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真夏の雪山(斜里岳:北海道網走支庁)

2009年 5月 7日

 今日も3時台に叩き起こされました。北海道の朝は早い。その代わり、冬はもの凄く遅いのですがね。
 さて、斜里岳、レッツゴー!


 明るい時間に撮った清岳荘。いいたたずまいでしょ。1500円くらいで泊まれるそうなんです、シーズンなら。
 ただし、マイカーでしか来られないというものなので、シーズンに来たら、林道がマイカーでうるさくてしょうがないということもある。一方、マイカー運転手に助けてもらえるという恩恵もある。人生両面ですなあ。


 太陽がおはようさん。さ、出発しますよ。


 昨日のタクシー運ちゃんから、新道・旧道などの話を聞いていたので、ルートが変わっているのかな、などと思ったりしました。雪で中途半端に方向を示す札などが埋まっているので、ふうたろう、道なき道を歩くことになるのです。


 念のため、ふうたろうが今日歩く道はあまりかっこいい道ではありません。かっこいいってのは、ほめられたもの、という意味で、勧めたくないということです。


 最初のうちは左うちわで北東から昇る朝日に向かってズンドコ。


 樹林が切れると向こうには清里町や斜里町などの田園風景が。農薬に汚染された土壌のことは考えないでおこう。


 登るにつれ、ちょっとずつ変わるけど、あくまでもちょっとずつ。しばらく単調です。


 間違い探し開始。


 昨日の澄んだ空を見せてくれよう。


 ふうたろうの影付き。屈斜路湖方面を見ています。


 清里町方面の、畑のパッチワークがいいですね。でも、針葉樹じゃなくて、広葉樹を植えてほしいという、個人的な願いがあったりもする。


 高さが稼がれてくると、遠近感が湧いてきますねぇ。


 雪原樹林樹林田んぼ街オホーツク海。


 太陽からtanθ=∞を食らいつつ登ります。


 これが冬なら最高にきれいだろうね。あるいは、真夏の雨上がりでも、開聞岳みたいに美しいだろうね。ああ、開聞岳もこんな感じでしたね。思い出の開聞岳(恍惚


 うぎゃー!!
 \(゚皿゚)/
 ハイマツで道がなくなったー!!
 そう、ここは雪がたんまり積もってないとかなり難航する道です。
 というわけで、ハイマツを巻いて登ります。
 なお、真似しないでください。


 一度目のハイマツ地帯を巻いて、1000mちょいのピークに到達。ここでまだ9時くらいだったので、さっさと頂上踏んで帰ってこようと、荷物デポ。概ね幌尻岳の時と同じような荷物で、今回は行動食を少し多めにして(幌尻岳の時も、行動食はじゅうぶん持っていたんですよ(弁護))、ガツーンと。


 だんだん、斜里岳の岩山がクッキリしてきましたね。ゴツい山だなあ。


 あの雪がたまっているところ、当初の登山ルートだけど、あんなところ登る気がしない。雪崩がチョー怖いし。
 登るのなら、たぶんあの右側の稜線のところがベストでしょうな。


 でも、あちら側を歩けばよかったとつくづく後悔。


 岩場。こんな岩場はただの道です。全然問題ありません。


 問題はこのハイマツ帯です。
 うおおおおおおお~~~~~!!!!!
 大仏雷登山だぁ(゚皿゚#)


 ええ、ぜーんぶふうたろうが悪いのです。間違えたというより、登れるかなー、みたいな好奇心で来た、ふうたろうが悪いんです。(ふてくされモード)


 ふぅ。もうええわ。


 ん?
 おおっ!!
 まともな登山道に出たぞ!!
 岩と痩せ尾根と急坂のまともな登山道にっ!(真剣にそう思っています)
 \(^○^)/ヤッホー


 斜里岳頂上近し!


 幌尻岳よりも、道自体は険しいッスね。幌尻岳は、こういう切り立った崖なんか、戸蔦別岳~幌尻岳肩までしかなかったもん。それも、ここまでヤヴァくないし。


 ぐげっ!
 こういういやらしい雪の付き方が、この斜里岳の特徴ですかね。怖い怖い。


 とりあえず、崖なんですよ、ひたすら。
 上の写真と同じ場所ですけどね。
 あ、ルートとしては、清岳荘から、ダイレクトにそのまま稜線沿いを歩いて(谷じゃなくて)、玉石沢コース(北から南下するルート)に頂上直下で合流するルート(じゃないけど)です。
 真似しないでください。アフォが移ります。


 まともな登山道ですよ、登山道。今回の山行セットで登山道と言えるのは、幌尻岳では戸蔦別岳~幌尻岳、斜里岳では玉石沢コースの一部ですからね。まるで、歩道です。


 で、誰が苅ったのか知らないけど、ハイマツをナタか何かで切り落としています。いいのかな、と思ったけど、ふうたろうもハイマツをゴリゴリやりながら歩いていたから全然人のこと言えない。チョー恥ずかしい登山だぁ。(TДT)


 傾斜角40~50度くらいある頂上直下を登り切って、山頂に着いたぜー!!
 本当はふうたろうが真ん中にピッケル持って立っていますが、載せませんよ。
 なお、根北峠(こんぽくとうげ)から山スキーで途中まで登ってきたという、東京から来たおっちゃんに、ここで出会いました。もちろん、最初で最後の登山者でしたが。


 えっと、たぶん、斜里岳山頂から南東を見た風景でしょうね。頂上からでないと見られない。


 たぶん、東斜里岳方面。
 ちょっと山頂では慌てすぎたかな。


 ガスに薄れている斜里町の田園風景。もっとスカッと晴れてくれないかなあ、スカッと。


 このルートは、下りの方がきれいな景色が拝めるんですよ。そう、あの雌阿寒岳(2008年5月2日)の時のようにね。
 谷が美しい。


 ふうたろうがデポしたところ、あの稜線の先なんですよね。遠いなあ。…ハイマツがあるからだけど。


 玉石沢コースの間はこういう狭いけど平らなスペースがいくつかあります。アイゼンを着脱できるところ。この辺の雪は凍ってますからね。気温は確実に10℃越えているけど


 素晴らしい登山道ですね、うん!


 こんな岩場なんて、普通ですよ、普通。


 鉄のワイヤー張ってるけど、三点確保で移動可能。でも、カメラをしまうの忘れて、それが干渉してしまいました。アフォですね。


 見晴らし最高ですな。登山道からは。


 ここで登山道が終わった…。


 枯れ木の部分はまだ歩きやすい。


 (▼。▼)y-~~フッ…


 デポしてきたことを今更後悔しても遅いんですよ。おとなしく来た道を戻れ。それとも、正規ルートを戻って(雪崩れ怖がりながら)また登ってくるか?


 ごめん、おいらが悪かった!もう登山ルートはずれないから、許してくれ~~(TДT)


 点在する道。


 岩の下を抜けたり。こういうところは楽しいんだけどね。ふうたろう岩場好きですから。乾徳山(けんとくさん、山梨県)とか喜々として登ってましたもんね。


 岩場だけが休憩所。ちょっとこういう岩の山探して、マッタリしてみようかなあ。悲しく、寂しくなったらここって場所みたいな。


 黙々と、カンバとハイマツの中をゴリゴリ抜けてきました。ええ、もう二度としません。こってり反省しています。体中傷だらけですから。


 ビバークさせてね。さすがに今日中に麓まで降りる体力ないわ。ごめんね。
 帯広のスーパーで買った、かなりマズい大手M社の十勝チーズ(黒こしょう入り)。十勝と書いてあってもただの商品名で、実は生産は(略)


 かなりグビグビ飲んだ乳酸菌飲料。よつ葉乳業の「エリー」ですって。


 斜里岳の中腹ですが、電波はバリ3。mixiだってできます。天気予報ももちろんOK。


 最後の生米メニュー。無印良品の野菜カレー。熱くて食いづらい。


 そうだ!ここ、山の中のくせに、めちゃくちゃ熱い暑いんですよ!!さっきの携帯で天気予報見たら、
 「季節外れの猛暑熱中症と紫外線に注意」
 だってさ。北見や紋別では30℃超えていたらしい(後日判明)し。
 目を疑ったよ…。
 というわけで、真夏の屋久島の格好で斜里岳に向かって歯磨きしています。


 屈斜路湖が、うっすら見えます。晴れてたらなあ。いや、晴れているんですけどね、気象学上は。


 今日はちょっとのらりくらりしすぎて、いまいち締まらない山行でしたが、ま、こういうこともある。そして、ふうたろうの今の技術がこの程度ということもある。より修行すると。
 空が完全に暗くなる前に眠くなってきたので、寝ます。
 明日は朝早く下山して、11時8分の釧路行きの釧網線に乗り、釧路停泊です。


天気:快晴(北海道網走支庁斜里郡清里町・斜里町・根室支庁標津郡標津町)
覚え書き:鼻日焼け防止グッズ・リップクリーム・エリー完全消費

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