ふうたろう絵日記

　気温がかなり下がっています。少し、秋だなあ、なんて思ったり思わなかったり。そしてふうたろうはチャーハンを作る（何
　…だって、こういう類の食材（ご飯とか生パスタとか）は重いんですもの。

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　天気、どうなるかとは思っていたけども、一応晴れてはいるみたいです。ただ、やっぱり薄雲がウロウロしていて、不吉極まりありません。

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　夜明けがだいぶ遅くなったなあ、なんて言いながら、5時前の忠別岳避難小屋。

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　夕張岳その1の頃は3時で確実に明るかったから、それを思えば、確かに夜明けは遅くなりました。

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　ちょっと起きるのが遅かったか、出遅れです。でも、夜明けが4時半過ぎなら、5時過ぎの出発は、まあ妥当か。

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　再び、避難小屋分岐に向かって歩きます。昨日一緒に歩いてきた大阪のご夫婦は先に行っていました。

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　この分岐のところで、お二人は着替えなどをしていて、ふうたろうが到着するや、奥様曰く、「絶対追いかけてくると思った」と。

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　…さ、五色岳に向かいましょう。そこがすべての分かれ道です。鹿児島の爺ちゃんもふうたろうと同じ方面に向かうそうですが、根曲がり廊下は通りません。ヌプントムラウシ分岐で下山するようです。

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　忠別岳遠望。もう、忠別岳も遠くなってきましたね。

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　ハイマツの濃いところを歩きます。
　ところで、ふうたろうはここを通るのは初めてじゃないかな？なぜなら、避難小屋から着いていた踏み跡をたどってしまって、右読み通行止をくらったのが前回だったから。

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　五色岳の分岐到着。疲れていなければそんなに遠くもありませんか。遠くにトムラウシを望みます。

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　あの忠別岳みたいに片側断崖の山は化雲岳、ですかね？

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　忠別岳からの道。鹿児島の爺ちゃんが追いかけてきます。

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　ふうたろうがこれから進む、道。…に見えるかな？

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　ここで大阪のお二人とお別れ。鹿児島の爺ちゃんはきっと追いついてくるだろうと思いながら、出発。トムラウシが見えます。

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　真正面にはニペソツとか。

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　ふうたろうの行く先は高層湿原が点在する五色ヶ原。まずはそこを抜けねばなりません。

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　このルートは、まず一つ目に言えること、かなり長い！あの石狩連峰の遠さを見よ！！

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　木道が打ってあれば、そこはまだ楽に歩けます。

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　なぜなら、こういうことだから。ほら、ササヤヴが。

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　木道の上にもササヤヴが覆い被さってきて、踏み外しそうになります。

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　この辺に至っては、木道が傾いでいます。雨降った後とかだと、絶対ツルッといきますね。

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　トムラウシ。あの9月21日、やっぱり五色ヶ原などに向かう小屋のみんなと完全に分かれ、ひとり進んでいったトムラウシ。

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　この五色ヶ原ロングコースが、いよいよ凶悪化してきました。見よ、このぬかるみゾーンを！

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　ところで、木道の上にはさっきからネズミの死骸が多数転がっています。一昨日白滝まで歩いていた時もそうでしたが。エキノコックスにやられているのかな？

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　それにしても、だだっ広いところをひたすら歩くというのは、高根ヶ原や平山の尾根と似ています。

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　木道を枠に入れなければ広漠な草原。

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　ヌオッ（ﾟДﾟ；）
　これはひどい…

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　ああトムラウシが雄大だなあ（既に棒読み

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　ﾌﾞｯ¨:∴(ﾟεﾟ；)
　これからずっとこんなのが続くのかしら。このヤヴの下はぬかるんでいて、たまには水たまりにもなっていて、ものすごく厄介なんですよ。

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　これでも、この笹の凹んでいるラインの下には木道があるんですよ。

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　常にこれくらいであれば、きっとこの五色ヶ原も楽に歩けるのでしょうけど。整備したての頃はこうだったんでしょうね。

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　断続的に訪れるブッシュヤヴ。これが特に辛い。

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　木道を中途半端に引くのはやめてほしい。踏み外して危ないから。

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　木道がなくなって、岩ゴロゴロゾーンに突入。真正面にニペソツとか見えているけど、そろそろ精神修行に入ってそれどころじゃなくなってきた感があります。

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　点在する池塘。本当に点在しているので、目印になりません。今、どこにいるんだろうね。

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　空の様子はそれほど変わることもなく。少し薄雲が増えましたか？

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　池塘が下り道に対して右に一つ、左に二つ、確か、ありました。ここが一つのチェックポイントになりますかな。

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　火山岩か何かの積み上がったところが草原と化しているような風景。その昔は、旭岳周辺みたいな感じだったのでしょうかね。

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　で、ふうたろうのまだ履いて4ヶ月経っていない登山靴の現状。

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　岩と高山植物の原野。

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　こういうところには木道がしっかり付いています。木道は安寧に歩くためではなく、あくまでも植物保護のために付いているんでしょうね。さっきのウルトラぬかるみゾーンこそ、欲しいところですが。

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　あの鹿児島の爺ちゃんが、ふうたろうを抜かしていきました。昔、山岳部に所属していたそうですしね。

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　ここまで来たら、ひとり悠々自適に進むってものですね。

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　高度が下がってきたせいか、木が高くなってきました。

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　あの爺ちゃん、あっという間にいなくなりましたな…。でもふうたろうはマイペースで行くことにします。

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　やっぱり、木や道、岩や池塘などのアクセントがないと、景色というのはよくありませんね。

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　水は澄んでいるように見えますが、きっとエキノコック水なんでしょうね。さっきのネズミの死骸とか怖すぎですから。

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　目の前の筋が登山道、左の窪んだラインは沢です。

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　沢筋を歩くところに来ますと、岩ゴロゴロゾーン突入です。

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　それが終わっても、ぬかるみゾーン継続です。

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　道の浸食が激しい。こうなる前に何か策を打っときたいですな。でも、木道だと光が遮られ、結局その下の草が枯れるのかな。

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　遠目、サバンナみたいですな。

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　沼ノ原が近づいてきました。それでもまだ数キロ、ありそうですね。

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　五色ヶ原の道が初めて急になるところで、一旦休息。まだ、天気は維持。

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　木陰から遙かなる石狩連峰を見る。ああ悠々自適…
　ん？（・ε・；）

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　ﾌﾞｯ¨:∴(ﾟεﾟ；)
　見えますか？この1mくらいに亘って身体全体でスキーしたような痕が。

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　気を取り直して進みます。とりあえず、沼ノ原に向かいます。猛烈なヤヴこぎゾーンはその後ですから。

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　湿地に進攻する針葉樹林たち。もはや、針葉樹の名前までは判りませんね。ただ、ユウパリコザクラやユウバリソウのように、条件の悪いところでも生きられる針葉樹と、そうでないものとがいることは確かです。そうした植物たちに生え替わりが起こることで、植物相も遷移しているのかなあと思います。

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　ここは五色の水場。昭文社の地図にも、ここだけは「要煮沸」の文字がありません。でも、この上にはネズミの死骸がゴロゴロしていたあの木道および沢があるのでねえ…(滅滅滅

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　五色の水場を過ぎると、若干の坂を上り、程なくして沼ノ原に取り付きます。相変わらず沼地ですがね、名前の通りで。

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　ああ森林がきれいだなあ（棒読み

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　でも、晴れているだけ、全然良い。

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　いよいよ湿地帯。沼ノ原、どんなところでしょうか。

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　ちょっとわくわくしますね。

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　水の流れる…というか、たまっている場所が増えてきました。

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　池塘と針葉樹の組み合わせは黄金コンビですね。

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　彼方に石狩連峰。

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　大雪山有数の高層湿原らしい。確かに、その呼び方に値するものはあると思う。

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　池塘の鏡であるがごとき穏やかさ、たまりませんね。

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　しかし、ここの木道は腐りまくっています。湿地だからしょうがないけど。

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　石狩連峰の眺めがいい。

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　これがただの草原だったら、足を止めることもそれほどないでしょう。

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　水というものはいいものです。もちろん、そこに入ったり落ちたりしないことが前提ですが。

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　ところで、西側、トムラウシ方面にはもう薄雲がガッツリ広がってきています。どうやら、これまでのようですな。本気で雨に降られる前に、何とか根曲がり廊下だけは抜けねば…

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　しかし、この腐った木道の上から眺める景色はいいですね。

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　ところで、これが沼ノ原の大沼。まるで海岸線みたいです。

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　ふむふむ。

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　いや、大きいね。

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　ってか…
　ヾ(℃゜)々オイオイ！
　ここ、幕営指定地かよ！こんな晴れていても水浸しのところを幕営指定地にしたやつ、呼んでこい。

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　とてもさっきのところは泊まれないですぞ。昨日ここまで来ていたら、途方に暮れていましたな。

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　ああ池塘がきれいだなあ（棒読み

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　木道がきれいになりましたな。一部、付け替えたのかな？

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　石狩連峰は遠い。

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　ふうたろうはずっと石狩岳の方を向いていますね。トムラウシの方が曇ってきているせいもありますが、やっぱり前進あるのみ（ぇ

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　行こう！

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　どんどん進もう！！

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　水かさ、やっぱり少し増えているんでしょうね。あの雨で。このところ、周期的に降っているみたいですから。

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　さて、ようやく沼ノ原の分岐です。ここで一休みしましょうか。
　で、何であの指示標の上にゴキジェットが置いてあるんでしょう？

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　…。
　何すか、これ。
　すごい…ワイルドな世界を、これからふうたろうは楽しむようですね。

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　美しい笹原（棒読み

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　これが道に見えるのが恐ろしい。でも、あの鹿児島の爺ちゃんはここを歩いていったはず。

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　こんなところを歩いてきたのか…（アヴラ汗

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　そして、ヌプントムラウシ分岐。
　分岐だから、笹ヤブの中かと思ったけど、ここだけ開けていますな。ここ、テン場でいいじゃないか。
　…と思ったら大間違い。ここ、まともに湿地ですから。ザックをおいそれと下ろしたくないほど湿っていますから。

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　ま、一息入れようやと。

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　ところで、このセイコーマートで買ったゼリー飲料、栄養成分表記がおかしすぎるという件。ビタミンCは原材料に入っているのに0～25mgとか、どんなもんや？分析のしかたなのか、それとも、この製品の仕様なのか…。
　ま、いいけどね、こんな湿地帯の中ではそんなことどうでも（じと目

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　さて、空も曇ってきたし、雨に撃たれる前に根曲がり廊下を抜けなければ…。

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　というわけで、あのさび付いた方向指示板に別れを告げます。

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　いきなりハイマツのヤヴでご挨拶ですかありがとう（早読み

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　この道の水没、デフォルトに見えるのは気のせいか？

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　水没ヤヴこぎゾーン発生。
　ふうたろうに新たな困難が降りかかってきた！

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　美しい湿原だなあ（棒読み
　もちろん、木道とか気の利いたものはありませんから。そして何気に、この池塘、泥なので突撃できませんから。深いですから！
　回り道して、血塘になっていないところを探して進みます。ここまで来て銀泉台まで戻れるか、あんぽんたん！

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　下り坂にさしかかりました。さすがにここまで血が流れる湿地だと＼(^0^)／ｵﾜﾀなのですが、大丈夫。さすがにそこまで物理法則を敵に回してはいません。

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　しかし、この下り坂、ウルトラヤヴこぎゾーンで、道に迷いかけました。クサったリボンがなかったら、The end.だったかもしれません。

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　進む方向に対し垂直にえぐれたところがあります。ということは、ここが鞍部ですかな。これから、真剣で根曲がり廊下と斬り合いをやります。
　まあ、無謀な闘いですがね（うつろな目

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　背丈以上ある猛烈なウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンです。いや、本気でこの表現を使うのは、あの金草岳～高倉峠（福井県）の絶望縦走コース以来かもしれませんな。

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　リボンとか、こうして笹ヤブの下に朽ち果てていますから。何とか使えそうなリボンは、何本か枝に結んでいきましたが、ま、持たないだろうね。ふうたろうも、ウルトラデラックスハイパーヤヴこぎゾーンを通過するおそれのあるときは、リボン持って行くようにしようかな。

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　一時休戦。ヤブが攻撃をゆるめると、ふうたろうも一旦ザックを置いて休憩。喉が渇くので水を飲みます。既に、両手や顔、ササでチクチクしており、細かい傷痕も多数。

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　ああ北国の美林だなあ（棒読み

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　道が判らなくなったので、木登りしました。あの左の方に凹んだ笹のラインがあるので、しかも、その先にはリボンもくっついているので、アレが道ですな。

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　というわけで、しっかり間違って進んでしまった獣道か沢筋のクソルートは枯れ枝で塞いでおきます。ふうたろうから憎しみこめて（黒ハート

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　パッと見では、どこ進んでも同じ。コースはほとんど消えています。ただ、笹の下を覗くと、若干通れそうな道が見えるので、まだ救いがあるのです。

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　ところで、ふうたろうが笹ヤヴにぶちのめされて満身創痍になっている間に、空はまた晴れてきました。

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　根曲がり廊下を通過したサインは、はっきりと判る上り坂が現れたところ。一応、昭文社の地図では実線表記ですし、まあ、大丈夫だろう、と…
　…思ってたら、ヤヴのまま急坂開始。今回のコース、マジで手加減知らねえ…（滅

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　アレからどのくらい上っただろう。急な坂、突き出る枝、被さる笹、根曲がり廊下より前で目一杯疲れた脚…。
　こういうときは、今よりももっと辛いことを思い出してみるといい。ほら、直近であったではないか、山なんて辛いうちに入らないくらいのことが。

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　…辛いことを思い出しても涙目にしかならない。でも、その涙を反動にして、ドーピングのように、脚を上げます。遂に、尾根のトップが見えてきた…。

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　展望が開けつつあります。

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　それでもまだまだきつい。

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　しかし、本当に展望できる岩にやっと立てたとき、叫んでしまいましたな。その叫びは、この坂の辛さからなのか、この坂で下界の辛さを思い出してのものなのか、判らないけれども。

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　遙か彼方に十勝連峰が見えますね。独立している下ホロカメットク山（左）が目印です。

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　ここまで来ると、もう涙ちょちょぎれます。山頂とかじゃないのに、ね？

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　向こうからこちらを見る人は多くても、こちらから向こうを見る人は、そうはいないでしょうね。

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　あのピークまでもう少し。

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　でも、やはり疲れが限界。なかなか進みませんから。

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　改めて、よく登ってきたなあと思ったり。

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　昔は歩かれた道でしょうかね。それなりに浸食されています。

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　そして、ようやく尾根に上りました。ニペの耳が見えています。ふうたろうが、5月、ニペソツから縦走しようと思っていたところです。

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　そして、石狩岳は間近…

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　でも、体力もそうだけど、天気もいよいよ限界が来たようですね。

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　ニペソツの方はまだ晴れている…

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　ニペの耳。

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　もう、どこでもいいから、テントがとりあえず張れそうなところに張りましょう。これを本当のビバークといいます（避難）。

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　夜飯は米を使ってグリーンカレー炒飯。レモングラスをヤヴの切れ端にしないために、水に浸けてふやかしてみようと画策してみましたが、ダメでした（滅

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　天気の崩れは急激です。雨レーダーを見ると、もう既に道央や道北の方は雨が降っている模様…

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　ニペの耳方面。

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　いやいや、不吉な雲ですな。今にも降り出しそうですわ。

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　明日は雨。でも、明日耐えれば、明後日は晴れる予報（天気図も）。停滞決め込んでいます。

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　ガスが出てきました。直、崩れるでしょう。

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　今日のコースは、修行だったのか、それともネタだったのか、本当に厳しいコースでした。忘れられない思い出になりそうです。
　明日は停滞ほぼ確定。明後日に晴れた石狩岳を満喫するのです。

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天気：晴れ、夜は雨（北海道上川支庁上川郡上川町・美瑛町・十勝支庁上川郡新得町）