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農家への憧れと現実

2013年 8月 25日

 おはよう松代町の朝。
 長閑な風景ですが、実際にはふうたろうにとってはけっこう見慣れた場所です。これよりも田舎度たっぷりの場所なんて、いくらでも見てきました。ふうたろうの常識は世間の非常識(白笑


 朝の消化器は最も強い。さあ、昨日の夜を挽回するぞ(`・ω・´)キリッ


 …ご飯少なめ。ちょっとずつ取って食べないと、残したら罰が当たるので。
 色んな地方のビジネスホテルなどで朝のバイキングを食べてきましたが、ここのバイキングは平均よりは上だと思います。いや、上位かな…。ひどかった場所のはけっこう印象深いんですがね(滅滅滅
 なお、左上の方にある納豆だけでは足りなかったので、もう一ついただきました。そろそろ、家でも納豆仕込まなきゃな…。


 食後の散歩に出かけます。今日はとてもよく晴れていますから。


 あたりはクズ(つる性のマメ科の植物)に覆われた荒れ地が多いですな。


 田舎道。畑が多いわけでも、家が特にあるわけでもない…


 きっとこの針葉樹(スギ?)は植林なんだろうけど、このヤヴまみれでは…


 写真右下の方にはサトイモが生えています。いや、植わっています。


 この葉っぱはショウガではないですかな?針葉樹の根元に繁茂しています。


 一本引っこ抜いて確認。なんだこれは?あまりショウガっぽいにおいもしません。


 でも、こういう場所は、落ち着きますね。衆人環視の我が家の周りでは、散歩するのにもエネルギーが必要。


 木の下に入ると木漏れ日が気持ちいい。


 サトイモの葉っぱ。よく見ると右手前のと左奥のとは、葉柄の色が違います。このサトイモの葉っぱはズイキ(芋茎)として食べられるみたいです。昨日の夜も出てきていたかと思います。ただ、たくさんがつがつ食べるのは、漬け物みたいだったので無理かな…


 これはミントですかね。小さな花がはじけるように咲いています。


 このあと、「星峠」という、旧松代町の西の果てまで、棚田を見に行きます。どうやら風景写真のスポットになっているようで、展望台もどきもあるようです。


 ん?(・ε・*)
 よく見たら、鏑立山とかいう小さな里山があるようですな。ツバを付けておかねばなりませんね。


 ふうたろう、棚田のある場所を歩いた記憶はそれほどありませんが、やっぱり本気で美しいと思いたいなら、自力で来ないと話になりませんね。今回は連れてきてもらったので、参考にしましょう。


 星峠の位置はこの図の左端。


 棚田よりも、展望箇所の手前にあるヤヴの方が目立つという件。写真にするにはちょっと辛いな。
 ところで、数十人と一緒に行動しているのに、人が写っている写真が殆ど(まったく)ないのはふうたろうマジックです(藁


 一旦まつだい駅に戻ってきます。この辺りでガソリンを入れるとか何とか言っていましたっけ?それよりも、ふうたろうはこの駅前で地元のおばちゃんたちが売っている野菜を買い込みました。あまりの野菜を売っているので、殆ど二束三文レベルの値段らしいです。
 じゃあ、どのくらいの値段であれば生活できるレベルになるのか尋ねてみましたが、あまり釈然とする答えは返ってきませんでした。それも、農家を取り巻く現状の一つかもしれませんね。計算してほしい。
 しかし、ふうたろうたちを運搬してくれている農家のMaricoさんが言うには、産直売り場での売値でスーパーなどに出すと、「とてもそんな高値では扱えない」と返されるそうです。農家が生活できるレベルの値段を提示することと同時に、市場価格を引き上げる策を練らなければなりませんね。


 これは懐かしき落雁(らくがん)ですな。昔ながらの落雁っぽいので、唾液吸収装置でしょうね。それでも小さい頃、なぜかこれが好きでよく食べていた記憶が。何がうまいのか、と、今なら思うけど。


 次に向かったのは十日町市の池谷集落。Maricoさんたちと話をしながらだと、あっという間に着きました。


 この辺りの田舎も美しいので、この看板には「宝さがし」とか書いてあります。
 うん…、確かに、田舎の景色は美しいとは思うのですが、美しいから残すんじゃなくて、本来は農業が成り立つようにしていれば残るものなんだと思うのですよ。平野部で大規模に農業ができる場所を基準に考えると昨日坂下さんがおっしゃっていた話になるわけです。
 ただ、こうして人が訪れることで、こういう場所を残さねばと思う人も増え、それが「山地の現状」を知る礎になれば、それもまたアリなのかも知れません。


 ここも小学校の廃校舎を利用した施設です。中に案内されます。


 講堂(?)にはジャガイモがイッパイ!かなり特殊な風景ですな!


 そして、ジャガイモ転がるなかで登り棒で遊ぶ姿も、かなりイレギュラーというか何というか。


 池谷集落で就農された(何と京大出身のエリートがッ!)多田さんも、負けじと登っています(笑


 これは、あの坂下さんの力作のお芋さんらしい(笑


 なんだかんだ言って、この木彫りの看板とか、いい雰囲気ですね。斜に構えずに見ればいいのかな、ひょっとして。


 これは、ブルーベリーみたいな紫色の果実がなっていますが、何でしょうか。


 最後に前述の多田さんがお話してくれました。平たく言うと、集落に人を受け入れる活動をされているお話です。もちろん、本人は農家の仕事も。
 聞けば聞くほど、こういう集落で*生きていく*のは、とてもハードルの高いことだと思わされます。ふうたろうも全国旅して回りますが、一期一会の話に過ぎません。村社会のルールに従って生きなければならないことを思うと、ふうたろうみたいな野ネズミみたいなのは、簡単に殺鼠剤にかかって死んでしまいそうです。ふうたろうには、その人間関係を作り続ける力が決定的に欠けていますからね…。頭おかしいんじゃないかと思うほど。
 最後の質問のときに、2009年に所沢市で市役所まで行って就農の話をしたときのいきさつを話しました。就農することのつらさを延々と語られた記憶。農民連の役員でも同じことを言う人がいました。
 ふうたろうには、そこまでして農家になる覚悟はあるか。山に登ることに傾倒している今では、とても決意はできません。農産物価格がまともではないという客観的事実が変わらないからとはいえ、仕事=趣味とは、しかも仕事だけでは生活すらできないようでは、楽しいどころではありませんからね…。
 質問への回答としては、制度を使うことも勧めてくれました。「夢を是非実現するよう動いてほしい」とも言われました。同じつらさを思い知らされるのでも、市役所や役員のあの言い方よりは、ずっといい。
 昨日佐藤さんが述べていたとおり、農業は魅力のある仕事だというのは強く共感します。食べ物が、生き物が、命が、育っていく姿を、いつも一緒に感じながら生きていける唯一の仕事じゃないでしょうか。


 帰りは東京方面に帰るメンバーで車を乗り合わせて、ずっと祭騒ぎをしていました。ふうたろうも、青年部交流会ではおとなしくしようと思っていたけど、結局いろいろ口を出してしまいましたね…何を言う資格があるのか…。


天気:晴れ時々くもり(新潟県東頸城郡松代町・十日町市、関越自動車道など)

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