退勤は220+10km先のおトイレ(何)(浦佐駅~水無川コース:新潟県)
今日もいきなり東京都・埼玉県ではない場所からお送りします(何
ここは浦佐駅。新潟県、越後三山の玄関・尾瀬の裏口であります。かつて、2008年10月に、平ヶ岳に登ったとき、ここを使いました。それ以来なので2年ぶりということになりますか。あの平ヶ岳の時、相当根性が付いたと思ったし、山登りで猛威を振るっていたと感じていたけど、今に比べれば…。
さて、ここに来ても宿はない。どうするか。
北里大学の看板が、闇夜の中に煌々と輝いています。駅前にはこんな物はない。地方の大学は駅前にはない。
学生が時々出歩いているようですが、基本的にこの時間帯(21時)に田舎道(田んぼばかり)を歩く人はいない。しかも、100リットルのザックを背負っている人なんてのは歴史上でも数人なのではないか。或いは昔の山屋はみんなそうしていたのかもしれないけど。
宿を取っていないし、宿は高いし、かといってタクシーも高いので、ふうたろうは駅からグシガハナ登山道の入口である越後三山森林公園キャンプ場まで歩こうとしています。ここは、ようやく林道…というか、林道の入口に繋がる生活道路の入口、というべきか、バス停でいうと、荒金入口に当たります。当然、こんな時間帯にバスなんかないのですよ。ここで22時くらいだっけ…。
荒金入口で100円自販機の仮面サイダーを一気飲みして(缶なので持ち歩けない)、いくつかの集落を抜けて、最後の集落、荒山地区を通過すると、街灯が一切なくなります。このとおり、広い道路が真っ暗に広がっています。
その道路は途中で細くなりますが、惰性でまっすぐ向かうとゲームオーバーになってしまうので、ヘッドランプで必死に分岐点を探します。そして、最後の林道へ。
林道はもちろん、いっそうの真っ暗闇。携帯の電波も、ギリギリ届くか届かないか。タクシーを呼んだりするには辛いかもしれませんな。
ところで、この辺りから霧雨が降ってきています。この待避所の番号は何番まで続くのか知らないけど、待避所にテントを張ってビバークしようかと何度も考えました。
中粒の雨が降ってきました。そろそろ潮時か。しかも、辺りは真っ暗で、いつ野生動物が出てきてもおかしくなくて、クマなんかに出てこられた日にはそれこそゲームオーバーです。
ところで、自転車専用道路からこちらの林道に出てくる道は、なぜか通行止めの看板が出ていました。最初はそちらを歩いてこようかと思っていたので、行かなくてよかったかもしれません。もし、橋なんかが落ちていて渡れなければ、まるっきり犬死にですから。
恐怖心と不快で不気味な雨との中を、自分をダマシダマシ、歩き続けてやっと越後三山森林公園キャンプ場に到着。しかし、ここは駐車場。
しかしその駐車場の前にこそ、立派な小屋があります。これはひょっとしたら快適な夜を過ごせるかもしれない。
…と思ったけど、世の中そんなに甘くはなく、2階にある小屋の入り口は鍵がかかっていて、しょうがないから1階のトイレに寝泊まりすることにしました。なぜかここのトイレ、まったく臭くない。水だって、沢水ですが、出ますし。
本当のキャンプ場は、もう少し登山口の方に進んだところにあるようです。ここにも水場はありますが、トイレのと同じく、沢水でそのまま飲むことは推奨されていません。飲み水を、現地の物をあてにしてくるとひどい目に遭うので、自宅や宿泊地で必ず汲むようにしましょう。これはふうたろう山行の鉄則でもあります。
20時半に浦佐駅を出て、このキャンプ場に着いたのは23時半過ぎ。まるっきり3時間かかりました。10km強の距離だとは思いますが、20kg強の荷物を持って歩き続けるのは、さすがにこたえました。はっきり言って、遠すぎます。しかも、真夜中に野生動物の気配に怯えながらとか、最悪すぎます。
でも、タクシー代と宿代を浮かせたので、結果論として、OKとしましょう。
それで、今日はけっきょく、目的地は便所ということですなあ。雌阿寒岳に続く、ハイパー便所参り(何
天気:くもり一時雨(新潟県南魚沼郡大和町、移動中は含まない)
覚え書き:新幹線で山屋のサラリーマン風おっちゃんと会話・穴子飯
最後の目的地は便所ですなあで笑いました~
真っ暗闇でゆうれいでもでそうです。
でも、ふうたろうさんはテント泊が多いし、一人の時も多いのにどうしてここが怖いのですか?
テン場だって山だから真っ暗闇なのに。
タクシー代と宿代を体力で浮かせるのは快感です。
稼いだ~という感じになりますよね!?
みゃーみさん、
…あの真っ暗の道路、
真っ暗の林道、
歩いてみるとその恐怖感は…
岩場の5万倍!!(`・ω・´)キリッ
なぜか山の上だと怖くないんですけど、
あの林道は怖かったなあ…。
両サイド樹林とか、クマとか出てきたら終わりですよ(泣
でも、その道を選んだのもふうたろうなので、
オチはトイレで落とし前ということです。
なお、ここで稼いだタクシー代および宿代は、
菓子代に消えていくんでしょうなあ。
まあ、ネタ作りもふうたろう旅日記ですからね。