つらい登山(小遠見山・五竜岳リタイヤ:長野県)
朝、難なく5時に起床。昨日の夜の寝付きはよかったし、中途覚醒も無しで、電車の中でも殆どグースカの必要なし。
しかし、朝から腹が痛く、3回もトイレに駆け込むという状態。
車窓から北アルプス南部の山々(常念や蝶など)が見えています。清々しいですね。
穂高駅を過ぎて、線路が北に向き始めると、北アルプスと大糸線は併走します。
神城駅に着きました。ここからまずはスキー場の入口まで歩きます。予定では30分。
しかし、道を一本間違えて、車が通らない雪捨て場にされたような歩道に入ってしまいました。
車が通らなきゃそれでいいのかよ…なんて思いつつ。
少し線路を歩きました。
遠見駅からテレキャビンロープウェーに乗っかり、アルプス平まで。アルプス平からリフトに乗るには、ゲレンデを少し下りなければなりません。歩いて。
ゲレンデから、東の山々が見えます。しかし、何山かは、実は殆どふうたろうは解らない。この辺り、ものすごく疎いです。
さあ、ここからが登山道(は見えないけど)。先に山スキーのおっちゃんが登っています。
今日は、実は天気が下り坂。何でか知らないけど、小さな低気圧が代わる代わるやってくるそうです。
とりあえず、今はまだ日の光が、超眩しい。
いきなりスゴい坂なのです。だから、光岳で学んだ、ジグザグ歩行を再実行しました。意外と使えるんですよ、これ。
後ろを振り向くともうこんなに高く。晴れていればいいんだろうね。
しかし上を見上げると曇っています。そしてさっきより雲が多い。
これも稜線漫歩というのですかな、とにかく展望は抜群です。嗚呼、晴れた空がほしい。
上ってくるとだんだん雲が相対的に下がってきます。
さっきの山スキーおっちゃんがそこで休んでいて、ふうたろうは抜かしていきました。
小遠見山まで35分だそうです。まだ10時になっていないので、余裕過ぎます。
小遠見山が見えますが、真っ白でものすごく遠く感じます。曇っているから、萎えます。
まあ、先週の猛吹雪を経験しているので、これ自体はそう辛くもないし、むしろきれいにも見えますが、この天気が明日はもっとひどくなると思うと、げんなりするのです。
突然積雪量が増えて50cmくらいになりました。しかも、メチャクチャ坂厳しいところで。こういうところでは、落ち着いてラッセルです。雪重くても、少しずつ進めますから。
南斜面から、途中で北斜面側に移動して、上に向かいました。
上りきると再び穏やかな稜線です。しかし、雪庇がすごい。踏み抜いたり崩落させたりするとエラい目に遭うので、あまり左に寄らないように行こう。
立て札が裏向いています。ということは、本来の登山道はもっと右寄りってこと?
途中、クレバス(割れ目)なのかどうか判らないけど、何度も雪に足をハメながら小遠見山手前の立て札まで来ました。
みんな後から来た人は五竜岳の方向にトラバースしていきましたが、トレッキングコースの方、つまり小遠見山越えの稜線歩きの方が安全なんじゃないかと思いながら見ていました。
小遠見山。なんか標がありますが、光岳のやつみたいに埋まっています。
ここで記念撮影。
ついでに天気予報で天気図を見て、今夜と明日の天気の崩れが確実視されたので、下山を決定。嗚呼、短い命だった…。
しかし、最初からこうなることは、何となく解っていたような気がします。心構えとか、準備の慌て方とか、色々不備が重なっていたと。
この南側に、青木湖方面に抜けられる稜線がありそうです。冬なら歩けそう。歩きたいですね。ロープウェーの往復券を買っていなければ歩いてもよかった。
既に吹雪いています。来た道を戻ろうと思ったら、ふうたろうの後を追っかけていた何人かの人々がトラバースして五竜岳方面に行きました。
消化不良でくやしい思いをしながら、後ろ髪を引かれる思いで戻ります。嗚呼…
おもしろいのは、ふうたろうのラッセルした後を忠実に辿って歩いていること。これを山屋の中ではラッセル泥棒というらしいですが、人聞きが悪いですね。
もうスキー場まで戻ってきました。そこでせめて地蔵の頭くらいは踏んでおこうと思い、寄ります。慰みにはならないけどね…。
ゲレンデを歩いて山頂駅まで戻ります。リフトは、下り線を使うことができないといわれたので。そしたら、危険な滑りをしているマヌケがいて、ふうたろう、わかんを引っかけて転けました。これだから、スキーヤーってのは…。
やっぱりスキーはただのスポーツです。テニスとかバスケとかサッカーと同じスポーツ。どれも嫌いじゃないけど、登山ほど心はときめきません。
この後、18切符で帰ります。しかし、ひどい鬱状態でいてもたってもいられませんでした。それでもいてもたってもいなければならないので、mixiのゲームで遊んだりしながら時間を過ごしたんだけど…。
ふうたろう、やっぱり病気なのかね。何の理由もなく落ち込むことはないけど、ことあるごとに、人の気持ちが解らなくなるし、人との距離をつかめないし、嫌になる。
更に、明後日からの仕事を想像すると、消えたくなりました。久方ぶりですな、こんなひどい鬱は。五竜岳に登れなかっただけでこうはならないよ、普通は。
帰ってきても日記を書く気がまったく起こらなかったので、金曜の分だけテキトウに付けて、ゲームで退廃しました。麻薬みたいなもんです。
北アルプスを見ていると少しだけ癒される気分でした。嗚呼、この安曇野でしばらくボーッとしたいですよ。
天気:晴れのちくもり、稜線では吹雪(長野県北安曇郡白馬村、移動中を含む)