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追憶の湖(礼文島元地・桃岩:北海道)

2007年 5月 2日

※記録:5月5日

 民宿『海憧』(かいどう)で、5時半頃に起床。すっかり山の時刻に慣れました。朝ご飯が7時だったので、腹が減って大変。朝起きて料理があるのは、この上なくありがたい。


 今日の旅の始まり。一昨日からの予報通り、今日は雨。朝から夜まで降りしきるとのこと。そして、実際そうなりました。山歩きはひとまずおあずけです。
 雨なので礼文島の町並みも見て回りました。
 ここは船泊(ふなどまり)という、礼文島北部の集落にある町営浴場です。2年前、礼文島に来たときは、一緒に行った人がいましたっけ。


 バスでとりあえず香深(かふか)まで。運賃900円。けっこうしますね。香深港も観光港でありながら、物資が届く貨物港でもあり、漁港も備わっている万能港です。礼文空港が閉鎖されているので、唯一の玄関ですね。


 香深から元地(もとじ)という集落に向かって歩きました。元地は礼文島西部です。道路が一本。真新しいアスファルトが早速島の住人の襲撃に遭っています。強いですね、生き物は。


 道路の柵の向こうには、冬枯れながらも様々な植物が芽を出しています。さっきのフキもそうですが、この写真、どうみても、アシタバ(セリ科)ではないですか?ニンニクと唐辛子が欲しくなります。


 ちょん切ってみますと、汁が。ちょっと“す”が入っていて、おいしくはなさそうです。しかも、汁の色、アシタバはオレンジ色していたような気がします(カルコンが酸化して褐変していたのかもしれない)。微妙に違うのかなぁ。


 元地へ向かう途中に、桃岩(ももいわ)という自然物があります。地質のことはわからないけど、礼文島の歴史が刻まれているような。


 エンカマというバス停。窓は破れ、時刻表はひっくり返っているけど、ちゃんとバスは通っています。


 ここが元地の浜です。雨が降っています。みんな傘を差しながら何かを探しているようですが…。


 地蔵岩(じぞういわ)…なんですが、その前に、ちょっと気になるものが。…?この朱書きの注意、何?


 よくわからないまま、地蔵岩。…曇っていると何かパッとしません。礼文島でも代表的に写真で紹介されるものなのに。


 元地に唯一の食堂で、トド肉料理が食べられます。これを食べた人には、証明書が発行されるようです


 僕は肉がだめなので、論外。無難にウニ丼。「臭くなくてうまいですね。」と食堂のおばちゃんに言ったら、大笑いされました。そう、礼文島ではこれが当たり前。


 傘を差しながら何かを探している人は、これを探していたのです。正解は、瑪瑙(めのう)。宝石の一種です。珪酸質でできていて、青や茶色などしています。ここにあるのは、見ての通りの色ばかり。縞瑪瑙といわれる金太郎飴みたいなものではありません。


 これ、青い瑪瑙…ではありません。たぶん、ガラス。あ、材質は似たようなものか。僕はこれでもいいけどな。


 そう、ここはメノウ浜といいます。観光バスまで乗り付けてみんな拾っていきます。…拾ったら無くなるから、僕は全部返してきたけど。物質が消えたり無から生成したりしないのは、化学の大原則だもん。


 バスに、桃岩登山口まで乗せてもらいました。今は登山禁止の桃岩に行くことはできないので、周遊道からの眺めになります。でも、雨で展望も何もありませんでした。


 再び香深港から船泊方面へ戻ります。バスが1時間以上後だったので、歩きました。4kmほど先の香深井(かふかい)まで歩きましたか。雨なので、けっこう濡れました。
 そんな中、漁村らしいパチンコ屋。とけ込んでいますね。


 フキも強いけど、ツクシも強いですね。つぶれた家の跡地に、ツクシ。


 …ここが今夜と明日泊まるところ。久種湖キャンプ場(くしゅこ―)。2年前と全く変わってない。しかも、皮肉なことに、同じバンガローなんてさ。


 久種湖で、雨の日暮れです。雨の降る、追憶の湖。雨はひたすら降り続きます。
 久種湖キャンプ場の管理人の方はとてもいい人でした。それはキャンプ場の紹介で。


天気:くもり時々雨(北海道礼文郡礼文町)

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