旅の、いや、旅が醍醐味(桜島【バス周遊コース】:鹿児島県)
鹿児島の朝。今日も天気は良さそうです。このところ、天気を心配する必要がありません。雨知らず。
さて、朝飯が待ち遠しいけど時間がある…
このホテルの朝飯バイキングは、なかなかイケます。種類が多いし、うまい。700円でこの質は、かなりコストパフォーマンスが高い。
さてと、桜島に行きましょうか。まずは市電に乗って、水族館前で下りて、歩きます。
そういえば、昨日この市電に、鹿児島駅でJRを下りてからBダッシュしたんでしたね。2本停まっていてどっちが先発か判らなくて、大慌てしながら市民の女性に聞いたんでしたっけ。
船に乗るという行為は、大きな旅をしている気にさせますね。このタラップ的な何かが。
でも、さっきのはタラップでも何でもなくて、ただの陸橋。港の建物から直接橋が渡されて乗り込むことが出来ます。
今日もモヤはきつい。桜島の灰なのか、PM2.5とやらなのか、ただの煙霧なのか。
さて、桜島の山頂にもっとも接近できるところまで行かねば…
船着き場のおっちゃんに聞いたら、歩いて信用金庫のところを登っていけば行けるとか言われました。バスはないとか!?
何か話が違うぞ、と思いながら、とりあえず言われたとおりに向かってみます。予定では桜島では歩行距離0mだったんですよ?
ヌオッ(゚皿゚;)
何じゃここはッ!!?
そこにいた家族連れの父ちゃんに聞いてみたら、ここは恐竜公園で、桜島の展望台までは歩けば3時間くらいかかると言われました。バスが出ているはずだといわれましたが、あのオッサン、ないと言ってたが!?
あのオヤジめ、危うく歩行0kmの桜島で死ぬところだったじゃねーか!また伝説を作りかけたぞ。
9時ちょうどに始発が出ます。それで桜島の展望台を含めて一周できることになっています。
せめてもの救いは、ザックをコインロッカーに突っ込まなかったことですかな。カネを奪われずに済んだ…(ため息
どうも、そのバスというのは市営バスのようです。さっきの船も市営っぽい。料金がアホほど安い。バスは一日乗車券を買っておけば、各展望台で乗り降りが出来ます。値段は500円。船の代金が片道ずつ30円引きになります。まあ、船も片道150円なので激安なんですがね。
っていうか、行きの船に乗る前に買わせろよ。帰りしか使えねーじゃねーか(゚Д゚メ)ゴルァ
とりあえず、この名前も忘れてしまった展望台の階段を駆け上がろう。
何で展望台から接近戦せなあかんねん。遠くが殆ど見えへんので、すぐ下にあるトイレとバスしか見るものがあらへん。
ここは別のバス停というか展望台というか、そういう場所だった気がします。
あ、そうだ、「赤水展望広場」ですな。さっきの展望台は「赤水展望台」かな。たぶん。
なお、向こうにモアイ像みたいなやつがあるけど、ふうたろうの足はそちらに向いてくれませんでした(滅
そしてバスが湯之平展望台に到着。火山灰がビッシリ覆っています。
(※4日後に噴火します)
とりあえず、展望台の売店でこんなの飲んでおきますか。疲れたし(ぇ
このモヤがなければ、かなりいい景色なんだろうなあ…。たとえ登山の体をなしていなくても、ね。
人がいないうちに写真を、と思ったら露光オーバー。しかも既に人がいるという件。
とっかえひっかえ人が来るので、まあ、しょうがないか。それに、自力で登ったというにはちょっとはばかられるしね。
三角点はどうもその碑のそばにあるようです。一応踏んでいきますか…。
バスが一周して10時に港に戻ったら、缶ジュースを運び込むところでした。それでも桜島は地続きなので、礼文島や屋久島なんかほどに苦労はしまい。火山灰という条件は別として。
港から鹿児島駅(鹿児島中央駅ではない)まで歩いた方が早いしカネもかからないので、歩きます。この時点で楽で楽しくて最も早い身の振り方はないか考えましたが、結局日豊本線の鈍行を乗り継ぐのが最善だということに落ち着き、大分県宇佐市の親戚にお電話。いとこが出て、21時25分に豊前長洲に着くと伝えておきました。
さあ、鹿児島中央駅と違って、この過ごしやすい鹿児島駅で(マジで言っています)、最初の鈍行、都城行きを待ちます。
都城行きの電車はめちゃくちゃ混んでいました。桜島が見える頃は少なくともずっと。
しかし、隼人駅付近でゴッソリ人が下りていって、ふうたろうが窓際を占領することができるようになりました。車窓から、鹿児島県の山を物色しています。
電車が都城駅に到着。ここで1時間以上待ち時間があるのかな、記憶が定かではありませんが、外に出歩いてメシを食べたりするくらいの余裕があったので、出かけます。
駅舎を出るとすぐに街があるところがふうたろうは好きです。街がなくても好きですが、バカでかい駅で、駅舎から出るのが大変な駅が極めてキライです。
ブックオフか。暇つぶしの漫画本でも買っていくかな。GTOの番外編みたいなのがあったので買っていきました。
レジ担当のおねーちゃんが、ふうたろうが東京から来たことを知って話をしてくれましたっけ。ふうたろうも地方都市に来て嬉しくてにこにこしてますしね。
ま、日記の中身を見るとヴォー読みとか書いていますけど(黒笑
もっとも、本当につらいときは憎まれ口なんて叩けません。こういうプチ憎まれ口を叩いている間は余裕があるということです。
そうそう、2008年もここを通ったんですよ。JR吉都線の高原駅から乗って、やってきたんですよ。そしてあの時もメシ食うところがなくて困った記憶が何となく。
→2008年8月15日「20年」
…まだまだ甘い旅をしていますね。文章もざーとらしい初々しいし。
結局駅舎に入っていたうどん屋さんでざるそばを食いました。
そういえば、2008年8月15日に来たときも、同じ時間帯の列車だったのかなあ…
ところで、都城駅を出る直前の13時20分頃、大粒の雨が降り始めました。しばらく土砂降りです。
ふうたろうは、電車でずっとGTOを読んでいました。まったく、折角の旅になんてことをしているのかね!
というわけで、気がついたら延岡駅。5年前に、ソバ屋で『ダイの大冒険』の『夢を信じて』がラジオで流れて20年前がどうのこうのと言っていた初々しさは今や灰と化していますね(ヴォー読み
でも、今は今で、別の楽しみ方をしています。あの時の方が、今の方が、というものはありません。あの時も今も、その時点での最善の旅をしていたのですから。
延岡駅で、生まれて初めて乗る、延岡~佐伯間の1日3本の鈍行待ちます。今回はうまく接続が取れたので良かった。
真っ赤っかの電車が来ましたね。ふうたろうは鉄道を移動手段としてしか見ていませんが、これに乗ってわざわざ歩を進める場合、「超移動手段」的な人が多いのではないですかね(笑
単線の列車で鈍行なので、所々ですれ違いと追い抜き(追い越され)の停車があります。その待ち時間で駅の雰囲気や外の空気に触れるのも、この鈍行の旅の醍醐味です。
…もっと多くの人に時間とお金があるとしたら、新幹線や飛行機だけに頼らなくても旅を楽しむ人がもっと増えるのではないかと、いつも思っています。時間(即ち体力)の余裕のなさで損をした昨日の尾鈴山も、それを教えているのではないですかね。
新幹線や飛行機は確かに目的地に早く着ける乗り物ですが、一つの考え方として、労働者の「自由な時間」を奪っていることを見えなくする一つの方便だとも言えます。労働基準法や最低賃金法が正常に機能しているだけで、交通の勢力図も変わると、考えています。
ブラック企業の存在なんてもってのほか。ふうたろうや、この列車に乗っている一部の人たちだけが楽しくても、心の底からは楽しめない。
…ふうたろうの登山ミッションは終わりました。食料を食べましょう。しかし、この赤い袋は元々ブッセみたいなお菓子でしたが…
ここは重岡駅。ここからバスに乗って傾山などに、(かつては?)行ける(行けた?)ようです。平気で、「徒歩16km」とか書いていますね。常識は複雑に、そして意外とたやすく単純に、変わっていくものですね。傾山をバスで登る人は今や何人いますか?ふうたろうは知りません。
大分駅で職場に持っていく土産(醤油とか)を買って、予定通り21時25分頃に豊前長洲駅に到着しました。義理だけど小さい頃からよくしてくれている叔母に迎えに来てもらって、そのまま金屋温泉に入りに行き、今日を終えます。
しかし、夜中は胃ムカムカ症候群が発生。なかなか寝付けません…
天気:晴れ、都城市付近では雨で強く降る(鹿児島県鹿児島市・鹿児島郡桜島町・宮崎県都城市・大分県宇佐市、日豊本線など)