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悪夢の朝

2014年 6月 8日

 今朝は、一年に一回あるかないか、9時過ぎまで寝ていた。でも、7時半には一度目を覚ましていて、うがいまでしていたから、本当は「寝坊」というものとも言いがたい。


 その二度寝の時に、精確な目盛を読んだような"夢"を見た。
 …場所は学校だった。高校なのか、中学なのか、小学なのか、それとも大学なのか、判らない。校舎の作りは小中高だし、クラスメートの顔ぶれは小・中。でも、自分が来たつもりは大学。
 校舎の中で、高校の時の部活や友人、大学院の時の友人たちと、まとめて出会うという不思議なことがあった。懐かしい。でも、教室からはちょっと離れている。下校間近の時間だけど、帰りの点呼を取らなきゃならない時間だ。
 広い校舎で、エスカレータが何台もある。おっちょこちょいにも、ひとつ上の階に行きすぎて、教室に戻ってきた時には先生が既に点呼を取り始めていた。確か、「た」行の名前を呼んでいたので、「な」行のふうたろうはまだ呼ばれていないことになっていた。
 そのとき、ふと黒板を見ると、正の字で何かをカウントしている。どうやら、遅刻の回数と、遅刻の時間に応じた減点とを書いているようだ。ふうたろうの遅刻の回数は、4ほど付いていた。
 点呼を取っているような世界では存在しないはずなのに、なぜかそこにはタイムカードがある。おっちょこちょいなので、タイムカードを押し忘れることもあって、10時までに来なきゃならない(そんな学校ないけど)はずの学校で、思い出したように11時25分とかに押してしまった日もあった。押し忘れの対応については知らなかった。現実世界でも知らない。
 遅刻による減点は、遅刻の時間(分単位→これは賃金を払う時の基本でもある)が大きくなればなるほど、減点は指数関数(あるいは二次、四次関数)的に大きくなるようになっている。ふうたろうは指数関数なのか二次関数なのかまでは聞かなかった。しかし、既に1時間25分は確実に遅刻している。残り3回ほどは10時を1分や4分、遅刻している程度だった。
 ふうたろうは先生に異議を申し立てた。クラスメートのいる前で。しかし、なぜか先生からの回答は無言。何か別の人と話をしているような、無視されているような感じだ。その担任の先生は小学校6年の時の先生だった。クラスメートについては色々いたが、顔も名前も気にならない多くの人間の中に、何人か記憶している"不良"っぽい奴らが混じっている。
 申し立ては膠着した。みんなウンザリしているようだ。先生も無視している割には「やれやれ、疲れた」という顔をしている。
 ある時、その「"不良"っぽい奴ら」のひとりが口火を切った。
 「死ねばいいのに」
 ふうたろうは既にクラスメートと先生に対する憎しみに満ちていて、それで特段爆発ということはなかったのだと思うが、こう言った。
 「それ、ひとりで言ってみろよ」
 別の「"不良"っぽい奴ら」のひとりが言う。
 「死ねばいいのに」
 ふうたろうは言い返す。
 「同調圧力か。周りに仲間がいるから言えるんだろ。」
 「"不良"っぽい奴ら」のことだから、周りを取り囲んで集団暴行ということは容易に想像が付く。しかし、(…このあとは公開するのが憚られるほど怖いので、書いてはみたが、削除した。)
 …恐ろしいことを考えるものだ。小学校6年の頃、中学生の頃に見ていた「"不良"っぽい奴ら」相手だったということは、当時のふうたろうは"恐ろしい行動"をするための知識を恐らく持っていない。だから、やらずに済んだかもしれない。でも、持っていたら…
 (しかし、それ以前に、クラスの中で乱闘せずに、職員室に行けばよかったのではないかという問題もあったりはする)


 今はインターネットで、兵器を作るためのヒントなんていくらでも手に入るだろう。どんな道具でも、物質でも、簡単に兵器になると、ふうたろうは思っている。はさみや包丁などの刃物がない家庭はない。ガスが引かれていない家は、オール電化でもない限り、ない。ふうたろうがこの時代に生まれてきていたら、悲劇はひとつ、増えていたのかもしれない。
 昨日、たまたまこういうニュースを見た。
 →「修学旅行生5人、長崎の被爆者に暴言 横浜の中学校謝罪」
 ふうたろうはこの5人(同調圧力でやっている)を憎む者でもあると同時に、この5人のように人を支配したがり、周りを憎悪する者でもあるのだと思う。mixiのニュース板では、"同調現象"なのか、この5人をさらし出せ、処刑しろ、のような書き込みがあふれかえっていた。
 憎しみの消えないまま大きくなり、傷を負ったまま、癒やされることなく今を生きている人は、死ねばいいのか。失敗作として?でも、自分で悩みを抱えたまま線路に飛び込んで自殺する人もいる。自殺者は年に3万人もいるそうだ。それでも、その周りには、自殺よりも周りを攻撃することで、過去の傷を覆い隠そうとする人の方が多いのではないか。
 ふうたろうもこの5人のことを他人事として思ってはいられない。憎む相手であり、憎む自分でもある。克服できることを証明…


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