九州横断の峠道(国見岳・五勇山~京丈山縦走コース:宮崎県)
夜中、目を覚ますと、満天の星空…!
…を覆う樹林帯でした(何
でも、星はきれいに見えています。きっと、31日は、ここ数年では猛烈に珍しい晴れになる模様です。去年は、出発すらできないほど大荒れでしたからね、西日本限定で(滅
そして、朝が来ました。朝飯はあの68円の野菜だけカレーにニンニク(すり下ろし)と粉チーズなどをぶっかけて食えるレベルにしてから食べました。
五勇山の山頂を覆い尽くす冬枯れの木が、赤く焼けています。これが雪山の斜面なら、言うことなしだったんだけどなあ…
国見岳に向かいます。北斜面になるので、若干雪が深くなるでしょうか。
木に当たる赤い朝日を眺めながら、気持ちよく出発。これがいつまで続くかは知らないけどね(じと目
登山道は、やっぱりふうたろう一人だけ。動物先生の足あとが無数にあるだけ。
しかし、この山域も非常に樹林が濃いので、木の影が落ちると言うよりも、木の壁で光が当たらないという感じですわな…。
所々、樹林がないところが、と思ったら、ものすごい倒木。みんな立ち枯れてしまったのかな…?
国見岳までも、細かいアップダウンを繰り返す雪道。なかなか思うように時間を稼げません。
樹林が薄くなると、少しだけ見通しが良くなり、気分的に楽になります。ええ、もちろん気分的に、だけ。
今度は、完全に立ち枯れて荒れ果てた樹林帯。もうすぐ国見岳山頂ですが。
ところで、この山域には、不可解な道があります。いったい、この樅木(もみき?)登山道なんて、どこに続いているのやら?おそらく、泉村側なんだろうけど、ふうたろうがそちらに下りたら、もうゲームオーバーです。
こんもりした国見岳。周囲のだだっ広い低木の樹林帯が見下ろせます。
高岳方面、なのかな?尾根はだだっ広いので、とにかく地図をよく見て、場所と方向を確認しておきましょう。ふうたろうのこの国見岳の正念場は、これからです。
そして、国見岳山頂。神社があります。その横に、国見岳の看板もあります。
昨日握ってもらったハイパーおにぎりの残りひとつ。これを食べて腹ごしらえ。でも、じっと食べていると、吹きさらしなので少し寒いっす。
国見岳の山頂は展望抜群です。大展望とまでは行かない(西側が若干悪い)けど、概ね良好。今まで歩いてきた道も良く見えます。ああ、よく見えますよ…
あちらの山が何山なのか判らないけど、地元の里山、なんだろうねえ…
さて、京丈山までの道のりはまだまだ長い。道が果たしてあるのかどうかも、今の段階では判らない。国見岳にさよならして、出発ですね。
こんな雪の上に、矢印だけあっても、どちらに行くのか判らん。地図に道がないので、行けないという罠。
幸い、ふうたろうは尾根沿い、京丈山行き。だだっ広くても、目ん玉ひん剥いて尾根を見分けて進みますよ。
そして、季節であればきれいなはずのシャクナゲは、だいたいいつもふうたろうの道を阻む、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンの構成員(怒
ところで、この近辺の笹が、ことごとく、ひどい枯れ方をしています。何ででしょうかね?やっぱり、酸性霧?
まだ冬は始まったばかりだけど、こちらは春をもう待っています。
これは、倒木になった切り株の上に、笹が伸びています。この笹は元気に伸びていますね。
ハラが減ったので行動食を食べます。…が、持っていたクッキーはこなぐすりになっていました(滅
う~ん…、このだだっ広いピーク(1578m)が平家山…かなあ…?
平家山という看板はなかったので、もっと先かも知れない。なお、25000分の1の地図には載ってない山です。
1578mピークは、とてもだだっ広いので、歩いていくべき尾根を見失いやすいかも知れません。北に進んで、左(西)方向にあります。
シカも、歩きやすい人間ルートを歩いているようですが、シカはバカ正直にその足跡を信じたらロクなことになりませんから。
やっぱり、平家山はさっきのところではないみたい。もっと京丈山方面にあるみたいですねえ。
針金を取り付けたのはいったい何年前だろう。木の組織がその針金を覆い尽くそうとしていますね。
こういう倒木がそこかしこにあって、何度も遠巻きします。まだ雪だから歩けるけど、これが草やぶの時期だったらオワっています。
太陽に暈がかかり始めました。このときはほら、その暈以外の場所も眺めるんでしたよね?
この、平家山というのがどのピークのことなのかが、本当に判らない。この標は、役に立つようで、まったく立っていない、昼行灯である!
ここは、後平家山と書いてあり、1590mとも書いてあります。…が、困ったことに、この200~300mほど手前にも、地形が殆ど同じで、方角が少しだけ回転しているピークがあるのです。もちろん、高さも同じ。そして、「平家山」方面に向かうと、その誤った方のピークである1453mに北上することになります。
方位磁石がここでは必要になりますが、持っていた方位磁石、今日の出発時に壊れやがったのですが(怒
しょうがないので携帯の方位磁針を使ったのですが、こいつがどこまで精確なのか、不安を覚えますがな…
方角を確かめて、西へ進みます。道はあるようでありません。ぶっちゃけ、道迷い尾根雪ヤブ漕ぎゾーンです。真似しちゃいやん。
そして、発見、平家山。標高1496.5m。何の変哲もないただの小ピークで、こいつに平家山と名付けた理由を、小一時間問いただしたい(じと目
平家山を北西方向に下っていくと、また新たな峠っぽい名前が出てきますが、もう、無視。地図にない場所なんて、使えんのじゃ。
そうこうしているうちに、ようやく今日の目的地である京丈山の名前が、看板に出てきました。どうやら、ここは地図には道がなくても、一応縦走路として歩かれているようですね。まあ、見れば単なるヤブなんだけどさ(滅
後平家山からのルートは、いや、国見岳からのルートは、ヤブが落ち着きます。あの石堂屋あたりの猛烈な笹を思えば、このあたりはまだ歩きやすい。ただ、立ち枯れと倒木はとてもひどく、腰から胸あたりに横たわる倒木には、辟易するでしょう。
アップダウンはおそらく、五勇山~国見岳よりも激しいと思います。倒木では、荷物が引っかかる上に、屈むとバランスが崩れるのでかなり厳しいのです。もちろん、ふうたろうみたいに100リットルザックを背負って、そいつが25kgくらいある人は、こんなところは歩かないでしょうけど(ふてくされ気味
アップダウンを繰り返すピークの中には、巻き道しかないものもあります。平家山からしばらく進んだところのピークは、登らずに巻きます。北側なので、若干雪が多いけど。
西日本の日暮れは遅いからまだ日没まで3時間弱あるけど、疲労の方がやっぱりキツくなってますな…。薄雲が出てきて、体感温度も一気に下がってきますし。
アップダウンがキツく、荷物が重く、樹林帯が多く、距離も長い。かなり厳しくなってきましたね…
時刻にして15時25分。かなり疲れがたまってきました。さっきまでの多少なりの元気さえも、もうなくなってきましたよ…
日が傾いて、気温が下がってきて、寒すぎることはないけど、心が寒い。もう少しなんだけど、持ってくれ!
京丈山手前の広くなだらかな尾根は、実は罠です。そこは、雪岩ゴロゴロゾーンで、更にブッシュが覆い被さっていて、トラバースを強いられます。つまり、アップダウンはまだ続くということで(滅
これは、確かにきれいでしょうね。でも、今日中に京丈山まで…!
そして、最後の最後にあった倒木を乗り越えたところに、やっと京丈山!17時7分到着です。
京丈山からの展望は、北面しかありません。でも、夕日が当たって…
今日は一日、本当に天気が良かったですね。朝もこれと同じような、赤と黒の陰影を見たところです。
辺りが暗くなると、次は夜景を楽しめます。五勇山では見られなかったのは、この夜景。見えている街は、熊本市ですね。
今日はよく歩きました。10時間歩きました。真冬に10時間!疲れましたね…ほんとに疲れました。明日は、凱旋をあげて熊本市に下りましょう。
天気:晴れ(宮崎県東臼杵郡椎葉村・熊本県上益城郡矢部町・八代郡泉村)
京上山到着おめでとうございます。って長すぎるんですけど~。ふうたろうさんの10時間歩行っってどんな?
うんうん。100リットル25キロザックでこんなとこ誰も歩きませんから~w
10時間歩行、雪倒木ゾーンの10時間なので、シビアなんてものではありませんでした。
でも、もう随分昔のような気がして、懐かしいなあ、なんてね…
はーん。喉元過ぎれば熱さ忘れるですな~w
次の週には忘れてますね(黒笑