旅日記Burst(埼玉県~北海道移動)
今朝は危うく寝坊するところでした。どうもまだあの大きな旅に出るという実感がないようです。
しかし、ここは大宮駅の待合室。既にふうたろう旅日記北の国バージョンは始まっています。重厚長大な旅の開始。
新幹線『はやて』に乗ると、隣に推定75歳の爺ちゃんと、婆ちゃんとが、いました。
例に漏れず、ふうたろうのデカい荷物は目立つので、その辺からの話に始まります。
ふうたろうの仕事や行動パターンなどを話すことになれば、いつものように、突っ込んだ話になります。「過去のことだからね…」などといいながら、台東区で遭った東京大空襲の話をしてくれました。川面を渡る火、36本セットで降ってくる焼夷弾、駅の中で蒸し焼きになる人々、「男は仰向け、女はうつぶせで、浮かぶ死体」…
ふうたろうのミニ学習会でした。爺ちゃんの言った言葉ですが、「戦地にいた人間は、戦争をやれなんて絶対言わない。時々、領土問題とかで戦争をやればいい、なんて言う人がいるが、じゃあ、おまえは行けるのか、絶対行けるはずなんかない。」「(今の政治家などで中曽根元総理大臣たちを例に挙げて)ああいうのは戦地に行ってないんだよ。」「(ふうたろうの悲観的な実感に対して)まあ、10人いれば、7~8人は戦争なんてイヤだ、って言うよ。」
いきなり、ふうたろう旅日記バーストですなあ。
盛岡駅では、平和にNHKがラッシュ客に取材していました。
特急列車旅の欠点は待ち時間のバランスが著しく悪いこと。どの駅でも待ち時間が15分以内で、飯を食う時間も、買う時間もほとんどない。八戸駅では荷物置き場と席を確保するのに精一杯で、青森駅までグースカするしかありませんでした。隣は若い女性だったような気がし、話せる雰囲気ではなかったし。
青森駅で方向転換するときに7分くらいの待ち時間があったので、食品添加物たっぷりの帆立弁当を購入。席に戻ってきたら倚子の方向が入れ替わっていて、ふうたろうの荷物も移動させられてい、目が点になりましたとさ。隣の大きい兄ちゃんがふうたろうのせいで蟹田駅まで倚子が逆方向のまま辛抱することになって、ごめんごめんごめん…。
木古内~函館(ついに北海道上陸!)では、ちょっと変なおっちゃんがいて、デッキでたばこ吸いまくり(禁煙です!)のツバ吐きまくりでありました。躁ですな。
スーパー北斗3号。森駅で懐かしいイカめしを購入。駅ホームで売り歩いている兄ちゃんを呼び止めました。
このイカめし、食品添加物を使わない、ボリュームのある正統派です。5年前の夏に来たとき、美味かったことを覚えています。
デッキで揺られながら食いましたとさ。
南千歳駅に着く手前で、ついにふうたろう旅日記バースト発動。
何と、めぐみの~南千歳間で停電が起こったそうです。乗る予定だったスーパーとかちが1時間半も遅れてくれました。
しかし、そういうところで運命共同体が生成します。函館単身赴任のおっちゃん、帯広から来ていた母子と話したり遊んだり。子どものAちゃんにはかなりなつかれました。じゃんけん3連敗などもありましたが、そもそも、南千歳駅で子どもと走り回ることになるのはさすがに想定外でした。
「まもなく帯広、帯広です。」というテープ放送が入ってホッとしていたら、車掌さんの声で「ただいま帯広貨物駅に到着しています。」
貨物駅ぃ??!
家畜ふうたろう。
数分後、無事、ノーマル帯広駅に着きましたとさ。
夜は帯広駅近辺に滞在することにしました。南千歳で会ったおっちゃんの話では、中札内村までバスが出ているそうで、そこまでバスで行けば、タクシー代が安くなる可能性がある。朗報です、朗報。
それから、ビジネスホテルを探しましたら、一つめは満室でした。
二つめ、ホテルムサシでは、フロントの女性からセミダブルしか空いていないといわれました。ふうたろう大ピンチ。
外に出ようとしたら、ひょうひょうとしたオーナーっぽいおっちゃんが出てきて、「おう、じゃ、セミダブルのベッド崩して泊めてやればいいよ。」
値段は半額になりました。しかも、朝食も食べて出ていく余裕がなかったので、「大きめのおにぎりでも作るから持っていけばいい」だって!
助かりました。北の国・北海道の幸ですな。おおきに。
かくして、ふうたろう旅日記@北の国の幕開けです。
天気:晴れ、常時煙霧および薄曇り(北海道十勝支庁帯広市、移動中は含まない)
覚え書き:夜飯食べず・北海道山間地全域雪崩注意報