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赤いヤヴの谷間(何)(三ノ沢岳っぽい【黒川渓谷・夫婦滝・木曽駒ヶ岳経由コース】:長野県)

2014年 9月 27日

 時々折れた枝かヒノキの実か何かが落ちてきて、そこらでカツンカツン音が鳴っていました。ふうたろうですから、幽霊だ、なんて浮ついたことは言いません(`・ω・´)キリッ
 で、眠た目をこすりながら、5時のアラームで目を覚ましますが、野宿というか露宿なので、寒いんですよねー(ヴォー読み
 一応、昨日(今日だけど)のうちにスパゲッティを水戻ししておいたのを使って、ペペロンチーノを作ります。なお、水を含んだスパゲッティは、茹でなくても炒めるだけでペペロンチーノになります!


 …と、いくらデンプンの化学を語ったところで、この伝説が埋もれたままにされるはずもない。
 とりあえず、実にタノシい一夜でした。


 モソモソと片付け開始。そして、出発。6時39分。ここ、こんな風景だったんだなと、いまさらのように思うふうたろう。昨日(今日だけど)の夜、徘徊していたのは何だったのかなあ(棒読み


 これが徘徊の図(真顔
 ここにはフリーサイトの場所が書かれていないため、日付が変わるまで歩きまわったのでしたね。


 ともあれ、消費税込みで1080円、20円は手間賃で1100円、アンケートに書き込みをしつつ、それに包んで投入しておきました。とどけ愛のメッセージ(黒ハート


 さて、水と携帯の充電くらいはさせてもらえる程度の電気と寝床とを提供してもらえたことには、本気で感謝して、出発です。
 なお、念のためですが、ふうたろうの今回の山行の登山口は、中央道駒ヶ根インターですからね(真顔


 大通りに出ると、ロープウェー方面に向かう車がヴンヴン走っています。まあ、すぐそこのバス停前の駐車場か、黒川平までしかマイカーは入れませんけどね。


 まだ7時だというのに、この車の数!いや、すごいすごい(ヴォー読み


 まだ7時だというのに、この人の数!いや、すごいすごい(ヴォー詠み


 ふうたろうはそんな惨事を傍目で見て、歩きますよ。ちんたらロープウェーなんか乗ってられません。
 (本当は高山病に弱いので乗りたくても乗れない(滅滅滅))


 さっき、キャンプ場の前からも見えていましたが、稜線の紅葉は恐ろしいほどの威光を放っています。


 天気も素晴らしい。ここ三週間、登山にはおあつらえ向きな天気が続いています。みんな、夏に雨と一緒に流した涙を、ここで拭きます。


 さて、黒川平の駐車場を過ぎてすぐのところに、黒川渓谷への入口のゲートがあります。工事関係者以外立入禁止とは書いていますが、スタッフの方に断りをいれたら、二つ返事で入れてもらえました。
 やったー(目がハート
 ところで、黒川平の駐車場は、2011年9月11日に、ふたりの山ガールさんと檜尾避難小屋で出会って、一緒に伊那の萬里のローメンを食べに行ったという思い出がある場所ですね。
 あの時は上松Aコースから上がって(もちろん上松駅から歩いて)、いろいろタノシ(以下略


 ゲートを過ぎて橋を渡ってすぐ、つづら折りの急坂になります。これから4時間、宮田高原キャンプ場からの分岐まで、歩くことになっているようです(昭文社の地図)。4時間?かかるか?この距離??


 つづら折りに急坂を登るので、黒川平の眺めが素晴らしいではありませんか。


 単調な林道を延々と歩くので、不動滝までカット(笑
 というか、不動滝もカットしました(黒笑


 埋まった砂防から流れ落ちる滝がすごい(棒読み


 この、黒川沿いに延々と、本当に延々と、これから歩いて行くのです。


 岩場を滑る水。葉っぱの赤いやつがちょっと見えています。


 スノーシェッドのようになったところのトンネルの中に、赤ラッカーで大きくと書かれたところがあって、塩ビパイプからじゃんじゃん水が流れています。けっこううまい水です。


 そして、宮田高原キャンプ場との分岐。駒ヶ根キャンプセンターから2時間55分。どこの誰だ、黒川平からここまで4時間とか書いたんは(゚Д゚メ)ゴルァ


 宮田高原キャンプ場の方はなんかヤブっぽい道ですね。でも、イワナ釣りに来る人はここを通ってくるそうです。


 釣り人が入っています。あとでちょっとだけ一緒に歩いたおっちゃんの話によると、イワナは10月から禁漁期に入るみたいです。


 砂防?


 …だったところ。


 道を沢が横切っています。いや、沢を道が横切っているのですね。


 下草も色あせてきました。
 去年までの数年に比べると、秋を強く感じます。


 快晴だった空に、いつしか下層雲がワンサカ。おかげで、景色(Θ_Θ)どよーんです。


 段々砂防。いい景色だ(棒読み


 伊勢滝、が見える場所です。空が白飛びして眠い写真です(滅


 林道の終点、伊勢滝避難小屋です。この小屋は地図には表記がありません(ふうたろうの持っているのは2008年度くらいのものですが)。しかし、だれでも使えるようです。中には暖炉はある一方でトイレはありません。NGSしろってことですか?


 伊勢滝避難小屋まで来たら、まっすぐ進みます。小屋手前に右後ろに折れる道があるように見えますが、そこではなく。ここから先、道の険しさが一気に上がります。


 でも、それでこそ登山ですよね。


 登山道が沢そのものになりつつあります。この道も、いつまで、誰が歩くのかな…


 初めて出てきた、指導標。道が若干変わっているようですね。


 再び日が差してきました。紅葉のステンドグラスを楽しもうと思えば、やっぱり日差しは必要です。


 この指導標は、元々はうどんや峠まで行く登山道を示していたのだと思います。今は通行止め扱いになっているようです。


 林相が少し変わった気がします。しかし、薄暗いですなー(じと目


 ガツーンと濃厚な紅葉なら、多少曇っていてもあるいは、ですが、ちょっと今くらいの紅葉では眠い(滅


 いや、きつい。もともと針葉樹林帯であるせいもあるかもしれないけど。


 空の白飛びがとにかくひどい。


 (Θ_Θ)どよーん


 崩落地。山は放っておいたらいつかは侵食されていくもの、ですよね。
 ベストな治山とは、どういうものなのでしょうね…


 今回初の花かな?カニコウモリ(キク科)です。


 ヤグルマソウ(ユキノシタ科)が黄葉しています。


 精いっぱい紅葉(黄葉)を楽しんでいます(息切れ


 なんだろう、この広場。テントくらいなら張れそうですけど…


 展望の良い、しかも紅葉も美しく、かつ青空も見える場所がありました。
 なお、左奥の乢(たわ)になっているところがうどんや峠です。


 上流方向。こちらもいいです。
 …が、ロマンをぶち壊すようにハラが痛くて(自粛


 下す腹。でも、坂は上ります(何
 まっすぐ進むと宝剣山荘に直登しますが、ふうたろうは夫婦滝を経由し、木曽駒ヶ岳にも寄って、駒ヶ岳頂上山荘のテン場に入ろうと思います。


 さあ、ここからさらに険しくなります。まず、ウボァー(゚Д゚)は覚悟しなければなりません。


 広葉樹の低木が増えるので紅葉は綺麗になる一方ですが、低木ですから、それがふうたろうの手足口とザックに引っかかって、ウボァー(゚Д゚)なのです。


 そして、この夫婦滝コースは急坂のつづら折り。上向いて写真撮ろうとしたら、ザックが後ろに引っ張られて辛いですわ。


 おや?いきなり青空が!


 この辺りは低木だけじゃなく、高木もあります。高木の紅葉最高です(目がハート


 コミネカエデ(カエデ科)かな?とにかく日差しがほしい。


 これはわからない。花とセットで覚えないと厳しいね。植物の世界は奥が深いです。


 夫婦滝の一本目。しぶきを浴びながら撮ってみたけど、あんまり綺麗に撮れませんわ(じと目


 かなり黄色くなっていますが、でも、なんか淡いですね。
 それにしても、この辺にある木の名前が、片っぱしから判ったら楽しいだろうなあ…


 赤が入った上に日が差しているので、映えてきましたね。


 ナナカマド、かな。


 風景としての紅葉もそろそろ見たいです。


 いい感じになってきました。


 ふうたろう一人です。独り占めです。みんなももっと来ていいんだけど、ここ、かなりハードなコースなので、寄せ付けませんね。


 伊那前岳はガスの中。ふうたろうもだいぶ高度を上げてきました。


 彼方に駒ヶ根市街地が見えます。そして、日がまた陰ってきましたね…


 いつしか道をロストして、ガレた沢を無理やり登っています。まあ、そこまで道を外れている気もしないので、気楽に進んでいますよ…


 ちょいと広場に出たので休憩。ここで、タンパク質補給として、ドライサラミを食べます。8.9gのタンパク質を得ました(栄養成分表示より)。


 薄日差すビミョーな紅葉ゾーン(じと目


 これはダケカンバ(カバノキ科)だと思いますが、この同じ具合に曲がった幹が面白うございました。


 …という間に、8合目の分岐到達。紅葉をのらりくらり楽しんでいるように述べてきましたが、コース的には鬼畜です。あの分岐までがそもそも長過ぎますから(吐き気


 でも、その鬼畜さを圧してでも歩きたい何かが、山にはあるのです(`・ω・´)キリッ


 それにしても、なんで、せっかく尾根まで来たのにこんなに(Θ_Θ)どよーんしてんだよ…(涙目


 …と思ったら、いきなりガスが吹き飛んで、ブロッケンと青空が現れる驚異的な変化!


 伊那前岳が頭を出しています。


 ふうたろうがさっき鬼畜さを味わいながら紅葉に遊ばれてきたところがよく見えています。


 (Θ_Θ)どよーんしていたガスをなしていた雲さえ幻想的な風景の一部です。


 雲海の浜辺。紅葉が素晴らしい。奥の山は将棊頭山(しょうぎがしらやま)ですかね。


 ん?(・ε・;)
 ヌオッ(゚皿゚;)
 虫の大群がガスの中に分散しています。
 この画質こそ、Sigma SD1の威力ですな…(アヴラ汗


 あれ、木曽駒の山頂、いや、まだ偽ピークかな…


 遠く、雲海から頭を出している山は、南アルプスですかね。


 ものすごい雲海です。どおりで谷の紅葉もウスグラねむねむのはずですわ…(遠い目


 雲の上の太陽は眩しい。雲でさえも眩しい。


 でも、なんか、空の様子が変ですね。薄雲だけなのに、太陽の光はそれなりの強さがあるのに、あの2本の雲の帯は妙に黒い…


 おや!?
 なんか、キノコ雲のようなものが見えますね…積乱雲…か?
 いや、あんな単発で積乱雲なんか出ない。そういう気象条件でもなさそうだし。
 では、あれは何だ?


 キノコ雲のことは気になりましたが、何か特異な気象条件だろう、という程度に心にしまい込み、雲海の風景を思う存分堪能します。今まで谷底雲の底でしたからね。ハラも下してましたしね(じと目


 でも、やっぱり薄雲の色が変だ。
 あ、ブロッケンだ。


 景色を堪能しているふうたろうですが、すでに10時間近く歩いてきて、鬼畜の坂を登ってきた脚は、もう無理宣言しています。でも、木曽駒山頂までは行けよと。


 16時半を過ぎています。夕方の景色を楽しんでいるのか、人影がまだまだいっぱいありますね。


 中央アルプス唯一のテン場、駒ヶ岳頂上山荘のテン場は、やっぱり大勢で賑わっているようです。でも、思ったほど多くないですね。


 あと30m!


 器用に積まれた石が。


 やたらといっぱいあります。


 よし、3度目の登頂ですな。木曽駒ヶ岳。しかも、一日で登り切ったのは今日が初めてですな。
 ん?(・ε・;)


 ヌオッ(゚皿゚;)
 なんか、テレビカメラ軍団がこっち来まっせ!
 後で話に聞くところによると、生中継だったらしく、友人から逃げ惑うふうたろうの姿が映っている画像が送られてきました(滅滅滅滅滅滅


 おいこら肖像権返せ(心の小声
 テレビは、どうやら長野県内の朝日放送系列で、番組を組んでいるようでした。夕日、これじゃ見られないね。せっかく来たのに、セリフとかまで準備してたろうに、残念だね…


 山頂で家族連れのシャッターを切ったので、子ども二人が少しなついてくれました。ふうたろうの後ろをついてくる…


 ちょっと晴れたみたいですな。テレビカメラ軍団の皆さんは、ちゃんと夕日、撮れましたかね?


 そして、ふうたろうはガスったテン場へ。出入りがめんどくさくない、入口近くに張ることにしましたが、若干ウルサそう…


 いつものスパムチャーハンを食べたら、ガスが少し晴れた月夜になっていたので、撮影。ふつうの撮影だけではSigma SD1 Merrillでここまでの明るさは出せませんから、現像処理でカバーします。まあ、かろうじて見られますか。


 夜のテン場の明かり。ガスっているので変わった風合いになっていますね。


 さて、近くのテン場で大声で話していた関西弁の人たちの声の中に、気になる言葉がありました。
 御嶽山の噴火
 …!!
 やはり、あのキノコ雲はただごとではありませんでした。しかも、その噴火が、本日27日の11時53分(後に52分に修正)だといいます。
 え?この紅葉真っ盛りの晴天の土曜日の昼飯時の、行楽地なる御嶽山で、噴火、だと…!?
 被害は容易に想像できます。甚大な被害になるとしか思えません。夕方の時点で一人がなくなったとのニュースを聞きましたが、程なくして携帯の電波も届かなくなってしまったので、情報は途切れました。
 とはいえ、ふうたろうが騒いだところで何も起こりません。求めれば得られるだろう情報は、下界に降りてからでも遅くはありません。また、これだけ登山者がいて、明日もロープウェーで上がってくる人だっていますから、聞けるはずです。


 …明日は宝剣山荘に荷物をデポし、サブザックで三ノ沢岳を往復します。すでに目的地がどこなのかさっぱり判らなくなっていますが、300名山を終えたらこのgdgd感(※グダグダ感)は更にひどくなるでしょう。
 ああ明日が楽しみだなあ(棒読み


天気:晴れ時々くもり(長野県駒ヶ根市・上伊那郡宮田村・木曽郡木曽福島町・上松町)

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