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登山前から死亡フラグ(じと目)(乳頭温泉~大深岳縦走ルート:秋田県)

2014年 9月 6日

 ちょっと後悔したバス予約。考えたら、田沢湖に行くからといって秋田県内に行くバスでなければならない理由はどこにもなかった。しかも、ツアーバスとか。
 乗ったバスは、4列シート、トイレ無し、休憩所ごとにいちいち放送入れて客を起こす、新宿のバス停は新宿と名乗っているけど新宿からは遠い、など、極めてサービスの質が悪いくせに、9000円近くする。完全にミスった(滅


 というわけで、ミスったことを嘆いても、覆水盆に返らずなので、田沢湖に向かいましょう。ここは横手駅です。
 さっきのバスは横手・大曲・秋田の順に止まりますが、大曲まで行くと、田沢湖到着が遅れます。金額はどこでも同じなのですが、これもやむを得ません。横手から田沢湖までの電車賃950円。


 そして、田沢湖に着いたら雨が降っていやがります。秋田県、昨日までの予報ではこの土日は晴れるとのことでした。気圧配置の方はあくまでも天気を予想しづらい形でしたが、前線が居座っている関東以西よりはマシかと思いました。
 が、このザマですわ(白笑


 7時37分に田沢湖に到着して、45分のバスに乗って乳頭温泉へ。横手も田沢湖も食べ物を買う場所は一切なく、朝飯はほぼ食いっぱぐれ。昨夜バス停の近くのコンビニで保険に買っておいた菓子パン一つと行動食兼非常食のバウムクーヘンを食べて行きました。
 登山する前から救助要請したくなった(ヴォー読み


 しかも、乳頭温泉郷、当然といえば当然ですが、ひどいガス。雨こそ降っていないのでマシかもしれませんがね…(遠い目


 近くにある大釜温泉、だったかな、そこのお宿のトイレを借りて、出発です。しかし、大量に人が押しかけるので、この宿、嫌になっているんじゃないかと思います。公衆便所を設置すべきですね、チップ制でいいから。


 温泉宿の前にはぎょうさん人がいましたが、ふうたろうが歩もうとしている道は言わずもがなです(真顔


 雲の中を歩きます(じと目
 っていうか、道がヤヴになってない?3年前に歩いた時に比べて。


 あーゲンソー的だなー(ヴォー読み


 雨のしずく、ガスのしずく、ヤヴに絡みついて、ふうたろうは雨にふられるよりもずぶ濡れ。もうね、この笹、焼き払いたいくらいですよ(=皿=)


 蟹場(がにば)分岐。
 3年前の6月に来た時、乳頭山(烏帽子岳)からここを経由して蟹場に下りましたが、あの時もゴミが多かった場所でしたね。今回も言わずもがなで、すさまじい。でも、拾う気力がありません。


 ああゲンソー(略


 ん?(・ε・*)
 少しだけガスが薄くなったかも。


 やっぱり今は初秋。3年前に行った時は初夏。違いますね。
 しかし、秋にかけての北東北は初めてではありませんか?2010年の11月に行った早池峰山や岩木山・八甲田山は秋というか冬だったし。岩木山ではプチ吹雪だったし(遠いじと目


 小白森山のテリトリーに入る頃には晴れ間が出てきていました。やはり予報は当たりと言ってよかったか。


 これはオヤマリンドウ(リンドウ科)かな。


 ものすごく小さな秋見つけた!


 今年はオヤマリンドウの当たり年でしょうか。確か、去年は夏のコバイケイソウが大当たりの年でしたっけ。


 十和田白地山に行った6月下旬が懐かしい。あれもたった2ヶ月半ほど前の話ですけどね…。


 これはツルリンドウ(リンドウ科)かな?
 とりあえず、ぶれたかもしれないと思ったけど、ちゃんと撮れていてよござんした。


 ものすごく小さな秋見つけた(棒読み


 所詮はまだ初秋というか晩夏ですな。紅葉の美しい秋はあと半月~1ヶ月は経たないとダメですな。


 小白森山山頂、らしい。


 高層湿原、ですが、かなり乾燥化が進んでいるようですな…


 これを見ると、やっぱり秋か、と思う日和見の今日このごろ。


 さて、小白森山から下り坂。これから地図で見る限りのハイパーアップダウン地獄が始まります。


 大白森山の上りはこれまたヤヴァイ。
 実は、登山しているときは気がついていなかったのですが、ザックの奥には宮県の登山分県ガイドと大分・宮の各地形図がごっそり入っていました。


 そんなことも知らず、ふうたろうは汗だくになりながら大白森山に到達したようです。ピーク間の樹林帯ではカメラを取り出す元気もなく黙々と歩いていましたね。


 3年前の6月に歩いた、秋田駒ヶ岳山塊。いつか秋田駒ヶ岳方面から八幡平方面まで縦走してやろうと思っていましたが、こんなに早くゲリラ的にその時が訪れるとは思いませんでした(棒読み


 大白森山の高層湿原は小白森山より広い。湿原には足を踏み入れないようにしましょう。数人の踏み入れならインパクトもほぼないに等しいかもしれませんが、これが人数増えるとそうはいきませんからね。


 彼方の(Θ_Θ)どよーん雲の下に連なっているうっすらした稜線、あれが明日までに歩く道となります。遠すぎて笑えますな。


 この、写真右側のむしられたような跡は、元々木道が引かれてあった場所でしょうか。


 ふうたろうの歩いている大白森山付近は、標高が低いせいもあろうけど、奇跡的にガスまみれから逃れられているような気がしなくもありません。


 しかし、湿原に入るなと書かれているのに、日本語が読めない人が多数いるようですね。おそらく、この踏跡の先にあるのは、三角点。ここまで来たら木道を設置してやるのもある意味思いやりかもしれないけども。


 ここが大白森山の山頂、ということになっています。


 一人、蟹場からピストンでここまで来た人がいました。おそらく地元の人でしょう。この先のルートの様子もご存知のようでした。まあ、期待を裏切らない様子でしたけど(じと目


 写真右奥の山は岩手山です。


 はるか遠い道のり、ヤヴァいなあ…(遠い目


 それよりも、真正面にひときわ目立って出っ張っているのがあります。あれが今回の最大の急坂であろう、曲崎山(まがりざきやま)です。たぶん、宮崎県のアレなんかがザックの中に入っていないだけで楽になることでしょうけど、この時は気がついていなかったので、知らぬが仏ってやつですな。


 梅雨の中休みというか、ただの雨のやみ間みたいな空です。ま、それでもいいよね(じと目


 ヌオッ(゚皿゚;)
 木道が終わったらいきなりぬかるみゾーンですか。


 大白森山を過ぎたらまた登った時と同じくらいかそれ以上、下ります。


 大白森避難小屋が近くにあるようです。


 しかし、宮崎県のアレが入っている状態で、ただの興味本位のためにこんなウボァー(゚Д゚)なところ行く気はしません(白い目


 というわけで、直進。しかし、さり気なく方位磁石が変な方向を指していて、現在地がよくわからなくなりました。磁鉄鉱でも埋まっているのか?


 ところで、大白森山を過ぎた後の鞍部から大沢森にかけての上りが、これまた長くしんどい。久しぶりのフルザック・フルコースなのでキツイキツイ。


 大沢森の山頂は展望ゼロ。とりあえず、休憩ほぼ無しでぶっ通しで歩いてきたので、ここでちょっと休みます。


 サラシナショウマ(キンポウゲ科)です。


 大沢森からまた下って曲崎山へと向かいます。展望はいいけど、キビシい。


 曲崎山の急坂は無言。でも、大白森山から見えていた曲崎山の山頂直下は笹原になっていたようだったので、展望はいいだろうと思っていました。


 クモッていてウスグラ残念賞ですが、展望は素晴らしいですね。ガスっていなくてよかったね(涙目


 曲崎山山頂。山頂は樹林に覆われて展望ゼロ。


 これはキオン(キク科)か何かだと思いますが、よく見たら、膨らんだ実のようなものがついています。キク科の植物にこんな実が付いているのは見たことがないので、おそらく虫えいだと思います。これを2つに割ったら、中から虫の卵や幼虫が出てくるのではないですかね。まあ、やらなかったけど。


 ここもオヤマリンドウの宝庫です。壮観ですね。


 再び大展望。曲崎山はキツい分報われる山です。


 フルザックが重いけど花の写真をば。


 花束をドウゾ。


 彼方に少し尖った山があります。あれが今回の縦走路の途中の畚岳(もっこだけ)です。何気に盲腸線なので、行くか行かないかはその分岐点に立った時の気分次第ですね…。


 秋田駒ヶ岳方面の展望も素晴らしい。


 コシアブラ(ウコギ科)の大きな枝が折れて倒れていました。これがコシアブラの花なのですね。


 見事なブナ林。多分ブナだと思います(←こら


 ミズバショウ(サトイモ科)の葉っぱがなぎ倒されています。ふうたろうが蹂躙(じゅうりん)していったからではありません(きっぱり


 八瀬森。ここまで来ると、サドンデス。朝飯をろくに食っていないのは致命的でした。いや、まじきつい。


 八瀬森から少し下れば八瀬森避難小屋があるはず。さっき大白森山で話しをした人によると、そこはなかなか良い小屋らしい。


 小屋の屋根が樹林の隙間から見えた時の安堵感って、なかなか無いですね。17時になってやっと到着です。丸8時間かかりました。


 少し先にある湿原をチラッと見てから、小屋でチャーハン。もちろん、いつものです。


 チャーハンを貪っていたら、地元のおっちゃんたち4人組でふうたろうと逆方向を縦走するべく、やって来ました。21時くらいまで話をして、山の夜を嗜んで、眠りに就きます。
 いや、八瀬までが限界でしたか。大深まで行ければ明日は楽に安比高原まで行けるのですが、やはり出発が9時だとこれが限界でしょうね、しかも露だくウボァー(゚Д゚)の道だとなおのこと(じと目
 さ、とりあえず明日は絶望的ですが、安比高原目指して頑張りましょうか…


天気:くもり時々晴れ、朝のうち一時雨(秋田県横手市・仙北郡田沢湖町・岩手県岩手郡雫石町、JR奥羽本線・田沢湖線など)

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