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残された気仙沼の手紙(かぜ)

2011年 3月 13日

 ふうたろうが手に持っているのは、陸前五葉山…あの津波の被害の爆心地…、帰りに寄った気仙沼駅で買った、お菓子です。ほら、表のラベルに、「気仙沼の手紙(かぜ)」って書いてあるでしょう。
 でも、気仙沼駅は、Googleマップで見ると、若干高台にあるようです…。


 裏を見ると、そのお菓子屋さんの名前と住所も出ています。
 気仙沼市内ノ脇2-1(有)うつみ
 同じくGoogleマップと津波の被害地区を見比べてみると…
 ……
 内ノ脇地区は、消滅しています。気仙沼線の鉄橋もなくなっています。
 このお菓子は、主人を失ってしまったのかも知れない。いや、主人にだけは生きていてもらいたい。またこの気仙沼から手紙(かぜ)を起こしてほしい。…いつか行ったとき、またこれが食べられるように…。


 この2日間、ずっとパソコンとテレビに張り付いていたので、ちょっと外に出ました。でも、東京の空と街が、あまりにも平和すぎて、逆に何となく悲しいですな。原発のことにしても、言い方が悪いけど、財力を奪われた自治体の弱みにつけ込んで、原発を押しつけ、被害を受ける人はその地区の、しかも弱い立場の人たちから。
 …いったい何をやっているんだろうと、思う。


 そういえば、今日のA旗に、東日本大震災(この名前も凄さを物語っている)の災害義援金を募る記事があったので、このまま新宿を越えて、代々木まで自転車を突っ走らせました。カネでことが済むとは到底思えないけど、無いよりはマシだろうと思いまして…
 訪れたのがあまりにも最近過ぎる。だから、余計…
 釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼…ふうたろうが、まだ無事な街を見てきた、あるいは歩いてきたところです。


 ただ募金に行くだけってのもイヤラシいので、まちつくのスタンプ集めをしておきました。ついでに、今回西吾妻山にも行けなかったので、VDのお返しWDを池袋で買って帰りました。


 ふうたろうの悲観的な予想が当たりそうな報道が、遂に流れ出しました。原発の爆発もそうですが、死者が1万人を超えるということ。しかし、宮城県だけで1万人を超えるのは、さすがに予想していませんでした。ふうたろうが悩んでも生き返る人は居ないので、それで悩むことはありませんが、せめて、瓦礫の撤去とか、料理をするとか、食べものを運ぶとか(車の運転はできないけど)、できないかなあと思ったりもする。
 明日から仕事だけど、フラスコなんか振っている場合かとさえ思う。でも、振らなければいけないのかな。
 暇している時間なら、何かやりたい。


天気:快晴(東京都板橋区・豊島区・新宿区・渋谷区、ほか)
覚え書き:東北太平洋沖地震M8.8→9.0

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