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風車に思いを寄せて(榛名山:群馬県)

2006年1月15日

 早起きして5時過ぎに出発。5時33分発の常磐線上り。予定より一本早い6時16分上野発高崎線下り。眠さ抜群で大宮駅以降の記憶はありません。気がつけば高崎駅に着いていました。
 『風車の見える丘』の新くんとハルナさんが一緒に上った榛名富士にわくわくします。榛名と聞くたびになんか胸がときめくような。
 経営の苦しそうなバス。榛名湖まで1時間25分かかります。乗客は入れ替わりで何人かいましたが、榛名湖まで乗ったのは僕一人で、運転手さん的には、希有な存在だったようです。みんな秋に紅葉を見に来るようです。
 運転手さんとは、榛名山麓あたりの病院から乗ったおばあちゃんがいくつか後の停留所で降りて以降、僕と二人でした。タクシー状態。榛名湖まで、いろいろお喋りしていました。出会いこそ旅の醍醐味。これがいいんです。

 榛名湖は全面結氷。諏訪湖の全面結氷すら見たことないので、感動しました。冬季閉鎖されているボート乗り場から氷の上に降りました。割れる気配なし。昨日の雨と高温にさらされながらも。猫も一緒に歩きました。でも、後で解ったことですが、氷上立入禁止でした。

 雪もいっぱい残っていて、ただただ歓喜の舞。時間の経つことを忘れて、榛名富士の登山口に吸い込まれました。
 榛名富士(1390m)は夏緑樹林で覆われ、冬季は丸はげ。雪が少し残る中、急な坂と笹に耐えながら登りました。頂上は意外とドライ。あずまやと、まだ雰囲気に馴染んでいない新築の榛名山頂の神社。ロープウェイの駅。ハイヒールやブーツ、スニーカーに薄着で、ゼーゼー息を切らしながら神社まで上がってくる若者たち。榛名山頂はデートスポットみたいです。僕にはちょっと軟弱。
 昼ご飯はレトルトのカレーでしたが、コンロを忘れてしまったと思いこみ、冷たいまま食べました。食べた後見つかり、二重苦…。

 食後すぐ、ロープウェイで下山です。慌てて乗ったので切符代も払えず、後で精算。片道430円の展望のよい索道です。
 これからしばらく舗装道路と原野を歩きます。半生状態の雪に気配りもなく、マナーの悪いタクシーがスプラッシュ!原野には根雪とサバンナみたいにまばらな広葉樹、先にはこれから登る相馬山。榛名富士の外輪山のそれは少し扁平な形をしています。青い空と筋状の絹雲が茶色と白の雪原原野に映えています。

 磨墨岩(するすいわ)と相馬山(1411m)を空荷で登りましたが、左足に激痛が。何とかヤセオネ峠のバス停にバスの時刻までに着き、伊香保温泉へ。足の痛みで感動が少し薄れながらも、デジカメのシャッターの手はゆるめませんでした。

 伊香保温泉は急峻な坂の上にできた温泉街です。伊香保温泉の顔ともいえる石段の途中に伊香保町営の『石段の湯』。茶色の泥で濁った温泉です。湯温が42℃後半で調節されていてやや僕には熱めでした。でも、痛んだ足と二つの山をはしごした体には染み渡ります。
 後はおみやげを携えて、帰路につきます。渋川駅より高崎を経て上野・取手。渋川駅では40分待ち。高崎線では再びグースカ。

かなり強行軍でしたが、思い入れの深い地に来られて楽しゅうございました。また違うコース、いつか違う季節に来よう。

天気:晴れのち曇り(群馬県高崎市・群馬郡榛名町・北群馬郡伊香保町・渋川市・茨城県取手市)

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