今日も雨
夕方、また雷雨でした。5月20日、24日に続き、ここ2週間ほどで3日目。でも、続くときはこんなもんでしょうか。もっとも、こういう雨は好きです。滝のように降って、太陽の光にも勝る雷光と地面を揺るがす雷鳴がたまりません。 しかし、初めて昼間の雷雨を見たときは、それはそれは奇妙で奇妙でしかたありませんでした。13時頃なのになぜか夜みたいに暗く、「太陽が昇っている最中に雷の光が見えるはずなんてない!」と幼心に思いながら、雷雨を迎えました。1987(ひょっとすると1986?)年8月5日でした。初めて見た白昼の雷光にショック。具合が悪くなりました。今思えば可笑しくてしょうがありませんが、当時はそうだったんだなぁ。そして、その5日後、8月10日。母親に連れて行ってもらったインテックス大阪の近くで白昼の稲妻を見てしまいました。頭の中は真っ白。あの時、なんて思ったっけなぁ。言葉もなかったような気がします。
いつしか、雷雨が好きになっていたのは小学校4年生の頃。台風や積乱雲の接近に、何時間も空を眺めたっけ。北西の方向に黒い雲があって、少しずつこちらに近づいてくる。それをいち早く察知して、周りで何事もなく遊んでいる人たちを尻目に家にそそくさと帰り、3階のベランダから高みの見物。間もなく、雷鳴が聞こえ、しばらくすると雷光が。さらに経つと大粒の雨がぱらつき、1分以内に本降りになります。近くにある「近隣公園」で遊んでいる人たちがわめきながら、蜘蛛の子を散らすよう。雨が止むまでまたベランダから眺めています。雷雨は長いものなら数時間に及ぶこともあるので、あの時の僕は本当にのんびりしていたのですね。今の慌ただしい生き方は何とかしたい。
そういえば、あの頃、十種雲形というものを覚えました。小学3年の理科の教科書に出てきていたことを思い出します。先生は児童が読めるはずもないのに「高層雲(こうそううん)」と漢字で書いていたのを覚えています。「層」の字が解らなくてごまかして書いたっけ。ほどなく、僕は、絹雲(けんうん:すじ雲)・絹積雲(けんせきうん:うす雲?)・絹層雲(けんそううん:いわし雲、あるいはうろこ雲)・高積雲(こうせきうん:むら雲)・高層雲(こうそううん:おぼろ雲)・乱層雲(らんそううん:雨雲)、積雲(せきうん:わた雲)・積乱雲(せきらんうん:かみなり雲)、層雲(そううん:きり雲)、層積雲(そうせきうん:くもり雲)を覚えました。それに先立ち、10月頃のある体育の授業の時、空に絹雲が出ていて、それを見て「あ、もうすぐ雨かな。」なんて思ったものです。子ども心に、知識よりも経験で、天気のことを知っていた自分に少し感心。
絹雲から積乱雲までは、天気がゆっくり下り坂の時はおおかた見られます。ただ、最近、絹積雲や高積雲を見かけることが少ない気がします。秋の高い空にぱらぱらと浮かぶあの絹積雲と、斜めから見ると真っ黒な割に、真上に来ると意外と隙間があって、がっかり(?)させる高積雲。積雲は真冬の太平洋側で、微妙に雲が流れてくるときなどに見ることができます。積乱雲はなかなか完全体では見られませんが、見たらその大きさに感動もんです。雄大積雲と違って、縦長の雲の上に広がった薄い雲が見えることが多いです。層雲はあまり「見る」感覚ではなく、中にいるという感覚かもしれません。空が真っ白になっているとき、あれは層雲なのかと思います。山なんかにかかってたりもします。層積雲は、白地の空に低い黒い雲がぽつぽつあって雨が降ることはあまりありません。この中途半端さがどうも好きじゃない…なんて問題ではないか。
色んな雲、載せてみました。
左上から右下に向かって順に、絹雲・乱層雲・層積雲・積雲です。たぶん合っていると思いますが、実際はそんなに単純に分けられないかと思います。撮影地点は同じく、青森県西津軽郡深浦町(十二湖)、沖縄県石垣市(石垣島)、茨城県つくば市(牛久沼)、千葉県我孫子市(大利根橋より)。撮影日時も同じく、2005年8月15日、2005年2月20日、2006年4月2日、2004年11月21日。
天気:くもりのち一時雨、雷を伴って強く降る(茨城県取手市・東京都豊島区)
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