Archive

Archive for 2013年6月24日

登山者の分散について

2013年6月24日


 富士山が世界遺産に登録されて、ただでさえ夏は大混雑・オーバーユースのこの山が、さらにハイパー大混雑になるんだろうなと思う今日この頃。
 富士山ではそんな中、入山料を取ろうという話が上がっています。別に取るのは構わないけど、オーバーユースを解消する手立てになるのかどうか。高くしすぎても「登山の沙汰も金次第」ですしね。
 オーバーユースで気になるのは、このチラシみたいに、とにかく夏になったら北アルプスやら富士山やらと、元々有名でスーパー大混雑山系を宣伝することでして。たまにマニアックなコースも紹介されますが、ふうたろうからすればマニアックでも何でもない、VIPコースですし(←こら)、継続的にそういう場所に客足を向かせなければ、登山用品も売れないんでしょうね。熊伏山(長野県南部)を紹介して人が押しかけるか。八溝山(茨城県)や二岐山(福島県)は?
 登れる山はごまんとあるのに、なぜかネームバリューで人を呼ぶ。ふうたろうは混雑しているときの山にはまず行きません。
 それと、富士山や北アルプス各地は、交通の便が激しくいい。上に挙げた三つの山はもちろん、観光地の中にある日光白根山や筑波山、雲取山などはともかく、南アルプスの中心から外れた笊ヶ岳や池口岳なんかは交通の便がアホみたいに悪い。まあ、それでも300名山を冠する山々は、ツアー客にぶつかるととたんに人数が増えますが。車道で上の方まで行ける山も、比較的人が多いかもしれません。公共交通が通っているところには人はそれなりに集中します。
 つまり、登山口までのアクセスを、どこの山でも良くしてもらいたいのです。1日5本出せとはいわないから、近郊都市から来る電車に合うくらいのバスを1往復でいいので。そして、そういう山(コース)をどんどん特集してくれればいいんです。


 …人それぞれ好き嫌いはあっても、開発されて無残な山でなければ、誰かの好みには合うものです。ともあれ、オーバーユースをなくすには、分散させる以外に方法はないので、他のところにも流れるように誘導するしかないでしょう。


天気:くもり時々晴れ?(東京都板橋区)

雑談