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睡眠と精神安定度

2008年 9月 30日

 今日も、朝から霧雨でした。そして、昨日と違って、そんなに早く寝てもいない、いや、むしろ遅い就寝でした。
 今朝書いた日記は、その寝起きに書いたもの。重さがみんなに伝わるだろう、あの日記。昨日の朝は思い切り那須岳の日記にキータッチできたのに。


 霧雨の時は大雨の時とは違うものが見られるのでしたね。
 草花の茎や葉が纏った水の羽衣は、いつ見ても良い。空の暗さも雨の寒さも、吹っ飛んじまいますね。


 今日の仕事…。
 最近あまり仕事のことを書かなくなりましたね。どうせ、やってることはほとんど同じですから、今までの書き写しみたいになってしまいますもん。
 で、久しぶりに、『ストレスとはなんだろう』(講談社BlueBacks 前出)を読んでいました。あと数ページのところで、力尽きて別の本を読んでいたので、それまで何を書いていたか忘れていました。
 …結局、最後は「ストレスに打ち勝つのは意志の強さ」みたいな感じに纏められてスッキリしませんでした。まぁ、それだけ、ストレスってのは、科学的に述べづらいことなのでしょうね。
 ちょいと引用してみますか。

ストレスとはなんだろう 杉晴夫 著 講談社BlueBacks p.174

 大脳皮質中の天文学的な数のシナプスのうち三分の二は、*抑制性シナプスであると考えられている。つまり、大脳皮質の神経活動にとって、インパルスを伝える通常のシナプスよりも、*それに働きかけてインパルスの伝わりをストップさせる抑制性シナプスの方が大きな役割を果たしているのである。
 大脳皮質中には、眠っている神経回路が、働いているそれより遙かに多いのではないだろうか。そして天才とは、この眠っている神経回路を目覚めさせて動員し、凡人より遙かに*多くのニューロンを活動させている人々ではないだろうか。
 大脳皮質の半数以上のシナプスが抑制性シナプスなので、眠っている神経回路の多くは*抑制性回路であると考えるのが自然であろう。われわれ凡人は、天才には及ばなくても、眠っている抑制性回路を動員して、大脳皮質から出て自律神経中枢に向かう有害なインパルス*ストップさせることが可能なはずである。もちろん、これには強い意志の力を必要とする。

引用終わり、*印は省略・編集あり

 …どうなんだろうね。あたかも抑制性の神経が働いている方がいいみたいな書き方だけど、ストレスの意味を百数十ページに渡って述べてきた割には、ちょっと有害なインパルスを固定的に書いているような気がします。"有害"インパルス(神経を伝わる刺激)は、心拍数を上げる、血圧を上げる等々、その時のストレスに耐えるためのものだったはず。これを抑制することが天才だなんて、本当かなあ。
 このストレスの本の直前まで、『ゼニと世直し』(青木雄二 著 大和書房)を読んでいたので、どちらかというと、資本側に良いように使われる方便にでもなりはしないか、なんて思ってしまいます。
 それに、物覚えの良し悪しも、抑制性シナプス(興奮を止める物質を放出する神経の先端部分)の働きの強弱が関わっていると聞いたことがあります。記憶だって、神経の興奮だもんね?
 …物覚えの良し悪しと、トラウマとなって残りやすいことと、関係ないのかなぁ。嫌なことほど、正確に覚えているもんでしょ。普通に抑制性シナプスのたがが外れて物覚えのいい奴が、嫌なことだけ忘れやすいのか、と。この辺はグレーゾーンだけど。
 本当は、抑制性シナプスが働く方が天才とかどうとかじゃなくて、誰もが余計なストレスなく(あるいは発散させる場所を持ちながら)暮らせるような社会にするんがホンマやないか?
 それから、抑制性シナプスで有害なインパルスをストップさせるには強い意志を必要とするって、何やそれ。精神の働きを神経学的に考察しているところで、精神論は痛すぎるで。
 せめて、精神医学的に、「~という物質(薬)で…を遮断する」とか(帯状疱疹の痛みを取る薬みたいな)、「~という行動によって自律神経が整う」(例えば、深呼吸やちゃんと睡眠を取るなど)とか、そういう風に述べるのが普通なんとちゃうの?


 というわけで、精神医学的に、ちゃんとした生活しろと、そういうことやな。
 …無理やりまとめたけど、僕の場合は抑制性回路が止まっているっぽいので、つい長々と書いてしまいました。
 「くよくよ悩むな」なんて、そんなんできてたら抑制性シナプスの論議なんかいらんやろ。

天気:くもり時々雨(東京都板橋区・豊島区・埼玉県所沢市)

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