虫と花と人と(天城山:静岡県)
ものすごく眠いけど、今日の列車は接続上、眠りづらい細切れの状態でした。登戸駅からの小田急線が最も長い(68分)時間でしたが、左右に人が座っていたので、寝づらいったらありゃしない。
で、このJR伊東線を走るこの列車は何だ?海が見えるようにとの設計であろうけど。
9時28分にJR伊東駅に着いて、シャトルバスに乗り込んでから、天城高原ゴルフクラブのあるところまで乗ります。ゴルフをしている人よりも、恐らく山に登る人の方が多いと思われる、不思議な世界です。
ここは天城山登山口(ゴルフ場からすぐ)の駐車場。
駐車場の写真で判るけど、曇ってんですよ。小田原くらいまで晴れていたのに。
ま、今日も樹林帯を歩くので、あまり気にしないと。
この『四つ辻』までふうたろう16分で来ました。
ちゃんと咲いているのに出会えました。太陽の光がほしいところだけど、贅沢は言うまい。
崩れた斜面から青空が見えるとホッとします。
そのうち、ここも、何十年かしたらまた森林に遷移していくんでしょうなあ。
ちょっと奥まったところにあったツツジ。やっぱり赤のツツジに青空の青がほしい。
あまり咲いている花を見かけることなく、先に歩いている人をガンガン抜かして50分程度で万二郎岳(ばんじろうだけ)に着きました。しかし、ものの見事に樹林の中ですな。
2年前の4月1日に来た時、ここまで暗かったっけ。
万二郎岳から少し万三郎岳に向かって下ったところに、数少ない展望台があります。でも、かくのごとく、ガスっています。
天城山稜線南側は相変わらずガスで展望が悪い(南しか展望が利かないのに)。
あとはアセビやサルスベリっぽい、鬱蒼とした樹林のトンネル。うおお~~~っ、暗えぇ~~(゜Д゜;)
そして、万二郎岳直下の展望台を過ぎて、鞍部を過ぎて、少ししたところに、また岩場があります。そこから、万二郎岳を見てみましょう。
この花、これから頻繁に出てきますが、はっきりとした名前が判らなくてさ…。
後述の庭師さん、見ていたら教えておくれやす。
何気に滑りやすい岩場が連続しています。昨日や一昨日、雨が降りましたもんね。
スッゲー暗いアセビトンネル。略してアセトン。
雲自体が分厚くなってんですよね。
この、ベロのような花。他のハイカーたちがウツギが何とかと言っていた気がしますが。
炎のような形をしたキノコ。キノコの分類も難しいんですよね。図鑑を見ていると夜が明ける。
でもとりあえず、おもしろいから、昔からよくキノコを撮っていましたよ。
万三郎岳直下の急登から大渋滞が始まった!
性別では、女性が圧倒的に多い。やっぱり、シャクナゲやツツジなどの花盛りだからってのもあるのですかね?
かくして、数十人が集合する万三郎岳でした。狭い山頂なのに、これほどの人が集まると、スゴいですな。
はい、レンズが曇ります。でも、そんなことは問題ではないです。
写真の圧縮でかなり精細度が欠けているけど、数百匹のトビムシっぽいのがビッシリなんですよ。
ふうたろうの側には、見たことのない配色のヤスデが。辛ラーメンの中には、1cm以下の節足動物ならかなり飛び込んできたので、キチン・キトサン・タンパク質の補給になりましたね。げろりんちょ。
一応、万三郎岳、登頂です。既に一度クリアしているんですがね、八丁池経由の天城峠までの縦走路を。
実は、今日はバッジ回収登山なのでした。
このキノコ、虫に食われている…。
万三郎岳直下に、完全体があったらしいが、ふうたろうは逃してしまいました。
ふうたろうの少し前を歩いていたおばちゃん5人組が、その完全体をゲトしていました。くやしいッス。
谷川岳以来ですか、このギンリョウソウ(イチヤクソウ科)を見るのは。おばちゃんら、「たくさんありすぎてありがたみがなくなったけど」だって。
かくいうふうたろうも、最初、「ギョリンソウ!」と叫んでしまいましたが。魚の鱗じゃなくて、銀の竜ですから、この子は。
しばらくご一緒したおばちゃんたち。全国の山を歩いているんだって。
9月の5連休に北海道の知床方面に行きたいって言ってるけど、飛行機が取れなくて困ってるんだって。
関東地方からなら、釧路までは確実に電車で行けるので、予約不要(はやて除く。もちろん、座れる保障はない)。飛行機はガス缶も積めないし、山には向かない交通手段だと、ふうたろうは思っています。
ちょっと時間がおしてきたので、せっかくだけど振り切ってダッシュしてきました。ツツジの下をくぐって。
天城高原ゴルフクラブのゴルフ場の地下からと思われる流水がこちらに流れ込んでいます。水面にはアメンボウがウロウロしていますが…。
HPLC-MS/MSがあれば、水系の農薬も分析可能だろうに。
14時59分に登山口に戻ってきたので、バスの待ち時間は47分。じゃ、バッジ探しに歩いていこう。次の建物まで。
写真だけを飛ばしてみれば、一瞬で着いたように見えるけど、けっこう舗装路を歩くのは萎えるのですよ。
それに、到着がここまで絢爛豪華だと…。
しかし、ないと思っていた天城山の登山バッジが、東急ハーヴェストクラブの土産物屋にありました。秋バージョンと鹿バージョンが。
天城山は重くのし掛かられた雲の下。
ハーヴェストクラブにいるふうたろうは低身の見物。
そろそろバス停に行っても良い頃ですよね?
ゆっくり写真なんか撮ってていいのかって?
ふうたろう旅日記のオチは忘れた頃にやってくるんですよ。ふうたろうが調べていたバスの時刻はガセで、バス停に着いたら6分前に出たところでしたよ。
(|||゚Д゚|||)ガーン
ガセの時刻表
15時46分発の天城高原ゴルフ場はウソで、15時31分発です。そして、ハーヴェストは15時40分が正解。
つまんねーと嘆くより、楽しむ方法を探そうではないか。バッジに慰めてもらいながら。
エヘッ!(゚∀゚)
いつまで建っていられるかなあ、このホテルも。いつまで、労働者がこういうリゾートにお金を出していられるかなあ。
かつてはゲームコーナーと無料休憩所があったらしい。でも今は…。
人為的不況はサービスの質の低下となって現れるのですよ。
ベゴニアガーデンというフラワーガーデンがあります。このホテルに併設されていて、今年はプレオープン、拡張中だそうです。そこに、まばらに花が散らばっていて、ふうたろうの目に着いたのはこのケシの花。
まだ地面と花とが馴染んでおらず、何となく浅漬けのぬか床のような雰囲気のする庭園ですが、そこに一人働く庭師がいらっしゃいました。何だか、楽しそうにやっているので、声をかけてみたくなりました。
この4月からの新人庭師の彼女はバラの葉を摘んでいたようですが、30分弱ふうたろうの話に付き合ってくれました。足の裏のような臭いのする花とか教えてくれたりしたけど、名前を忘れてしまいました。
ふうたろうは、まるで暗がりの昆虫のようにやってきたわけですが、最終バスまでの30分くらいはあっという間でしたわ。
7月頃がまた見頃だそうですが、バッジまで手に入れた今となっては、次来るのはいつか判らない。庭園が熟成されたぬか床になった頃か、ふうたろうが完熟のナスになった頃か。
名前も聞かなかったけど、バス停に戻る前に、このジギタリスを撮ってきました。どうか、お元気で。
ふうたろうも、心を、強化します。
最終バスの来る17時過ぎには周囲はガスっていました。庭園ではあまり気にならなかったけどね。
バスの時刻表がガセだったのは、ふうたろうのためなればこそ?
しかし、うろついていても、あまりふうたろうが入れそうな店がない。
まさか、これから魚を捕ろうなんて思いません。駅にあったホットドッグチェーンで、500円もかからず二本のホットドッグをば。
夕方なのに東の空に向かって黄昏れていました。だって、伊東市は伊豆半島の東海岸なんだもん。
伊豆半島の背骨に当たる山脈の向こうに日が沈む。今日も終わりです。
このあと、18時40分の東海道線に乗り、来た道を戻りました。本を持って来忘れたので、暇でしたなあ。
22時、帰宅。#14天城山2度目クリア。
天気:くもり時々晴れ(静岡県田方郡中伊豆町・伊東市)
覚え書き:900mlポカリ半分以上は帰りの電車で飲んだこと