久しぶりの冒険(雷電山【ニセコ連山縦走コース】:北海道後志支庁)
昨日の夜、飛行機で北海道まで飛んできました。北海道といえば急行はまなすを使って来るのが定番でしたが、北海道新幹線が中途半端に開通したため廃止になり、鉄道でのアクセスが事実上遅く、かつ高額になりました。嫌がらせにもほどがあります。しかも、その副産物として、ガス缶を現地調達してからでないと北海道でのテント泊はできないというオマケ付き。近くのドンキホーテでブタン100%のガス缶を見つけたけど、真冬だったら出力落ちるだろ。どうすんだよ。
日に日に不便になる日本の公共交通機関が今後どういう発展を遂げるのか見ものですな(ヴォー読み
しかし、唯一の救いがあります。それは、高速いわない号で素早く岩内まで行けること。岩内からはあと1本バスを乗り継げば、今日の目的地(登山口付近)に行くことができます。高速バスだけは本当に正の方向に発展していると思います。
岩内バスターミナルで15分程度の時間があったのでMissionをやっておきました。登山前の準備運動ですな。
そして今回のメインイベントであるこのMission。実際、このMissionを作ってくれた人が、ふうたろうに通知までしてくれたのです。それはやらざるをえないでしょう(*゚∀゚)
見て解る通り、日本海からニセコ連山を縦走して、最終的にニセコアンヌプリまで抜けるMissionです。
ここまではっきりした縦走Missionを作っている人がいるのは、見たことがありません。Ingressで山を流行らせたければ、組織的に行うしかないのでしょうかね。
さて、寿都に向かうバスに乗って登山口へ向かいます。このあたりは青が圧倒的に支配しているはずなのですが、なぜか青が強いというイメージは微塵もなく、緑に泳がされているようにさえ見えるという。日本海を貫く緑のリンク、切っても繋がれるリンクを見ていると、そうとしか思えないのですね。
ところで、寿都を行き来するバスと言えば、狩場山です。狩場山からフモンナイ岳を経由して下山してきた時、乗りました。あの経路も雪がないと決して通ることのない道ですが、雪が多めに残っているGWだとあのルートを堪能することができます。何人が使ったことのある道なのかは知りませんけどね‥
雲多めの晴れです。その雲の隙間から、あれは雷電山か岩内岳か、見えています。ふうたろうがこれから登る山は紛れもない雪山なのですなあ。
で、日本海の荒波に削られている海岸線の道路はトンネルを通ります。そんな時に2週間前に行った八溝山(茨城県)のPortalへの攻撃通知。対応できねえっつーの!
バスの運転手や地元住民の乗客が気を利かせてくれて、雷電山の登山口に最も近いところを教えてくれて、降ろしてもらいました。いや、これは助かった‥
ヌオッ(゚皿゚;)
Missionのウェイポイントはもう一つ先のバス停だった(滅滅滅滅滅滅
さっき降ろしてもらった場所からほぼ1km先の雷電温泉の近くにあるPortal、遠かったです(じと目
そして、往復して戻ってきましたと。早速疲れたので栃木県産のチョコレートを食べます。
いざ出発。実はこのあたり、持っている地図から外れていて、細かい分岐がビミョーにわかりづらいです。
エンレイソウ。早い気がしなくもないけど、北海道のこの辺りだとこんなもんですかね?
登山口に向かって林道(?)を進みます。
そういえば今日は雨予報でした。よく晴れてくれましたね、これ。
当初、この樹林帯が雪に埋まっていることを期待して、ダイレクトに雷電山方面に抜けることも考えていましたが、こんなのじゃとても無理です。
おとなしく朝日温泉へ向かいます。いつもどおりの林道歩きです。
雷電湯元 朝日温泉、だそうです。きっと、秘湯なんでしょうね。
朽ち果てた看板 ペンキの剥げた文字 打ち付けられたドア ホコリのテラス‥
この温泉宿にもう時間は流れていないようです。
雷電山登山口とはなっていますが、登山者が今後増えていくとは思えません。人口も減少していますしね。
素晴らしい天気です。明日は天気がくずれるというので、今日行けるところまで行かないと、ね。
そこらじゅうに倒木があるので、平らに見える雪の上を進んでいるつもりでも、踏み抜きます。これがけっこう鬱陶しい。
ところで、正規の登山道はどこでしょうね。ふうたろうは積雪に任せてなんとなく進んでいますけど?
天狗岩、だそうです。この辺は急斜面に雪がこびりついていて、それ以外はヤヴに覆われていて、苦労しましたよ、さり気なく。
おとなしく出てきた登山道を歩けばよい、と思うかもしれませんが、アイゼンをはいているのでできれば雪の上を連続して歩きたいです。こういう状態の積雪状況が一番きついのです。全面雪なら50センチも3メートルもそんなに変わりませんしね。
特徴的な地形がありそうでないこの辺り、地形図での現在地の判断が意外としづらい。心なしか、地形図が少し違うようにも見える‥
遠くに霞んで見える雪をかぶった山は、狩場山でしょう。あの縦走はやっぱり忘れられません。
そして安心したところにこのドツキ上げのヤヴである。いや、本当はヤヴじゃないんだけど、雪で枝が垂れ下がったりしているもので。
さらに枯れ枝から棘のプレゼントをインボディでいただきマンモス(滅滅滅
この写真、撮るのにかなり苦労しましたよ?右手に刺さった棘を自分で取るのってそう簡単じゃないです。
そういう無駄な力をいらんところで使いつつ、景色を眺めながら、少しずつ上を目指します。
まずは雷電山に達さないと始まらない。この海岸からの急上昇雪ヤヴゾーンを抜けないと、縦走開始できません。
今の目標は、前雷電山の西にある小ピーク。この写真では、いちばん左のピークです。
背中にくっついているボッカ訓練のようなザックがなければ快適に景色を楽しめるものですが‥ふうたろうにそんなのが許されると思って?
この場所はどう切り抜けるか。登山道はまっすぐピークを通っているのですが、横着して右手の雪斜面をトラバースしましょうか。
進んでも進んでも次々とアップダウンが出てきますな。上りの段階からこれですから、とてもシビアです。
ガスったら方向を見失うような地形です。まあ、そういう事態にならないよう気をつけましょう(フラグ
周囲に足跡は一つもありません。この時期にここを歩く人は本当にいないのでしょうね。
できれば、こういうどっち付かずのルートは取りたくない。アイゼンを履いているなら、その状態で歩き続けられるところを歩きたいです。
さて、これはどうしたものかね。樹林を迂回するにしても、夏道通りに進むにしても、難儀しそう。迂回路はちょっと下らないと回れない。
少し悩んだ末、迂回することにしました。荷物重いので悩むのですよ。
それにしても、みごとに晴れた雪山です。まあ、いまさらですけど。
けっこうこういうヤヴっぽいのがツラいので、雪斜面に逃げてきました。
で、最後だと思っていた上りあげ、まだおかわりがあるようです(真顔
見えているピークが前雷電山です。ここまで来ると、ちょっとした上りもキツいです。
17時半になろうとしていますが、まだ日が高い。それとも、常識的には行動を終えている時間ですかね?
積丹半島の付け根のところに工場のような特殊な施設が見えます。たぶんあれ、泊原発ではないですかね。再稼働させましたよね、一度。
福島と同じように「事件」になったら、きっとこのニセコ連山、あのニセコアンヌプリ付近の観光地もろとも、被害で終了でしょうな。利益対リスクのバランスに見合わないことが明らかになったと思うんですけどね、今や。
前雷電山まで来ると、羊蹄山が見えるようになりました。雷電山は地図には展望は良くないみたいなこと書いていましたが、雪山ですからね‥あの西吾妻山(福島県)みたいに積もってしまえばなんてことない。
2つめのウェイポイントである幌別岳まで2kmあまり。雷電山まで進んでおきます。
天気はゆっくり下り坂。いい雰囲気の空に見えるけど、そんなに安穏とはしていられない、かも?
日の暮れた岩内町の市街地。今日はこのあたりで終わりです。
ん?(・ε・;)
ヌオッ(゚皿゚;)
‥スパゲッティの麺忘れた(滅滅滅滅滅滅
食料袋にはスパゲッティのソースだけが大量に入っています。幸い、パックのご飯とか他のものもそれなりに持ってきているので2日までの4日間、何とか食いつなげそうですが、精神的打撃はけっこうデカいです。てか、レトルトのパスタソース4~5袋って、普通に計算しておかしいよね(じと目
‥先が思いやられます。
UC:2?
FD:1
天気:晴れ(北海道札幌市・岩内郡岩内町)