Home > ふうたろう旅日記 > 後悔先に立たず(滅)(余市岳っぽい【豊羽鉱山周辺~定山渓温泉街】:北海道石狩支庁)

後悔先に立たず(滅)(余市岳っぽい【豊羽鉱山周辺~定山渓温泉街】:北海道石狩支庁)

2013年 1月 14日

 ふうたろうは橋の上で寝ていました。もちろんテントを張って。しかし、やけに朝方、寒い。いくら何でもおかしいと思うんだけど、シュラフカバーの内面が結露しまくっていて、シュラフがずぶ濡れ(滅滅滅
 …そりゃ寒いわな。寝ていられないので、アンチョビカレーチャーハンを食い(アンチョビの缶詰に入っていたひまわりオイルを加えすぎて気分悪い(滅滅滅))、手間暇かけて出発です。7時52分。


 で、昨日から気にはしていたのですが、道が崩落しているのでしょうか、ここ?それとも、雪に埋まっているだけ?ま、どちらでもやることは同じです。


 前進あるのみ(`・ω・´)キリッ


 地図的には、ここから下って一番奥(定山渓の温泉街から見て一番奥)の橋に至れそうです。


 地図で見れば一目瞭然ですが、この橋を渡って進めれば、かなり短縮して先に進むことができるはずです。しかし…


 世の中そんなに甘くなくて、既に断念して死林道に戻ってきたところです(滅


 困ったことに、この林道、めちゃくちゃ雪が深いのです。てか、また夜中に降ったんじゃないかな…(じと目


 きれいな雪面。


 …などと呆けていられるのも今のうち(滅


 なぜか南東斜面の方が雪質が悪く、深い。かわいい顔してばばんばん(滅滅滅


 空が青い。


 今更だけど、あのまま南岳の稜線をまっすぐ進んでピークで寝泊まりするんだったと激しく後悔。


 うわぁ…。まじやっちまった(滅滅滅


 ヌオッ(゚皿゚;)
 …歩きづらい展望悪い(滅滅滅


 出発から既に3時間経過。まだ3~4kmくらいしか進んでません。まともに戦えば今日中に街まで出られませんぞ。
 しかしアソコに建物が見えるのです。


 しかしココにウルトラ雪ヤヴゾーンがあるのです(じと目


 深い雪を、10m進むたびに息を思い切り切らしながら、運命の分かれ道に立ちます。


 ややこしい図説になってしまったけど、意を決して尾根ダイレクト下降!橋が落ちてたら死亡ですな。


 しかし、意を決してからがアホほど楽だったという罠。


 雪の深さが猛烈に緩くなったのですな。


 ああ雪庇なんてどのくらいぶりだろう(ヴォー読み


 ヌオッ(゚Д゚;)
 展望いいじゃん…(目が点


 これでこそ、安心して雪山を堪能できるというものです。雪山はやっぱりこうでないと(じと目


 誰も踏んでないシュカブラはすばらしい。もちろん、この波々を踏み越えるのは普通にしんどいですがね。


 東面の展望がいい。そして、左の方に見ている立派な山は天狗岳ではないですかな?


 すばらしい景色ですな。今回の山行でいちばんいい景色ではないですかな。罠にハマっている途中にもかかわらず。


 深い山の雰囲気を出して撮ってみました。


 じゃ、いよいよ一か八かの急降下へ。


 天国に別れを告げます(何


 行けぇっーーー!


 おそるおそる進んでみますが、ここ、尾根を下ると言っても明確な尾根の上を歩くわけではありません。しかも途中で尾根が二股になっていて、南東よりの尾根に進んだら帰らぬ人になりかねません。


 途中、積雪が地面から浮いている箇所が何カ所もある上に、段差とかもあってなかなか厄介でしたが、まあ、今までのあれやこれやに比べれば何のその…


 おっーー!
 あの橋、現存しているではないかっ!脱出は近いぞ!!


 しかし、橋のあるところの目印にしようと思っていた建物は現存していないか雪に埋まっているかの状態でした(右のこんもりしたところ)。


 さ、あの橋を渡ろう!


 いや、大変な道だった(`・ω・´)


 豊羽鉱山の建物。電気がついているので労働者が詰めているのでしょう。


 白井川、雪に閉ざされています。美しいです。もちろん見ている分には。


 で、この雪がふうたろうの背丈くらい積もったところから、除雪された道路に降りられないんですけど。


 もうしばらくの辛抱。段差が適切になるまで縁を進みます。


 脱出成功!…といってもこの先10km以上(だと思う)シャドウ歩きが…(じと目


 ああ生クリームのような雪が美しいなあ(棒読み


 なんか見上げたアソコの看板に「左折禁止」って書いてない?


 右読み立ち入り禁止ご苦労様でした(`・ω・´)キリッ
 ま、立ち入り禁止区域内から人がワいてくることを想定して看板は作りませんからね…(じと目 パスツール(細菌学者)やオパーリン(生化学者)もびっくりです(何


 なんか、鼻の下にまたヘルペスが出てきたので、お菓子(行動食)を食べてアラセナ軟膏(ビダラビン製剤)を塗って再出発。なお、軟膏は凍っています(じと目


 ところで、まだゴールは10km以上先です。油断大敵なのです。
 あんな罠(じと目)こんな罠(ヴォー読み)が待ち構えているかも知れませんよ。


 ここは見づらいけど、南岳の稜線をそのまま進んだら下りてくるはずだったところにある橋です。ちゃんと現存していますね。林道は死んでいたけど橋はなんとか残っていた。おとなしくここまで歩いてくれば、こんな苦労はせずにすんだかも知れない、と。ま、後悔先に立たず、ですがね(ため息


 ガンガン進みます。道路にある標識を見ながら時間を計ると、どうやら1分で100m進んでいるようです。10kmあれば1時間40分ほどですか。…遠いね。


 ここ、天狗小屋前の橋のたもとです。天狗小屋の様子は近寄って確認こそしませんでしたが、遠目で見たらバス停に毛の生えた程度でした。10日前の犬ヶ岳(福岡県)の避難小屋といい勝負。


 さて、天狗小屋の前の橋を渡らずにそのまま太い車道(道道95号線?)を突き進んでいますが、歩き始めて1時間、集中力が切れてきました。疲れてきています。


 樹林越し左手に天狗岳の大きな岩山が見えます。


 ここは冬か新緑が良さそうですね。寒冷地仕様ふうたろう談。


 車道脇に置かれた2台のクルマの中の1台に、柴犬が居残りさせられていました。犬なら外で遊びたいよなあ?


 長い車道歩きも半分は超えたでしょうか。雪の彼方の峰の更に向こう、天狗岳がそびえています。冬、登れそうな気がしませんね。


 雪が積もって静かに流れる川。これがいいんですよね。


 この数字が1kmであることを確認したときからずっと歩いています。どうも、道道の終点(始点)まで10kmでは済まないようですな。


 あそこに高架が見えます。ふうたろうは行きのバスは眠りこけていて気がつきませんでしたが、あそこを通って札幌国際スキー場に向かったはずです。


 高架を過ぎて橋をもう一回渡ります。


 さ、主要道(道道1号線?)と合流。


 でも、主要道…?…!


 これ、実はかなり怖いんじゃないか…?


 まさにふうたろうの横をクルマがヴンヴン通っていきます。汚れた雪を散らしながら(滅


 一時的に雪の上を歩こうとしたけど、あまりにも歩きにくいので断念です。


 そんなオゾマシい車道を歩くこと3kmほど。やっと定山渓の街が見えてきた…?


 自販機で水分補給。疲れました。ちなみに、このジュースは外気があまりにも冷たいため、温く感じます。


 そろそろ定山渓温泉街。…去年3月に行ったから覚えてるよね。


 温泉街まで行けば、歩道もちゃんと除雪されています。さっきの、チーターの檻の中のような道路とは大違い(じと目


 バス停がありますが、これはどうも札幌国際スキー場行きのバス専用の模様。バス停どこなんじゃー(゚Д゚メ)ゴルァ


 …見覚えある、ね。でもあえてその傷の中に塩を塗ってみたいところが、今回のコースにも現れている(何


 定山渓大橋から薄別川。温泉街、ですなあ…。


 定山渓大橋を渡ったところに食堂があります。ここも3月に来て入ったところ。ふうたろうはどうも傷口を触って化膿させるのが好きらしい(じと目
 店のおっちゃんとしばらく話をして札幌駅行きのバスに乗ります。かなりの本数があるのです(左うちわ


 バスの中でスマートホンで気象情報などを見ていたら、どうやら関東地方は予想以上に大荒れの天気らしい。札幌は星空こそ見えなくなってしまったけど、ちょっと曇っている程度。そもそも、神奈川県・千葉県・茨城県全域に暴風雪の予報が出ること自体異常事態ですから。
 っていうか、ちょっと待てよ…。俺、今夜からそっちに向かって帰るんじゃなかったっけ(アヴラ汗


 とりあえず、風呂。去年7月にユウパリコザクラの会のイベント帰りに会の人に送ってもらって行った桑園駅前のスーパー銭湯に立ち寄ります。着替えなどは重いので札幌駅のコインロッカーに入れていたので、定山渓温泉では入れなかったのです。


 ついでに、駅前にはジャスコ(古)もあったので、ガラナ類を買い込んでおきました。職場にそれを溺愛する人がいるので。


 ひとまず、無事に札幌駅まで戻ってくれば、あとは帰るだけ。下山路のあんな罠(じと目)こんな罠(ヴォー読み)をかいくぐってきました。もう心配はないでしょう(棒読み
 #271余市岳クリア。


天気:くもり時々晴れ(北海道石狩支庁札幌市)

  1. 1月 20th, 2013 at 22:17 | #1

    僕の筋トレホームゲレンデスタートからいくとは思いませんでした。
    kiroroからいくと思ってました。
    やはり過酷な経路を選ぶのですね。
    ぼくが夏にウロウロした天狗岳近辺とか、
    ほんと、すごいっす。
    北海道の冬山の厳しさを知っているからこそ、山行のレベルの高さを感じます。
    体力、危険度、技術、知識、判断、総合力ですね。

  2. ふうたろう
    1月 20th, 2013 at 23:08 | #2

     うにゃー。

     そこまでご大層なこと言われると恐縮してしまいますわー(アヴラ汗

     北海道の冬山の厳しさって、ぶっちゃけ寒いことかな。まあ、1月のガチ日本海なんてここが初めてやけども。あ、初めてか。よく考えたら…今気がついたわ(汗
     でも、今回登ったときの寒さは、まだ緩かった方だと思う。たぶん普通にマイナス20℃行っててもおかしくなかったと思う。マイナス20℃であの風に吹かれたら、眼鏡が凍ってさすがにつらかっただろうなあ。

     そんで、kiroroから行くと思ったって?最初はそこから行って札幌国際スキー場に下りようと思ってたの。でも、なんかすぐに終わってしまいそうでつまんなそうだったので、オプションで無意根山までごり押しするか、それが叶わなかったらせめて南岳経由で尾根下りを堪能するかを考えたんだ。
     で、問題の出発点なんだけど、札幌国際スキー場の方が出発を40分早くできることがバス便で判ったんだよ。だから即決だったね。おかげであの朝の天気のいい時を少しでも見られたはず。

     確かに「思いませんでした。」の意味は、スキー場に電話かけたときの反応とかで何となく感じたし(「はぁ・・」って言われたし)、わかんで行くヘンタイはもちろん皆無。

     でも、もう普通の道は愛せないの(黒ハート

  1. No trackbacks yet.
Comments are closed.