていくんだよ。
 一日誰とも話をしない人はどのくらいいるだろうか。道路やダムなどで消えていく自然景観はどのくらいあるだろうか。個人の好みにまで規制が入り込んでくる今、猫を自由に飼える日もいつまで続くのかな?
 カネとモノの量で生活レベルを量りすぎです。財界や政権党はみんなそれ。GDPや国際競争力よりも前に、一般市民の豊かさを守れよ。


天気:雨のち曇り、午前中やや強く降る(東京都板橋区)

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