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旅の終わり。電車でGo!(移動:青森県・秋田県・岩手県他)

2006年 5月 6日

 旅も最終日です。今日は一日電車に乗る日です。帰りの船が取れず、電車を選びました。いえ、正確には帰りの船を、週間天気予報の荒れ具合から察してキャンセルし、一日滞在を延ばしたためです。結局、帰りの交通費は倍かかり、宿泊費も4500円余計にかかりましたが、炭坑跡のオプショナルツアーが付いたのならば、また、治山のSさんとの交流までできたのならば、その対価としては無限とも言えるほど安価なものです。

 目が覚めたのは『急行はまなす』が蟹田駅(青森県)を出発した頃でしょうか。気が付いたらもう北海道は出ていました。ほどなく、『急行はまなす』は青森駅に。薄曇りの青森市。駅の外に出ることもなく、歯磨きをして、奥羽本線鷹ノ巣行きに乗りました。
 弘前駅辺りまで来ると、青森市上空では絹層雲(薄雲、薄曇りの状態です)だったのが高層雲(おぼろ雲、太陽が障子紙を通した電球のような感じです)に変わっていました。こりゃ、大館市(秋田県)の方は雨かな。碇ヶ関辺りから、乱層雲(雨雲)あるいは層積雲(曇り雲)に変わりました。さらに、霧が。
 7時45分、大館駅。ここから花輪線に乗り換えるのですが、57分の待ち時間。実は、何気にこの待ち時間が嬉しい。朝飯が食える!…が、待望のそば屋さんは、無し。がーん!!駅併設のコンビニ「Newdays」で、超まずい鮪たたきおにぎり。わさびの茎が入っているらしい。レジのお姉さん、「温めますか?」マジっすか!?
 …大館駅前は特に大きなビルもありません。食堂や小商店が並んでいて、田舎駅の感じが。そして、渋谷のとはまた少し違ったハチ公の像が。渋谷のハチ公前は辛くても、ここのハチ公前なら、そんなに辛くないな。

 そして、駅前から左の方に行くと、朝市があります。強烈な秋田弁のおばちゃんが僕の大きな荷物を見て声をかけてくれます。また僕も、朝市で売っているコゴミなどを興味深く見ていたこともあるのかも知れません。コゴミの他に、わさびの葉(茎)が、そして、見たこともない植物が二つ。名前を教えてもらいました。しどけ(写真の上の少ない方)ぼんな(写真の下)というそうです。しどけの方はあまり強いにおいはありません。しかし、ぼんなは強いにおいがあります。僕はこのにおいが結構気に入りましたが、そのおばちゃん、「これ食えるかな~?」と秋田弁で。なお、このぼんな、一束400円の高級野菜です。凄いね。無難にコゴミだけ買っていきました。あと、とんぶり(ほうき(アカザ科))も。

 大館市で朝市と方言をしっかり楽しんだあと、花輪線。いつの間にか眠っていました。何せ、2004年の夏に行ったときと違って、緑が少ないんですもの。つまんない。時々、キケマン(ケシ科)が咲いているのを見ましたが、停車時間短いから撮りに行っている暇もないし。盛岡駅に着いたのが11時29分。駅そばを食べました。エビ天そば。そして、具合が悪くなりました。今日は盛岡市で倒れました。
 次の乗り換えは一ノ関駅。知らぬ間に寝ていました。一ノ関駅から次は仙台駅。途中から電車に飽きて、『「慰安婦」と出会った女子大生たち』(新日本出版社)を読みました。結局それは常磐線水戸駅辺りで読み終わりました。この神戸女学院の女子大生たち、よく頑張ったなぁと思います。そして、彼女らもおっしゃっているように、仲間との出会いがよかったというのが強く印象に残っています。感心の強弱があっても、仲間の力と実感を伴う学習と自主的な調査研究によって高まってゆく「慰安婦」問題へに対する思いはみんなに共通しており、とてもすてきでした。この本を編集してくださった石川ゼミの方々の顔写真がありますが、みんな、本当の意味でとてもいい顔をしています。なんという感性!そして、誰しも、機会さえ与えられればその感性を持つことができると感じさせられました。理系バカの僕でも、「慰安婦」問題を学習したくなったではありませんか。
 …次なる仙台駅。お団子を食べました。駅構内に臨時で設営されたお団子屋さん。売り子さんのおっちゃんと少しだけ話しました。僕が北海道旅行したというと、羨ましそうでした。「みんなが休んでいるときに働かないといけないからね」というそのおっちゃんの言葉。こういう労働をする人でも、旅行ができるような社会にしたいものです。
 次はいわき駅を目指しました。これがまた遠い。ずっと田園風景です。明るかったので、ずっと外を見ていました。タンポポがいっぱい。田植えも始まっています。耕作放棄地もあります。こんなところをいきなりトラクター走らせたらどうなるんやろ。
 いわき駅で乗り換えは最後。大津港・磯原駅辺りは何となく見過ごせない駅。それを過ぎると、あとは本を読んで過ごしました。神立駅で本を閉じ、旅行終了のカウントダウン。
 取手駅到着22時9分。札幌駅から24時間9分の列車移動は終わりました。

 8日間の長旅。よく考えたら、純粋な旅というより、活動の研修みたいです。ま、それでもいいのですが、もう少し、余裕を持って行けたら、健康度も上がったのかも知れません。次なる課題ですか。何はともあれ、良い旅でした。

天気:曇り(青森県青森市・秋田県大館市・岩手県盛岡市・宮城県仙台市・茨城県北茨城市・東茨城郡内原町・土浦市・取手市 他)

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