屋根も壁もないトイレ(滅滅滅)(大天井岳【喜作新道~東鎌尾根縦走コース】:長野県)
昨日の夜は疲れきって、けっこう早めに寝ました。しかし、やはり体中あちこちがむず痒くて、途中で目が覚めて、ビミョーな睡眠不足。
‥そんな朝、空が焼けていました。ひとりだったらゆっくり見ていたかもしれませんが、これだけ多くの人がゾロゾロしていると、ふうたろうは興が冷めてしまうタイプです。粛々と朝飯を食べて、出発の準備でもしようではありませんか。
冬、ここはどんな風景になっているのでしょうか。もっとも、冬にあえてここに来るかどうか、判りませんが‥
ところで、トイレ。
トイレはすさまじい行列です。キャパシティを超えています。\(^O^)/オワタです。
トイレが人混みで詰まっているので、先に大天井岳山頂にでも行っておこうかね‥
大天井岳山頂にも人だかりが。でも、ただのジャンクションピーク的な感じのここ、まあ、それなりの人数ですかね‥。いちおう、日本二百名山ですが。2010年7月4日に登ったときは当然、ガスりまくりボンバーでした。
大天井岳(2922m)は常念岳(2857m)よりも標高が高いので、この辺り一帯では周りを見下ろすのにぴったりです。
いかんせん、朝焼けになっている雲が既に太陽を隠し始めていて、ちょっと光が足りない。
今日の天気予報は、気圧の谷が通過するとかで雲が広がるとのこと。雨は降らないそうですが‥
いつも思うことだけど、このタイプの気象では一方的に悪化するのではなく、何度か薄雲が広がったり晴れたりを繰り返したあと、本格的に崩れてくるようです。
それにしても、槍ヶ岳から何やら噴き出しているかのようです。不気味というか面白いというか。
ふうたろうがこれから往く道は、「喜作新道」といいます。今は大天井ヒュッテにむかって、岩がちなトラバース道を下っているところです。
正面に見えている山は牛首展望台。地図に名前は載っていないようですが、展望が良いとのこと。行くべきか行かぬべきか。
分岐、か。
燕岳方面から大天井岳や大天荘を経由せずに歩いてくると、ここに直接出てくるようです。実を言うと、大天荘から燕岳方面に少し進んだところ(実際はかなり下るらしい)に、緑のPortalがあったので、どれだけ行きたいと思ったか。雪に紛れて行く?(黒笑
大天井ヒュッテ。このヒュッテの位置、大天荘よりふうたろうはいいと思います。展望はそりゃ南と北しかないけど‥
雪がうっすら積もる頃に、来たいですね。もちろん、営業はしてないでしょうけど。
ウラシマツツジかどうかわからないけど、紅葉しています。昨日拾い食いスペシャルしていたブルーベリーはあったかな‥
牛首展望台です。周りには遮るものがなさそうです。電波も通るのでポータル化してほしいところですが、今はPortal申請を停止していて、ふうたろうのやる気の30%ほどを削いでいます。まあ、存在するPortalで頑張れってことかな。
喜作新道~西岳~東鎌尾根~槍ヶ岳、と、連なっています。ここを今日中に歩ききるのです。
表情豊かな山。牛首展望台は、他の所があれほど大混雑しているにもかかわらず、全然人がいませんでした。みんな、有名所に流れていくのかな。あるいはここ、盲腸線なので近寄りづらいのかも。槍ヶ岳に行くにしても、先長いしね。
大天井ヒュッテが何かを燃やしています。ゴミでも焼いているんですかね。ダイオキシン対策は大丈夫でしょうかね。
それとも、何か湯を沸かすために薪でも燃やしているか。
綺麗な谷の風景ですが、写真の構図が気に入らないっす。もう少し空を少なくしても良かったね‥
大天井ヒュッテで牛乳を買って飲んだら、喜作新道をヒュッテ西岳に向けて出発です。
喜作新道前半は樹林帯の水平道。真正面に見える赤岩岳の上りまでは。
紅葉の道に青い空と澄んだ空気は、見事としか言いようがありません。
後ろ振り返ると、牛首展望台のピークが圧巻。大天井岳よりいいよ、こちらの方が。
ビックリ平というところに出ました。何がびっくりなんだろうと思うけど、たぶん‥
こういう景色でしょう。しかし、今までも景色は秀逸だったため、びっくりできないという嬉しい話です。
槍ヶ岳と、バリエーションルートの北鎌尾根が見えています。一般的な取り付きはどこなんでしょうかね。正確にはまだ把握していません。
赤岩岳山頂、と書いてある下に、「→50m」と書いてあります。
こういう岩場は雨が降ったり霜が降りたりしていると、簡単にツルッと逝ってしまいます。本当に気をつけましょう。
はて、ここは何でしょうか。赤岩岳の山頂?50mというには随分歩いてきた気がしますが‥
西岳の東側をトラバースした先に、ヒュッテ西岳があるようです。
ヒュッテの少し前に、これまた盲腸線の山があります。でも、ここは後にしましょう。
ここで嫌な情報を聞きました。なんと、槍ヶ岳山荘のテン場は11時くらいで一杯になる、とのこと。今日はシルバーウィーク3日目の中日なので、いっそうひどいことになっているでしょう‥。
ジタバタしてもどうにもならないので、高いカップヌードルを食べます。
腹ごしらえが終わったら、荷物を置いて西岳に登ってみましょう。
西だけの山頂もまた、展望の良いところです。というか、喜作新道はずっとハズレ無しでしたね。
槍ヶ岳まで真っ直ぐ伸びる東鎌尾根。そして、険峻な北鎌尾根。北鎌尾根は一度行ってみたい。話によると、ルートファインディング(道探し:直訳)が大変らしい。
天気も徐々に悪くなってきているので、雨の予報はないとのことだけど、ちょっと先に進みますかね‥
前を進む若者たち。初心者もいるようで、岩場や鎖場などで手こずっているようです。
ん?(・ε・;)
ヌオッ(゚皿゚;)
‥腹が痛い(滅滅滅
ちょっとそこの木陰ででも‥
ヌオッ(゚Д゚;)
上から登山道から丸見えではないかっ!(滅滅滅滅滅滅
細い道が見えます。でも、斜面には見えません。どこ進むのでしょうね。
槍沢のカーブが美しい。
2009年10月12日、双六小屋のテン場から槍ヶ岳山頂を経て、一気に上高地まで歩きましたっけ。あの頃から本気入り始めたんだよね。
2009年。あの頃は地獄の時代だったな‥自分のせいなんだろうけど。いや、未だに誰のせいかわかんないけど。
あ、この、水俣乗越、北鎌尾根に行くための分岐の一つのようです。
2009年は、2008年から続いたイライラで気が狂った年でしたね。誰にも会いたくなくて、ひとりだけで生きられたらどんなに楽か、なんて。まあ、それは今でも変わらないけど。
都会で働くのも嫌でした。あの頃は所沢から毎朝満員電車で東京まで通勤。仕事なんか楽しいはずもない。地獄に行く地獄の道。
あの頃から次第に、仕事に生きがいを求めるのはやめようと思い始めましたっけ。ただ行って生活費をもらうだけの場だと。
本格的に登山に傾倒して、日本百名山撃破劇が激しくなったのは2009年夏からでした。5月に幌尻岳と斜里岳をクリアして、夏休みには飯豊山をクリアしてから、スピードアップし始めました。
‥このハシゴはかなり高度感のあるハシゴです。落ち着いて一段一段下りましょう。
でも、登山に傾倒といっても、1週間のうち5日は東京砂漠をさまようことになります。2009年、2010年、となっても、地獄が終わることはありませんでした。
変化が見え始めたのは2010年夏からでしょうか。連続で百名山を撃破する中で、登山に関しては、登山をしている時だけは、なんとなく自己肯定感を維持できる状態になってきました。
2010年夏、出会いが多かったですね。もっとも、今(2015年)で残っている関係は皆無ですけども‥
2010年冬に伊吹山で百名山を終えました。そして300名山時代へシフトします。しかし一方で2011年には震災があり、もともとの担当だった農薬なんて見向きもされなくなって、仕事は更に辛いものになりました。
放射能の仕事の関係で新しく入ってきた人とこれまたうまく関係が作れず、その地獄は2012年くらいまで続きます。今ではそうとう改善しましたが。
下界での自信喪失は、山の上にも少し影を落とします。でも、日本300名山撃破劇の黄金時代でもありました。
ふうたろう絵日記のサブタイトルが「山の上にも三年(サンネン)、山の下ではザンネン」となっているのは、そのためです。今や、仕事にやりがいを求めるなんてありえません。
登山を使った仕事をすればいい?
今の登山はおふざけです。これを仕事にしてしまったら、その価値がほとんど失われてしまうような気がします。というか、他人のための登山なんて、それこそ何の意味がある?
人は何らかの労働をしないと、自分が生きるための手段(生活手段)を創造できないので、生きられません。だから、本来的には労働というのは尊いものだし、やりがいのあることのはずです。でも、いつからこんな息苦しい物になった?
‥あの震災の頃、感じました。自分の仕事なんて、有事の際に何の役に立つのか、と。農産物などの物資を届ける農家や復興支援のために動きまわることのほうがよほど重要じゃないかと。政治家たちの殆どはまともな仕事をしませんでしたが、国権の最高機関では復興支援に対する絶対的な決定を下すこともできる。
‥放り投げたかったですね。
そうしてそのまま、今を迎えているのです。鬱にもなりますね。
今のふうたろうより、ここで必死に咲いているイワツメクサのほうが、輝いている。
‥槍ヶ岳がだいぶ近くに見えてきました。場つなぎとはいえ、ちょっと暗い話でしたね。実際ここを歩いているときは気持ちは明るかったのですが。
ヒュッテ大槍が突然現れました。しかし、ここで望みが絶たれました。
「槍ヶ岳山荘のテン場は無理。」
殺生ヒュッテ到着。仕方ないので、ここのテン場を使いましょう。
しかし、このテン場のコンディションはすこぶる悪い。途中から抜きつ抜かれつしていた青年と一緒に、この狭くコンディションの悪いガレの上にテントを構えました。しかも、誰かがここで小便やらウンコやらをしていったようなで、若干ニオいます(滅滅滅
槍ヶ岳はすぐそこです。明日は、登れますかね。‥いや、今日の時点で2時間半とか3時間とか待ったといいますから、ちょっと期待薄ですね。
テントの数は少ないように見えますが、ここには、まともに張れる場所が多くないだけです。
テントを張ったら、さっきの青年と小屋の前で一服します。別の愛知県から来た人がテーブルで同席していたので、3人で数時間の談笑。
今日の縦走路は比較的ゆったりしていました。そして、天気はまずまずでしたが、景色は秀逸。道は素晴らしいものでした。なお、途中に回想シーンが入っているのは、本気で場つなぎです。
明日は山頂に行けるかどうか判りませんが、穂高岳山荘まで縦走します。初の大キレット。
#123大天井岳2回目クリア。
天気:晴れのちくもり(長野県南安曇郡安曇村・堀金村・穂高町・大町市)