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さらば心のふるさと(のりえの家・寝覚ノ床:長野県)

2006年 8月 18日

※記録:8月20日
各画像は、右クリックとブラウザに合ったコマンドで拡大可能です

 木曽滞在最後の日。山ですっかり4~5時起きに慣れてしまった僕は、今朝も5時過ぎに目が覚めました。この4日間の天気は殆ど同じで、夜中から明け方の天気はよく、昼くらいから雲が多くなってくる天気です。しかし、今日は一日晴天。朝は涼しく、散歩も気持ちいい。
 一方、やはり木曽福島町のりえの家の周りは僕にとって少しさみしい。そんなときは写真でも撮って、気を紛らそうではないか。周りには(メ)マツヨイグサ(アカバナ科)の群落があり、蕎麦畑があり、ミントの花、ナツズイセン(ヒガンバナ科)がありました。ミントの花の雄しべがツンツンしています。ナツズイセンが朝露にどっぷり濡れています。


 朝のうちに町長とお話をしました。木曽町(木曽福島・三岳・開田などが合併)のバスのことです。1時間以上も乗るバスが、なぜ200円とか100円で乗れるのか、財政はどうなのか、とか。その話については、ここではしないことにしよう。

 最後の観光地は木曽福島町の南、木曽郡上松町(あげまつまち)にある寝覚ノ床です。木曽福島駅からバスや中央線で行くことができます。木曽福島駅からバスで「ねざめ入口」まで行くと600円くらいです。中央線なら上松駅まで190円で行き、そこからいくらか歩きます。

 バス停ねざめ入口。下りたらそこは旧街道。古い家が建っています。歴史欠点の僕でも、歴史的建築物を見るのはそんなに悪い気はしません。咲く期間が長いといわれるサルスベリ(ミソハギ科)が咲き誇っています。暑いけど、なんて良い環境だろう…。

 寝覚ノ床は臨川寺(りんせんじ?)から入ると200円です。しかし、美術館側から入るとどうも無料のようです。何人もの人がそちらから入っては出ていました。どうなんだろう、これは…。
 寝覚ノ床では、地層が積み重なり、それがさらに浸食され、複雑な地形ができています。



 ポットホールという穴が開いています。岩が水流で回転して長い年月をかけ穴を開けたという説明をあるところで見かけました。

 寝覚ノ床の公園にはツリフネソウ(ツリフネソウ科)がたくさん咲いています。おもしろい形をしています。尾瀬で見たツリフネソウは、キツリフネというツリフネソウでしたが、今回のは赤です。そして、ちょっと森の中にはいると、取手市内でもよく見かけるホトトギス(ユリ科)があります。

 公園の駐車場の入口付近には、潰れたロッジがありました。ただ流行らなかったのか、観光客となる国民側の所得がなくなったのか、旅行する時間がなくなったのか、いろんな要因を考えさせます。

 寝覚ノ床を出て、上松駅まで、旧街道を歩きました。おんたけバスの停留所と古い家。こういう所でゆっくりしたい。

 しかし、この町も過疎化。廃屋の窓ガラスが割れています。山を抱えた町は高齢化が進んでいるのです。どうしたらこうした山村を守ることができるんだろう、いつもながら旅の度に考えさせられます。

 こういう所の子どもたちはどう育つんだろう。下の二つの写真は小学校の敷地にあるものです。左は神社、右は土俵です。僕が写真を撮っている13時頃、子どもたち50人くらいがプールで指導を受けていました。

 町は祭りがあったようです。上松町中心街付近には提灯がたくさんかけられています。駅前のお菓子屋さんのおばちゃんによると、祭りの時は人がごった返すようです。町の端の人が何をやっているかまで判るくらい(おばちゃん談)小さな小さな町の賑わい。想像できません。

 この後、木曽福島駅までバスで戻り、新宿駅まで高速バス。木曽福島駅の高速バスへの接続は、電車だと都合が悪いようにできています。中津川側からの電車は15時27分に木曽福島駅着。15時30分発の高速バスに間に合わすにはちょっと大変です。15時35分発にしてくれるだけで随分違うのに…。
 帰りのバスは大渋滞に引っかかりました。中央道が一部神奈川県を通るあたりからです。メールして過ごしていました。のりえの家で充電したはずなのに、電池がかなり消耗しました。

 これで御嶽山の旅は終わりです。北海道の焼尻・天売島の時よりも充実していた気がします。身近な感じがしたのでしょうか。次なる旅先を夢見ながら旅の終わり。わが心のふるさと信州よ、さらば!

天気:晴れ時々くもり(長野県木曽郡木曽福島町・上松町・山梨県北巨摩郡双葉町・東京都新宿区・茨城県取手市)

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