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北の大都会(札幌市街:北海道)

2006年5月5日

北の大都会

 羽幌町を出る日が来ました。朝ごはんを「旅館丸美」で食べてから、9時50分の羽幌町発札幌市行きのバスに乗りました。

 食事はこれにホタテ貝のみそ汁が付きました。やっぱり海。

 札幌までのバスは3時間15分。長旅です。途中で乗った北海道の高速道路は、このゴールデンウィーク中でも、まったく人がいません。これはどこだろう。留萌の方から深川の方に行く高速だったと…。

 札幌市に到着。凄い大都会。空気も至極悪い。ここで22時まで過ごすのです。僕にとっては暫し辛い時間。とりあえず初の札幌市なので、駅の写真でも撮っておきました。

 札幌市にせっかく来たので、とりあえず、有名どころを回ることにしました。…が、何が有名なのか、解りません。駅前にはビックカメラが。まさかこれが有名ということにするわけにはいきませんので、24kgもある巨大な荷物をコインロッカーに詰め込み、分厚くてくそ暑いヤッケもロッカーが悲鳴をあげるくらい詰め込んでおきました。400円分、とてつもなく荒い使い方をしました。ごめんなさい。
 駅の地図。とりあえず、公園っぽいところを目指してみました。赤煉瓦なんとかというのがあって、ついでに、時計台とかテレビ塔とか何とかいうのもあって、そこを目指すことに。
 赤煉瓦の建物は、旧北海道庁舎でした。なんだか、カップルがぎょうさんおって、独り者には応えます。人が写真撮ろうとしているのに、目の前を妨害します。もちろん、当人たちにはまったく悪気はありません。くぅ…!それでも負けません。シャッターを押します。…が、何気に、人気のない側面からの方がきれいだったりして。

 次に目指したのは大通り。通りの真ん中が公園になっています。よく、NHKの「現場からの中継」とかでニュースの合間とかに出てくるところです。見た感じ、花壇や噴水などがあり、通りの東にはテレビ塔があります。そして、一番気になったのは、やたらと焼きトウキビ(トウモロコシ)屋さんの多いこと。何考えてんだか。
 さて、その中を散歩してたら、なんだか車の上に乗って、「武部(自民党)がなんとか違反なので辞職すべきだ~」と叫ぶ人あり。いったい何を訴えているんだろう。通りすがりながら3分ほど聞いていたが、中身が解りません。遊んでんのかな。長生きするわ。そして、その前で、キリスト教の人がせっせとゴミ拾い。なに、この落差は。意味わからんこと喧伝してないでゴミでも拾えば?なお、僕はこの旅(羽幌)で出たゴミのほとんどは家まで持ち帰ります。写真では解りにくいですが、ゴミを拾っている人の遥か向こうで小さく写っているのが、その喧伝する人です。右クリックで画像表示して写真を見ると解るかも知れません。もちろん、解る必要もありません。

 時計台はとてもわかりにくいところにありました。しかし、駅の南口からまっすぐ歩けばすぐに見つかるところです。で、探した甲斐はあったかというと、そうでもないのがまた悲しい。カッポレ(カップル)がやたらと写真を撮っています。ふぅ。とりあえず、撮ってみましたが、感情のこもらない一枚。

 一旦駅前のエスタビルの地下に戻りました。ここで昼ご飯(15時)をとりましたが、具合が悪くなりました。…場所を問わず襲うこの辛さ、たまりません。落ち着いたら再び街に出ました。

 今度は街からはずれました。大通りや赤煉瓦庁舎は本当に人が多く、それだけで体力を消耗します。テレビ塔より東に行くと、人も車もぐっと減ります。特に何か名物があるというわけではありませんが、落ち着いて町並みを見物できます。やっと僕らしい旅ができるのです。ほっ!
 たぬきなんとかという商店街を抜けて、しばらくすると、鮮魚の市場。カニをやたらと売っていて、通るだけで、「安くするから買っていってよ」と声をかけられます。いやいや、持って帰れんし、俺、カニそんなに執着ないから。スマイルで丁重に断り、写真だけ撮ってトンズラ。

 もっと東に行くと、豊平川。水のあるところって落ち着くぅ!(ちょっと濁流だけど)。一条大橋から北を向いて撮った写真。夕日で同じ方向が照らされている住宅。昨日の廃墟とは違う趣が。

 うろうろしていると、日が暮れます。でも、夕日の出ている時間がやたらと長いような気がします。これも、緯度が高いせいかな。北に行くほど、夏は日が長く、冬は日が短いのです。そして、さっき西から見ていたテレビ塔が、今度ははるか西見えます。北海道最後の日も、もう終わりか。

(拡大写真あります)

 22時発の『急行はまなす』。JR札幌駅から青森駅までの夜行列車です。この列車についてはいろんなホームページで紹介があります。僕はこの列車のカーペット車両を取ることができました。しかも、2階の半個室状態の席。寝心地最高。ただ、水道が近くにないので、辛い。夜行列車の限界ですね。
 左の写真は牽引するディーゼル車。右はカーペット車両の2階部分。床は固いけども、毛布と枕も付いています(1階でも毛布と枕とハンガーはあります)。隣に人がいないので、寝相が悪くて人を蹴飛ばす心配もありません。ただし、高い柵を乗り越えて落ちればその限りではありません。

 こうして、札幌の長旅は終わりました。また、これで北海道内での旅は終わりです。あとは鈍行列車での帰路が待っています。

天気:曇りのち晴れ、朝のうち雨(北海道苫前郡羽幌町・札幌市)

ふうたろう旅日記