2分遅れの運命を(法華山・羅漢山【通常登山道~男岩186号線出合コース】:山口県)
未明4時、吉備サービスエリアで運転手が休憩している時に目が覚めました。吉備サービスエリアだと判ったのは、スマホのマップとGPSを起動させたからです。‥あと2時間半で、岡山県から広島県を飛ばして山口県までイケるのか?
そしたら案の定、ガッツリと遅れてくれました。岩国駅前到着が6時57分くらいで、錦川清流線(鉄道)の始発が6時55分。たった2分ですが、予定を大きく狂わす2分。時は金なりとは、よく言ったものです。
ふうたろうはしんでしまった(真顔
何気に、高速バスの乗り場が駅から大通一本隔てたところにある交差点のところにあるため、信号待ちがクソ長い。たぶん、5分前到着でも、荷物類をコインロッカーに入れることを考えると、間に合わない。
駅に入っているコンビニのような店で、日清どん兵衛(関西風)を買って食べましたが、朝飯には不適でした。やっぱり、「コンビニ弁当」にしとけばよかったか‥
どちらにしても、あんまり選びたくないけどね‥(じと目ため息ヴォー読み
さて、1時間半待って、2本目の錦川清流線に乗ります。これで錦町駅(終点)到着が9時41分ころ。それからバスに乗って終点の深谷峡温泉が10時31分‥
すでに小五郎山~安芸冠山の縦走は不可能ですが、小五郎山だけよりは冠山までの縦走を実現したいし。かと言って、地図にない場所は行けないし‥どうするかの。
電車の中で、穴が空くほど地図を見て、羅漢山・法華山のツートップに方向転換することに決めました。しかし、ここは小五郎山よりも車道歩きは長い。
ところで、電車が時々速度を落として、沿線の滝を見せつけます。ふうたろうからすると、こないだの女神山(岩手県)の廃墟みたいな姫滝よりもショボい滝を、しかも、自分の足で稼ぐことなく見ても、何の感動もありません。
いつの間にか寝ていたら、錦町駅到着。そして、胃の動きがおかしくて、ムカムカする‥(爆滅
駅前発のバスは10時5分。2分の遅れが2時間の遅れとなっています。マイカーやレンタカーではありえない話ですな‥(遠い目
錦町駅周辺、なんだか雲が多いですな。下層雲なので、ちょっと気温が上がる昼には消えてくれますかね‥
運転手のおっちゃん、バスを降りれば一般市民なので、自家用車でそのままらかん高原まで連れて行ってくださいました。バスに乗っている間からも含めて、もちろん、あんな話やこんな話、いっぱいしながら。
この出会いが、やっぱり楽しいのですよね、旅は。
降ろしてもらったところが羅漢山の方ではなく法華山の方だったので、まずは法華山に登りましょうか。
先週の秋田県と違って、ここは南国・山口県。まだ、紅葉も見頃‥というか、どっちかというと早めという感じ?(じと目
上り坂で後ろを振り向くと、小羅漢山が見えます。この位置からだと大羅漢山と小羅漢山とはほぼ重なって見えます。
そして、ちょこっと急坂っぽい階段を登ったら山頂っぽい場所が。
ヌオッ(゚皿゚;)
あずまやの床が腐って落ちてやがる(滅滅滅
そして、その腐ったあずまやからは、羅漢山の展望が素晴らしい。
腐ったあずまやで少し休んだら、次は羅漢山に行きます。もちろん、道草ならぬ道枯れ葉を食いながら(笑
さっき登ってきた階段。法華山は、登山道はここだけだと思います。
彼方に、今回の戦場となるはずだった小五郎山~吉和冠山の稜線が見えています。あれは、来年5月ころ、コシアブラの回収事業として挑むとしましょう(何
ところで、さっき分岐とか書いてあったところを左に進んだんだけど、ここ、まさか、ウボァー(゚Д゚)じゃない?
雪が積もってゲレンデになっていればまだしも、これはどう考えてもウボァー(゚Д゚)でしょう。繁茂しているのはススキだけじゃなく、棘植物系もけっこう‥。
針葉樹がけっこう多そうだけど、紅葉は及第点レベルじゃないですか。
ここ、キャンプ場跡っぽいですな。まだ経営している、というようには、いくらシーズンオフであるとはいえ、思えない‥
山口県は、林相としては照葉樹林帯がメインなのでしょうか。こういういい感じの紅葉は、ポツンポツンとあるだけです。
ヌオッ(゚皿゚;)
ウボァー(゚Д゚)
ヤヴ漕ぎですかー(吐血
ウボァー(゚Д゚)
‥変な踏み跡とかいっぱいあって、しこたま変なところに誘導されます。最悪の極みですがな!
今回は活躍させないつもりだったヘルメットとナタを、取り出してしまったではないかっ!
そして、植林帯に突入したらどう考えてもそのまま小羅漢山を真南から直登する勢いだったので、道を真剣に探すことにしました。
ここ、左(西)に行ったら小羅漢山山頂ですね。地図には道ないけど、現実にはあるようです。
ここの紅葉は散っているようです。ふうたろう、今年、どれほどまともな紅葉を見られたのやら(涙
まあ、何処かの下北半島の仕打ちに比べれば何も悔しい物なんてないけどね(じと目歯ぎしりヴォー読み
小五郎山、見えていますね。
南中高度の低くなった今の時期、あずまやの影が笹原に落ちるので、撮りづらかったであります。
ところで、さっきふうたろうを送ってくれたおっちゃんが、広島県側に降りたらバスがあるのではないかと進言してくれていたので、確認していました。たしかに、吉和冠山から下山した後に乗る路線バスが、近くを通って行くようです。
でも、この省略しすぎて地図に見えないイラストマップには、どう考えても広島県側に降りる道はないと?もちろん、ふうたろうの25000分の1の地図にはありますけどね。
あずまやからの風景ですが、周囲の木もかなり成長しているようで、あまり良くないですね。
一方、山頂の南側の展望は素晴らしい。瀬戸内海の島々まで見渡せます。
山頂は広めなので、テント張ってご来光とか拝めそうです。ただし、冬じゃないと樹林とか笹とかに阻まれそうだけどね。
このレーダーの下のところにいらっしゃる4人の方々、山口県民の登山者ご一行だそうです。さっきの山頂で、色んな話をしていたのです。そして‥
しかも急なのです。景色はけっこういいところもありますけども。
ふうたろうがまだ知らぬ、広島県西部の山々が広大に見渡せます。
そして後ろから、いろんな叫び声が聞こえたり、あるいは声も聞こえないほど後ろの方にいたり、という感じで、しばらくご一緒します。
ものすごく急な坂だったため、とりあえずこの落ち葉の絨毯の上で休憩。
まあ、落ち葉の絨毯ということは、木の方にはほとんど葉っぱは残っていませんわな‥
一緒になった4人の方、男岩まではとりあえず行こうと思っていたようです。何か、チャレンジャーがひとりいて、廃道を使って駐車場まで周回コースを取りたいようなのですが、道を見つけきれないようですね‥
ふうたろうなら、とりあえず突撃して、地図を見ながら微調整しつつ、行くかな。
道のない方向にも道があると表示する頼りない指導標によると、「男岩すぐそこ」らしいので、行きます。
後に続くご一行の皆さま。一人、登らずに待っている方もいらっしゃいましたが。
皆さま、とにかく初々しいです。それに比べると、ふうたろうなんてゴミ箱に捨てられたマク○ナルドハンバーガーの包み紙みたいなものです(フラグ
男岩で皆さまとお別れです。ふうたろうはこの先、広島県側に下ります。バスがあることも確認しています。あとは、この先無事に道があるかどうか(フラグ)ですね。
地図上ではなんとなく位置が判るので、とりあえず、歩きます。このまま中国自然歩道(笑)とぶつかって、そのうち国道186号線に流れ着くでしょう。
集落か、別荘地か、よくわからない。そして、この道はどこを指しているのかね?
‥まあ、インターネットサイトの無料サービス版では更新されているみたいだけど(じと目歯ぎしり棒読み
カネ払って地図を買ったふうたろうは負け組ってことですねわかります(じと目歯ぎしりヴォー読み
それでも、手元に地図を持っておきたいんですよ(目が炎
整地されたところからニョキニョキ木が生えているようにも見えますね(真顔
‥もうさ、開発はいいよ。身の丈にあった、持続可能な成長をしようよ。サービスや情報、学問や文化などで豊かさを成長させませんか。
ん?(・ε・;)
段々畑、段々田んぼ。
‥失礼な言い方ですが、若い人を見かけません。
農業や林業、観光などが廃れていなければ、こういう中山間地も、活気づくでしょうか。少なくとも、昔は人がいたから、今こうして集落が残っているわけではありますが。
時々車が通る程度のこの道を、国道まで歩いていきます。国道出合付近のバス停を通るバスが、16時40分ころに通るはずなので、あと1時間強、油断せず、慌てず、行きましょう。
のどかな田舎の風景。店はひとつもないので、ここに住んでいる人たちの生活物資は、どうやって手に入れればいいのでしょうね。
少し、昔の生活を想像してみました。チョコレートやマドレーヌ(カカオも小麦も砂糖も輸入)のようなお菓子を食べたい、と思ったら、30~40年前、ここでバリバリの現役だった子育て世代の人たちは、ダイコンや米などの農作物を、どれくらい作らなければいけなかったんだろうか、と。皮肉にも、今は輸入の農産物が安くなりすぎて、やはり生活は厳しいのでしょうけど‥
石段が積み上がった段々田んぼ。耕作放棄地が目立ちます。何度も言うけど、これから、加速的に増えていくような気がします。
中道川を渡ります。これで、渡渉から国道出合までの距離の半分くらいでしょうか。
ところで、車道歩きは登山ではありませんかね。ふうたろうの定義では、この車道歩きも登山の一部という認識です。道の種類が違うにすぎない、と。
クサった橋があります。この上から川の写真を撮りましたが、水面の光の反射が激しくて、ろくな写真になりませんでした。
橋の下のところはそこそこ深い淵で、泳げそうです。昔の子どもたちは泳いだのかな?
でも、ちょっと先に進んだところに道の駅があるようなので(地図)、そこまで行きましょう。時間ももう少しあるようですから。
道の駅でちょっくら買い物をして、バスに乗ります。従業員の一人がこの道の駅の前から自由乗降システムを利用してバス通勤しているそうで、一緒に乗りました。出掛けにもみじ饅頭ラムネとやらを買って(ただバニラ風味のするラムネだった)。
この後、宮内串戸駅までバス、岩国駅まで荷物を取りに行き、広島市に向かいます。
朝は気が付きませんでしたが、岩国駅前は外国人が異様に多い。特別観光地がありそうな気もしないのに‥?
‥と思ったら、ここには米海兵隊基地があるのでした。自衛隊と違って、アメリカのは軍隊ですから、いずれこの人達は人殺しに行くのか、と思うと、あまりこの場に居続けたくはないなと。
ま、写真を撮っているわけではないので、あまり書きません。
岩国を出たらそそくさと広島へ。ホテルの空きが皆無なので、駅前のネットカフェで難民しました。よりによって、なんか変な大会みたいなのをやっていたようで、非常にうるさかったけど。
このように、人生も旅も、色いろあるのですねえ(棒読み
禍福はあざなえる縄のごとし、と言いますから(ヴォー読み
天気:晴れ時々くもり(山口県岩国市・玖珂郡錦町・本郷村・美和町・広島県佐伯郡佐伯町・広島市、山陽本線など)