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ある健康油から発ガン物質?

2005年 11月 10日

 今朝、とても天気がよく、昨日張り替えた窓から、さんさんと日射しが。サボテンがすごくきれいで撮影しました。

 ところで、昨日知ったことですが、ある特定保健用食品認定の油に発ガン性の疑いがあるとかないとか。発ガン物質とされているのはジアシルグリセロールという中性脂肪です。これは消化吸収されにくい油で、「体に脂肪が付きにくい」そうです。

 第1回新開発食品・添加物専門調査会合同ワーキンググループ(食品安全委員会の中)というところに、この元となっているだろう論文がありました。中身もさっと読ませていただきました。4NOQという発ガン物質と一緒にジアシルグリセロールを、がんに罹りやすいねずみ(Tg)に食べさせましたら、がんの一種、扁平上皮がんが舌にできたということです。米印が付いていて、有意差ありとされています。普通のねずみや、Tgでも舌の扁平上皮がん以外の場合では、有意差がない(たまたまである…っていう説明は乱暴でしょうか)としています。

 有意じゃなかったデータにも、がんの出来具合(頻度)に何となく違いがあるように見えます。筆者も述べてますが、要はもっと詳しい研究が必要だということです。

 消費者団体などが、「予防原則」の立場からジアシルグリセロールの商品の販売停止を求めています。それに対して、企業側と厚生労働省は、特に差し止めはしない方針です。あくまでも、安全であるという主張です。

 僕個人としては、この商品を使い続けようとは思いません。説明があれば何をやってもいいってわけじゃありませんが、この研究と評価の経過を消費者にわかりやすく伝える必要はあるのかなと思いました。そして、売る側、認可する側は、これが結果的にクロだったときの責任をとる覚悟も必要だと思います。

 下のリンクは研究論文です。興味深いです。

天気:晴れ(東京23区西部)

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