キング・オブ・忘れ物
今朝、聞き慣れない着信音のような音が突然鳴りました。隣の部屋から薄い壁を貫いてきこえていくるにしてはやたらと音が明瞭です。どうも、自分の部屋で鳴っているようです…。
確かに、ふうたろうの携帯が鳴っていました。いったい今頃誰が電話を…?
「こちらニコスカード盗難紛失受付センターです。」
何?紛失だと?
…そういえば、ここ3日ほど、見てないな…。
「9月29日土曜日、Bookoff××店で、カードをお使いになりましたか?」
…どうやら、そこでカードを受け取らずに速攻で店を出て帰ってしまったらしい。ふうたろうがあまりにも脱兎のごとく出て行ったのか、店員も返しそびれてしまったのかも知れません。それに、ビニール袋いらんだのフィルム剥がして捨ててくれ(←悪人)だの、店員の仕事の気を散らすようなことばかり言ってしまったことも原因かも知れません。
「じゃ、今日辺り、Bookoff××店に取りに行きますよ。」
サービスセンターのネーチャンがマニュアル通りに喋りきる前に切り返し、仕事が終わった夕方、行くことに。
何気に、ふうたろうの家の周りの道は、いつの間にか道が南から西に方向を変えているようなことがあって、地下鉄駅一つ分くらい平気で流されてしまいます。気がついたら、××駅(店の名前と同じ)の隣の駅にいました。
そして、××店。
ふうたろう:「あのー、クレジットカードを受け取り忘れたので受け取りに来たんですけど…」
っていうか、こんなんで通じるわけないんだけど、言葉が出てこないところがもはやヴォケ始めているというか何というか…(滅
ふ:「29日の土曜日にクレジットカードを使ったとき、受け取るのを忘れてしまったので連絡があって、来ました。」
店員の兄ちゃん:「大変申し訳ありませんでした。カードをお返しするのを忘れてしまいまして…。」
ふ:「いや、こちらこそ、あわてて帰ってしまって申し訳ありません。」
兄:「いやいや、本当に申し訳ありませんでした。あの、カードが利用停止になっているかも知れないので、そのときはお手数ですが、カード会社に電話していただけますか?」
ふ:「はい。じゃ、ここで買い物して確かめてみますか。」
兄:「あ、ありがとうございます。それで…、これ、全国のBookoffで使えるお買い物券なんですが、1000円分ありますので、お使いください。」
ふ:「…いやいや、受け取れませんよ。こちらのミスなのに(←まちがいない(滅滅滅))。」
兄:「いや、どうぞお使いください。」
…ふうたろうは押しに負けた(ゲロ弱
とりあえず、DVDコーナーで「猫の恩返し」を手にとって再びカウンターへ。
「さっきの金券、お使いになれますがいいですか?」
「いいです(使いません)(←むだな抵抗。)」
そして、店を出ました。
ふうたろうは思った。あのとき(土曜日)の担当の店員のお姉さん、怒られてないかな…、この金券代払わされてないかな(裁判を起こせば使用者側が負ける内容)…、あの日から3日もたっているので返し忘れたことを思い詰めてしまっていないかなあ、と…。今日、担当の店員に謝罪の言付けを頼んでおけばよかったな…。
しかし、一方で、ほほえましいのがこの写真でした。
確かに、1000円分の金券が入っていますが(画像は加工してあります)、期限が9月30日で切れていますよ。
…全国どころか、××店でも使えない(笑
ふうたろうとしては、カードをちゃんと保管してくれていたことのお礼がしたいくらいです。でも、あそこで「ごめんなさい」の言付けさえも頼めなかったのは本当に後悔しています。今目の前にいるなら、本当に謝りたいですわ。昔の子供だったら、家でさんざん親に怒られたあげく、店に謝りに行かされていたでしょう、このパターンは。もちろん、子供がクレジットカードを使うという意味じゃなくてね。
天気:くもり時々晴れ(東京都板橋区・豊島区)