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盛夏(細野高原:静岡県)

2009年 7月 26日

 ベランダパンツ一丁目から眺めた、朝4時半。夏の終わりを思わせる空。
 さて、5時28分の電車には乗らないと、8時47分に伊東には着かない。吉野家で鰻丼を食べ、出航。
 ところが、小田原で恐怖でお約束の足止めを食らいました。熱海で転轍機故障が起こったので16分遅れたのです。できすぎのお約束というやつです。
 今日の相棒、トムとの再会は車両の中なのでした。


 トムは手書きの地図を持って、今日の高原の案内をしてくれることになっていました。…が、その地図は、高原現地の案内が主で、アプローチは実際よく解らないのでした。ふうたろうの25000分の1地図は、役に立ってくれました。


 しかし、猛暑で死にそうでした。新潟の古峰山なみに暑く、息絶え絶え。木陰で休みました。やっぱり体力が衰えているような。


 最初に出会った、鮮やかな花です。でも、園芸種でしょうか、野草図鑑にはありません。


 舗装道路を遡上していくと、右隣を川が流れていました。踏みいって涼んでいきましょう。


 昨日などにかなりの大雨が降ったようで、濁流しているようです。川底にも、泥が堆積していました。


 トムがサワガニを発見しました。サワガニはカメラを近づけても逃げないからいい。昆虫ははぐれメタルなみに逃げる。


 しばらくして、分岐。トムに看板を指さされ、右に曲がりました。


 ダイコンソウ(バラ科)でしょうか。トムとも話し合ったけど、判らない。


 ヤブジラミ(セリ科)でしょうか。花が細かすぎてとても判りにくいのですが、ひっつき虫のような棘のある実をつけます。


 これも、何科かすら解らない。ふうたろう、図鑑を忘れたのは痛恨でした。それでも、トムの図鑑を見ていればよかったのですが、図鑑を開くことさえ忘れていたのですから、実は図鑑を持っていてもそれほど意味がなかったのかもしれません。


 その辺りをやたらとアゲハ系のチョウがバタバタ飛んでいます。青黒いこいつは、やっぱり逃げます。はぐれメタルみたいに。


 ヤマユリ(ユリ科)ではないかと、トムは言っていました。そうなのかな。細道の土手にゴワッと咲いていました。


 この前美ヶ原で見たやつよりも、花の長さが短い、ホタルブクロ(キキョウ科)です。実は、美ヶ原のやつは、ヤマホタルブクロ(キキョウ科)でした。


 ところで、ふうたろうたち、道に迷っていました。さっきトムに指さされて曲がった分岐のところの看板は、これでした。行き先は細野高原。


 ちょ!!
 なんだよ、この矢印にも見える明朝体の文字の切れ端みたいなやつは!!


 ヤマジノホトトギス(ユリ科)ですかね。でも、花びらというか、がくが反り返ってませんか?


 針葉樹林から、開けた場所に出てきました。どうやら、細野高原に着いたようです。


 ギラギラと太陽照りつけますが、ちぎれ雲と風が、それを少し和らげてくれる分、古峰山より100倍マシです。
 なお、トムには古峰山の暑さは、文字でしか伝えていないので、その様子は判らないであろう。


 刈り取られた草地が、阿蘇の牧場を思わせます。阿蘇、か。…。


 トイレ1号、か。2号かもしれない。タクシーの待ち合わせ場所にしてくださいだそうです。水は出ません(4号トイレのみ確認)。


 第一中山湿原のあずまや。ここで昼飯タイムです。猛烈に暑かったのですが、この日陰はありがたい。古峰山はダイレクトに照りつけていましたからね。


 脇に生えていた花。シソ科かバラ科か、それすら判らない。やっぱり、花は強敵です。


 トムが持ってきてくれたおにぎり。梅が甘いのにはかなりびっくりしました。


 味付けが甘めのトム料理。まあ、ウィンナーは味のつけようもないけど。ふうたろうが小食であることを告げ忘れたため、食べ残し発生。ごめんなさい。


 これは、ヤマハッカ(シソ科)かと思ったけど、図鑑には花期が9月~10月と書いてある。花の付き方も違うし。判らない。
 葉っぱも意識してみたけど、埋もれていて判別しづらい。


 キキョウ科の花なんだろうけど、また葉っぱの情報をロストしている…。


 ちぎれ雲の間をすり抜けてくる光線に焼かれながら、三筋山方面へ。トムは最終バス(20時)で帰ることを決意した。


 中山第2湿原。
 平ヶ岳や苗場山、会津駒ヶ岳の高層湿原を見せてあげたい。


 雲が白い分、空が一層青く見えます。暑いけど、素晴らしい天気です。


 高原の青い空。恐らく、ふうたろうひとりではここを歩かなかっただろう。単独では見ることのなかった風景なんですよ。


 天城山方面は濃い雲で覆われています。トムと出会ったのはあの向こう側でしたな。


 暑くてトムがうなだれたところに咲いていた、オオナンバンギセル(ハマウツボ科)。初めて見ました。確か、去年、高妻山に登るときにも見た気がしますが、あれはただのナンバンギセルではなかったか。


 阿蘇を思い出すコンクリートの舗装路。「ほわっと??」とバスの運転手に言われたときは驚いたものです。


 かなり高いところまで上がってきました。伊豆半島を取り囲む大海原が見えてきました。


 ハイパーナマクラふうたろうとトムは、ようやく三筋山の山頂に着きました。


 お疲れさんフルーツ缶(缶じゃないけど)。


 夫婦だと思ったと言っていたおばちゃん。夫婦で来ているみたいです。
 で、ここで4~5回目くらいの三脚無くしました。なんで?


 伊豆大島は雲に覆われています。


 伊豆大島以外にも、小さな島が浮かんでいます。でも、雲の方が目立つんですよね。
 嗚呼、開聞岳の上に立ったら、あそこは小島がきれいに見えるんですよ。


 ふうたろうはどっちでしょう?


 5時近くなりました。頂上で、おばちゃんたちとだべりすぎたり、三脚を探しすぎたりしましたからね。


 身の上話をしながら、足早に下山。空が夕刻に近づくにつれ、いっそう青くなります。


 何だか、里に下りてから、道を間違ったようです。90度違う方向におりてしまいました。この貧弱なひまわりを見よ!
 かくして、18時40分頃に伊豆稲取駅に到着。お疲れさんの缶ジュース乾杯をして、伊東駅へ。20時のトムのバスを待ってから、ふうたろうも伊東を出発。所沢に着いたのは23時35分。4時半過ぎに起きてから、ずいぶんがんばった。さすがに、眠い。
 何気に、色々な障壁はあったけど、楽しく過ごせました。顔を合わせて延べ12時間弱の関係だとは思えない。


天気:晴れ(静岡県賀茂郡東伊豆町・河津町・伊東市、移動中は含まない)
覚え書き:缶ジュース4~5本?

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