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舌と胃袋で学習

2013年 1月 21日

 今日から3日間、プチ軟禁状態でイベントが行われます。ええ、仕事ですから、しょうがないですね。暇よりはマシですし。その代わり、いつもより1時間早く出発して、これから3日間、行き帰りの時間が惜しくば自腹で宿でも取るしかないという現状です。
 …もっとも、今日が始まった時点ではそこそこやる気を出して書こうと思っていたのですが、夜になってトーンダウンしています。理由は追々。


 12時から会場(イベント)の受付が始まるので11時半から早弁です。役員の方が「こんなにたくさん食べられない」というご飯を、小食であるふうたろうがなぜか引き受けるパーデンネン行為をやってしまい、ご飯てんこ盛りスーパーカップ状態(滅滅滅
 でも、この弁当は非常に美味い。素材を国産にこだわり、外国から食料を奪うとも言える行為から少しでも距離を置いています。調理も上手になされているので、健康であれば2つでも食べられます。


 …日中はほとんど受付で地蔵のように座っていてろくなことをやっていなかったのですが、途中から傍聴に行きます。
 TPPの話です。自分の食べるもの、自分の行く山、自分の収入などにそのまま繋がってくる大問題なのに、どこまで理解できているのかもよく解らない。
 例外なき関税の撤廃が一つ。ISD条項(投資家対国家間の紛争解決)が一つ。それらの下にぶら下がる問題が食糧自給率が12%になることだったり、安全性確保のための規制が訴えられて取り払われてしまうことだったりするのでしょうけど、それ以上のことは。


 で、胸がつかえるような状態のまま(肉体的に(滅))1日目の夜に必ず行われる各県・団体などのお披露目会。ここは第一次産業者の団体なので(農家だけではなく漁師もいるので)、舌と胃袋で食の問題を考えるのです。


 ここはふうたろうがよく行く北海道。ふうたろうの目からすれば十分な大規模農業の北海道ではあっても、オーストラリアやアメリカなどの大規模とは比べものにはならない
ので、北海道はTPPへの反対を特に強めている印象があります。しかし、大なり小なり、TPPへの反対はどこの県の農協も(もちろん我がN民連も)力を入れています。


 ここは福島県。青大豆や黒豆の豆腐という斬新なものがあります。いや、斬新と言うほどでもないのかも知れないけど、別にかまわない。①美味い②鮮度がよい③経済や環境への負荷が少ない、の3つが充足していれば十分です。


 さて、このニジマスの南蛮漬けはどこだったかな…。あまり食べることのない一品ですね。


 ふうたろう馴染みの上伊那農民組合(長野県)の白毛餅。ブランドを確保しつつあり、伊那大島(駅)の近くにいる友人御用達の餅らしい。しかし、値段は高めです。日本人は平均所得が低いので、誰もがそう簡単には食べられないでしょう。


 これは茨城県。なんとたかが干し芋と馬鹿にしていたら(いや、してないけど)、このうまさはその辺のテキトウなお菓子を蹴散らしてあまりあるほど。しかし、一本100円、この箱一つ(高さ10cm、縦横40×30cmくらい?)で10000円ほど(末端価格)でもらわないと合わないそうです。
 1本100円なら、たいていは100円マックに行ってしまうでしょうか。


 ここは兵庫県。ふうたろうが好きな玄米餅。しかしアオサとゴマが入っているので、玄米餅独特の味が負けているように感じます。
 ふうたろうも昨日買った餅つき器で玄米餅を作ろうぞ!


 ここは愛知県。山羊乳を使用したシフォンケーキ。これが牛乳だったらどんな味になるなのか判らないけど、本来ならとても美味い。…ふうたろうは既に胸つかえで死にかけています(滅滅滅


 ここは埼玉県。深谷ネギを使った餃子だそうです。ネギの香りを引き出して餃子の具に仕込んであります。ニラとは違った香りがたまらない。


 ここは神奈川県。ふうたろうの好きなところのウィンナー系を作っているところです。発色剤なども使っていないウィンナー。
 どこの誰が言っているのか知らないけど、発色剤を使わないとあのウィンナーの味は出ないなど言われていますが、嘘ですね。
 ただし、やっぱり金額は張ります。昔の食糧難の名残だかなんだか知らないけど、質のよい(鮮度のよい)肉を使えばごたく並べなくても美味いウィンナーは作れるんじゃないですかね?


 壇上の前で上伊那農民組合が白毛餅の餅つきをやっていたのですが、ふうたろうはまったく見る機会ありませんでした。そしてその餅、くだんの胸つかえでまったく食べられないという罠(滅滅滅


 これは和歌山県。和歌山県の果物を使ったフルーツケーキなどが並んでいます。反則です。今日はご飯ものよりもお菓子系が充実していませんか?


 地元の果物を使ってケーキを作るとはなかなかしゃれていますね。これで小麦や砂糖、卵は飼料に至るまで国産でやれば、遠い国から物質を移動させる必要もなく、国内の農家人口(雇用)を維持できます。経済と環境に対する負荷が少ないとはそのことですから。
 ひょっとしたら、そういう行為を後押しするような自治体や国の政策も、TPPのISD条項で訴えられるかも知れません。アメリカのアグリビジネスが損害を受けるのでやめろとか、ね…


 富山県。何かの練り物かと思ったけど…?食べずに通過していくことになります。ごめんなさい。さっきのケーキさえ食ってないので(滅滅滅


 作る国から 作らせない国へと 食料が運ばれる 大気を汚しながら
 …そんな歌が聞こえてきます。


 ホテルに行く前に、去年7月7日に一緒にイベントで行動した福島県の人と飲みに行きました(ふうたろうは結局グァバジュースだけだったけど)。
 まあ、その人はとにかく行動力(運動的な)があるのですわ。それが苦なのか苦でないのかわからないけど、見た感じではそれを生業にしているような人で、東電などの弁護士を相手にしても相手が困るほどの行動力と理論を持っている人です。
 逆に言えば、彼のレベルにみんなを合わせようとすれば、みんなはしんどいでしょうね。誰もがあなたのように強い人ではないんですよと、ふうたろうはちょっと口を出してから、席を外しました(ホテルのチェックインの時刻が迫っていたので)。
 ま、この話は続きがあるので、またする機会があればしようと思います。


天気:晴れ、夜遅く小雨ぱらつく(東京都板橋区・大田区)

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