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亀の甲より年の功よりカメムシの香(滅滅滅)(まぼろしの大垂【荒島岳下山コース(遺跡)】:福井県)

2014年 10月 25日

 毎週のようにギッタンバッタンと出かけるふうたろう。もはや何かに憑かれているとしか思えません。とりあえず、Facebook版の日本三百名山にいくつかの山日記を上げておくと公約したので3個ほど(楽なものを)上げてから、やって来ました、福井県。懐かしいですね、2年ぶりです。そう、あの、脅威的なDXヤヴの越前経ヶ岳撃破の現場です。福井県の山は、その他にもいろいろろくな思い出がないというか、ひどい目にあわされているものばかりで、とてもタノシいです。
 福井駅前に着いたのが6時25分ころだったので、ダッシュで越美北線(えつみほくせん)始発越前大野行き(6時32分発)に乗り込みました。


 事前情報では8時15分に九頭竜方面にバスが出ていることになっていたので、自信満々にバス停を探します。
 ん?(・ε・*)


 ヌオッ(゚皿゚;)
 バスは平日のみ運行だった(没


 というわけで、結局10時15分越前大野初の九頭竜湖行きの電車を待つしかなくなりました。しょうがないので、2年前に駅ナカの売店のおばちゃんに自転車を借りて行ったローソンまでメシでも買いに行きますか。


 今日は霧がかかっている時間帯・場所もありましたが、天気がよろしいです。
 で、ローソンでどん兵衛の普通サイズのを買って食べましたが、昨日の夜のうちに買っておいた菓子パンを2個食べているので、過剰投与でしたね(滅滅滅


 ミゾソバ(タデ科)がきれいなこの朝に、胸をムカつかせながら2時間半電車を待つふうたろう。


 今日は九頭竜湖行きの臨時列車が9時過ぎに出ていました。
 やったー!乗れるぞ!!
 ‥って思うのは大間違いで、世の中そんなに甘くない。ふうたろうが降りるべき越前下山は、通過します。よって、10時15分発のを待つしかないのです。もちろん、九頭竜湖まで行って戻ってくるのも不可なのは、言うまでもありません。


 福井駅到着から4時間15分ほどして、やっと公共交通限界地の越前下山駅到着。今日のふうたろうは、4年前の7月11日参議院選挙でぶぅぶぅ言っていたあの日、雨に撃たれながら登ってクガイソウの咲いていたことくらいしかろくに覚えていない荒島岳を再撃破します。それを、この、下山コースでバッチリ決めてやるのです(`・ω・´)キリッ


 とりあえず、橋を渡って、国道158号線に出ます。


 鉄道の高架下をくぐっていきます。


 川向こうに荒島岳の山塊が見えます。あの峰に至るためには、どうも、一つ南の峰と荒島谷川とを越えなければならないのです。だって、25000分の1の地図にはそのルートしかないんだもん。


 交通量の多い158号線を恐る恐る進みながら、車が何台かとまっている所まで来ました。なんでこんなところに4台も車が止まっているのだろうか。荒島岳登るとしたらもっと上だろうに‥


 小さな飾り気のない橋を渡ります。これはいつもどおりです。ふうたろうの登山とは、きらびやかさなんてものはありません。ただ、gdgdしているだけです。


 すっかり秋ですな。そして、空の色も大野市街より青い気がする。


 林道に入りました。ふうたろうらしい門出(何)です。


 先週の袈裟丸山より紅葉はきれいなようです。やっぱり、日本海側に出ないと紅葉はダメかな‥


 蛇行を繰り返して山腹をなぞるように登っていく林道。ショートカットルートなんてものは、当然ですがありません。


 高木が若干減りましたか。


 まだまだ青いものが多い気がしますが、こないだの青→冬ハゲ段階的発展とは違うようなので許します。


 林道からの展望が良い。越前下山駅周辺の集落が見えます。


 ちょいと淡いか、いや、もっといいところにこれから行けるはずです。


 ん?(・ε・*)
 これは展望台か?気が利くな。


 夜中にやってきても、ここでテントくらい張れそうです。ちょっと油臭いけど。何かのマシンオイルのにほひが立ち込めています。


 こう見ると、色褪せた緑主体の山ですな‥


 油臭いけど展望は良い。星眺めるのにも適しいると思います。テント適地か?


 おっ!(目がハート
 これはふうたろうVIP待遇(マジ)の指導標ではないか。
 そういえば、越前下山駅前にも看板があって、イラストマップのコースが描いてありましたな。あんまりちゃんと見てこなかったけど、ここにこうして指導標があるということは、合っているのでしょうな。でも、登山届ボックスがあそこにあったのもちょっと気になるな‥


 死亡フラグを立ててはいけない。いつもどおりろくな事になりません。行きましょう。


 うん、なんかもう、死亡フラグ立ってしまったような気がしますね(棒読み


 いやそんなことより紅葉キレイですね(目が棒読み


 だいぶ高い所まで来ました。10時43分に駅前を出発してから1時間半以上経過しましたね。


 この崖を登れば近道?いやいや、急がば回れと言うではないですか。そんな、死亡フラグ回収を慌てる必要はないのですよ。


 車道歩きとはいえ、なかなか立派なコースですな。これで、背中の110リットルザックが軽ければ何も言うことはないのですが。


 林道終点です。ようやく登山口です。越前下山駅から1時間42分。


 ちょっと休んだら出発しましょう。ふうたろう、このルートをちょっとなめていましたよ。意外と時間かかる!


 初夏にはお世話になったコシアブラ。秋になると、黄色にも赤にもならず、脱色してゆくのです。ま、どちらかというと、黄色っぽいですけどね。


 おや、途中から索道と合流ですか。これは意外ですな。誰が何のためにこんなものを?


 索道の終点では、さっきの油臭い展望所みたいなコンクリートの構造物がまたありましたな。それはともかく、展望いいです。紅葉の美しさも一段と。


 Sigma SD1 Merrillは紅葉の写真もまた、色調控えめです。特に暗い写真になればなるほど、色褪せて見えるので、暗い写真は彩度と明るさを少し上げてやると、このカメラの「暗さに弱い」部分をかなり補えます。


 お、ちゃんとあるではないか、ここにも。
 荒島岳山頂3.3kmって書いてあるよね?死亡フラグ畳んでいいよね?ね?(フラグ


 荒島岳はあの隣の尾根になります。今いる尾根を一旦荒島谷川に下ってから、登り返すというとんでもなくキツいコースなのです。


 というわけで、刈払の通りに来たわけですが‥なんか、刈払が途中の崖の手前で終わっているのはどうしてかな?


 ご丁寧にペットボトルでマーキングまでしてくれちゃっているのに‥?
 いやいや、きっと、作業員の間違いでしょう。地図で見たら、ラインとは違うところを進んでいましたもの。



 ちょっと先の情報まで入っていますが、概略図です。
 紫のラインが刈り込まれていた道ですが、刈り払った人、まさか、地図を見誤ったか?下るのはもう一つ先のピークだぞ?


 さて、こんなガセルートで小一時間道を探してしまったので、戻って王道を進もう。


 ていうか、戻るのも一苦労だな。


 紛らわしいにもホドがあるので、枝で塞いでおきます。


 しかし、そのガセルートの分岐から先は、道の荒れ方がいっそうひどくなります。黄色いヤヴですな(真顔


 あの刈り払いは、一体何だったんだろう。ここは刈り払いがなくとも踏み跡はわかりますけど‥ちょっとアヤシい。


 標高960m強のピークに至ったところに、再び指導標。ここから荒島谷に下ります。今のところ、地図通りですね。


 でも、荷物の重さ、道の不安定さ(不確定さ)に、疲れてきました。


 この調子で進んで、谷より先、荒島岳山頂までの道が存在する保証はどこにもない。


 ちょ、保証はないって、ちゃんと指導標もあるじゃない?ないはずないでしょ??


 しかし、さすがヤヴの中だけあって、目の前のモミジが綺麗ですわ‥(棒読み


 足元が怪しいほどヤヴがひどくなってきました。


 苔生したロープと、階段を形成していたと思われる鉄の杭が。


 あの真正面の尾根というか山塊、谷に下ったあと登っていく尾根ではありません。左手に見える山塊の左側です。


 ん?(・ε・*)
 あそこに見えるのは、滝ですな‥。あれこそ、「まぼろしの大垂」ですかな?


 倒れて朽ちてはいるけど、ちゃんと指導標がある。俺は間違ってない(`・ω・´)キリッ


 真正面にまぼろしの大垂を見ながら下って(登って?)ゆく道ですか。今は殆ど使われていない道なのは見て取れますが、ここがちゃんと機能している道であれば、勝原や中出コースよりずっと良いコースのはずです。
 そういえば、谷を越える登山道といえば、和賀岳(秋田県・岩手県)の高下(こうげ)登山道もそうです。ここみたいに大荒れではないけどね、あっちは。


 まぼろしの大垂と言われる理由は、すぐに判ります。このあと谷に降り立ったら、見えなくなってしまいます。


 っていうか、その谷に降り立とうとしているんだけど、ものすごいヤブで道消滅&林道で斜面切り崩されて足場消滅ふうたろう大ピンチ(真顔


 でも、意地でも降り立つ。怪我して動けなくなったら、命はないと思え。


 この崖の上まで降りてきて立ち往生しました。高さにして5~10mあるかな‥


 でも、林道のカーブの部分を使ってうまく降り立ちました。まっすぐ林道が伸びていなくてよかったね。というか、この林道、地図にないんだけど。


 どうやら、この沢の分岐より下の方に、ずっと林道が伸びているようです。実を言うと、さっき、ガセルートから見えていましたね、これ。


 谷に降り立ってから荒島岳に向かいそうな登山道を探し回りましたが、結局見つかりませんでした。これは詰んだ。


 諦めてこの林道を下るわけですが、ひょっとしたら途中に新道があるかもしれないと思ってキョロキョロしますが‥


 アヤシい滝が一本、そして、その横のヤヴの向こうに垂れ下がった、ボロボロのロープが一本、それぞれあるだけでした。


 ああ、これはオワッたな‥(遠い目


 この林道は、おそらく砂防ダム建設用の道だと思います。まあ、それを下るしか、もはや術はありませんから。
 念のため、地形的に考えて、この林道をずっと上っても、荒島岳の尾根には至れません!


 はぁ(ため息ヴォー読み


 あ、ゲートだ‥
 もちろん、右読みで「通行禁止」と書いてありますが何か。


 ああ里に降りてきたか(棒読み


 この橋を渡ったら、また午前中登ってきた林道に出て一周できるんだね(ヴォー読み


 しかし、なにかおかしい。いくら「上級者向けのコース」(駅前の指導標)だとはいえ、そもそも登山道がないところに「上級者」もクソもなかろう?


 まさかとは思うが‥(今さら


 とりあえず、出直すしかない。上り列車は今からほぼ2時間後の18時40分ですわ。


 ん?(・ε・;)
 ヌオッ(゚皿゚;)
 荒島岳しもやまコース
 (駅の方向)←登山口
だと?


 登山口はこちらのようだ。夕方だけど。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 これをよく見よ。登山道は、荒島岳の山頂に直接伸びているではないかっ!


 あーあーあーー(Θ_Θ)どよーん
 目が痛い耳が痛い足が痛い(じと目歯ぎしりヴォー読み


 こんなボロボロの越前下山駅の看板にも「荒島岳登山道 西方へ0.5km」って書いてますよね?ふうたろうは、0.5km歩くのに1時間42分もかかるのですか?バカなの?シぬの?


 今日のご褒美は、あと1時間半、カメムシの香が効いた待合室で電車を待つこと。亀の甲よりカメムシの香ですね(ヴォー読み


 こんな、登山口と真逆に進んで登山口を探すなんて経験、今までしたこともないですわ。本当に最初から最後まで、まぼろしの大垂を見るところまで、あれが登山道だと疑いませんでした。指導標と刈り払いは、絶妙な罠でしたし。地図も見事です。
 ふうたろうはしんでしまった。
 次、荒島岳を撃破するときは、このカメムシの香を思い出してがんばろう(真顔
 なお、今夜中に帰宅は無理なので、福井市内のホテルに宿泊することになりました。無念の出費、時間の浪費‥(滅滅滅) これを人は「身から出た錆」という。事前調査は、ちょっとはやりましょう。あと、いつもなら登山口にある届けは必ず書くはずの登山届を何故書こうとしなかったのか、悔やみきれませんな。ハナから、当初のコースが廃道であることを疑わなかったのですね。


天気:晴れ(福井県大野市・福井市・大野郡和泉村、JR九頭竜線)

  1. 好漢(ハオハン)
    10月 29th, 2014 at 07:50 | #1

    ウフッ、ニコ生なら「やったぜ!」ってコメントが付きそうなできごとですな(笑)
    連戦練磨の大ベテランが、たかが0.5Km先の登山口を探し損ねた。
    いつも登山口を探してウロウロ、おろおろしてるシロウトからすれば、これは痛快な出来事であります。失礼。

  2. ふうたろう
    10月 29th, 2014 at 09:45 | #2

     好漢(ハオハン)さん
     お笑いを皆様にお届けしたい年頃なんです( ー`дー´)キリッ

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