賑わいの寂しさ
東の彼方は晴れているような気配です。
で、今日は再び夕張に向かいます。今年最後の夕張になるかもしれません。
ウスグラい苫小牧駅で1時間ほど、岩見沢駅行きの室蘭線を待ち、出発。
なお、東京・板橋から電車(陸路)でいちばん早く清水沢に着くには、はまなす号に乗って苫小牧で降り(5時1分着)、岩見沢行きの室蘭線普通列車に乗り(6時10分発)、追分駅で夕張線直通の石勝線普通列車に乗り換え(7時8分発)、清水沢には8時2分着。南千歳で乗り換えると9時15分頃になります。
ウスグラ苫小牧から東の彼方に見えていた晴れ間ゾーンが近づいてきました。
しかし、追分駅で降りた頃、やっぱりふうたろうの頭上は雲。ただ、この雲は雲海を作る雲のようで、隙間が多い。
この追分駅で待ち時間があるので、駅近くにあるセイコーマートで朝飯を調達する。
…この経路も、北海道新幹線が開通したら使えなくなるでしょうね。急行はまなすはなくなると記憶していますから。実に不便な社会になるものです。札幌までの夜行新幹線でも作ってくれるなら話は別ですがね。
清水沢到着。
追分駅で石勝線に乗ったら、コザクラの会のHさんも一緒に乗り合わせました。ただ、2年前は頂上まで一緒に行ったHさん、足を患ったらしく、今回は行けそうもないと。
ヒュッテ到着。荷物などの搬入もありますから、許可も得ています。遊びに行くときはスタッフであっても林道を歩かねばなりません。
今回のイベントは「第6回産炭地こども交流事業」だったかな?イベント名を正確に覚えていない時点で二軍落ち確定です。
今日は若者が3人来ています。夕張岳の固有種ならびに高山植物群、およびシカの調査をしている研究者の若者たちが。みんな動きが機敏なため、ふうたろうはあまり出る幕がありません。何か、ちょっと寂しい。
ここの問題点のひとつは洗い物。環境負荷はギリギリのラインなのではないかと正直思っています。負荷のかからない方法を考えたい。
あまり料理はしないらしいが、カレーの具をかき混ぜている、調査研究員のSさん。クールさにじみ出るその瞳の奥には何を秘めているのだろうか(何
が、イタリアンシェフ(何)のOくんたちにかかるとふうたろうも出る幕無し。
なお、今回は性質上、人の顔を出さざるを得ないので、写真のサイズを小さくしてぼやかして載せています。画質の荒れ具合をご容赦ください。
OシェフとSさんの他に、レディーひとり、います。写真自体はありますが、さりげなく写っているものがなく、掲載断念。おにぎりの図で我慢してください(ぇ
ふうたろうたちが台所であれやこれややっている間に今回の主役の子どもたちおよびその保護者の方々が集まってきました。開会です。
既に開会式の前から一部でフライングしていたところもありますが、開会したらお遊び開始です。
ふうたろうも最初はこちらに呼ばれましたが、若者3人もいれば必要ないような。また何となく寂しい。
この少女、写真写りがよい。確か彼女は去年や一昨年も来ていた気がします。
ターザンごっこは意外とあっさり飽きられてしまったので、移動。
こちらはエンジュの木を切ってコースター作り。
顔をくっつけるようにしてコースターに絵を描く彼は6年生。しかし、あとで見せてもらうと、どうも迷路を書いているようでした。
ふうたろう、お姉さんになったMちゃんにプレゼントをいただきました。このコースターだけは大事にしなきゃダナ。
Kくん、デカいノコギリでデカい丸太と格闘。でも、さすがに小学校3年生でそれ相手はキツいかな?
おや?Hくん、手つきがいい。
…こういうところで子どもたちを見ていると改めて感じます。器用さ、物覚え、プライドの強弱、内向的か外向的か、みんなひとりひとり、違います。でも、ここではそういう違いはほとんど関係ない。
切れた!
思えば、その大きなコースターに何か絵を描いてふうたろうに見せてくれたふたりでしたが、Mちゃん同様、くれるつもりだったのかな?ちゃんと耳と目と心を傾けきれなかったことを後悔しています。
おや?ハチが木の割れ目に何か工作していますな。もちろん、発見者は子どもたち。さすがにこういうところに自発的に来る子どもたちのセンスは並大抵ではありませんね。
子どもたちがいなくなった小屋前の中庭には、コースターが何枚も残っていました。あとで取りに来るのかな?
年齢に応じて色んなものを、色んな筆圧で、思うがままに描く。
そういえばふうたろうも一枚コースターを作って、Mちゃんにお返ししました。写真に残しとけばよかったな。
表側には、シューパロダムの辺りから見える夕張岳の山容の図を描き(もちろん、ダム湖は入れてない)、裏にはメッセージ
"For Momo, Never forget the nature and us"
いや、何か違う気がするが、何かしら残した(←こら
英語は、彼女が英語を読めるようになったら読んでほしいと伝えました。
が、あの若者お姉様が、ネタバレをしてくださったようでありがとうございました(黒笑
足を患ったHさんが、ヒマラヤのスライドショーをしてくれます。でも、どちらかというと大人向けに近いショーだったかな?子どもたちも、去年ほどの集中力を見せてくれなかった。
ええ、もちろんです。大人も子供と同じ。みんな、色んなものが違うのですから。
夕食です。カレーです。子どもたちは甘口です。バラ肉が全部に入っています。ふうたろうは生きた心地がしません(滅滅滅
ふたりは姉妹。表情豊かなふたり。写真写り、いいんですよね、このふたりも。
いちばん左のSちゃんは、ご両親を連れてきていません。保護者はたぶん真ん中ふたりのRちゃんとYちゃんのお母さんだと思いますが、ひとりで寂しくない?
右手前はRくん。
ところで、この頃の子どもたちの名前は、やっぱりふうたろうの世代の名前とは違うなあ、とつくづく思います。大人のスタッフたちも、男の子か女の子か、区別が付かないとやや困惑気味(黒笑
デザートに、お菓子屋さんをやったことのあるスタッフ(?)からの差し入れで、ヤマブドウゼリーが提供されました。なかなかシブいですなあ!
ところでRちゃんは美術部だそうです。つまり、絵師ですな。Sちゃん、そばでその姿を見ています。
夜になりました。ふうたろう、これほど賑やかなのに、いつもひとりで山に行くときよりも寂しさを感じます。調査研究員のSさんは、ふうたろうよりも子どもたちを引きつける眼力(?)が強く、嫉妬心(ムキーッ
でも、何となくそれだけではないような。
でも、まあ、何をやっても、対症療法ですらない行動に、真の癒やしはありません。ふうたろうは、この期に及んでも、どこか一歩退いたところがあるのでしょうね。子どもたちを抱きかかえることひとつ、ありません。Sさんは子どもたちとスキンシップを図っています。その違いは大きいかもしれませんね。
30分ほど地べたに寝転がって、こうして写真を撮ったりしていたわけですが、辺りを覆うガスのように、晴れませんね…
不安を抱えながら、明日を迎えることになりそうです。明日はふうたろう、頂上まで行くグループではなく、低学年以下や初心者を中心とするグループと一緒に望岳台まで行くことになりました。頂上まで行くグループは正直、ベテランの人たちが飽和状態ですから。
でも、ふうたろうは不安です。
天気:くもり時々晴れ(北海道夕張市、JR室蘭線など)