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機械のドクター

2007年 6月 4日

 昨日の夜は3日付の旅日記をタイピングしながら眠っていました。首が後ろに落ち、危うく頸椎をゴキッとやるところでした。
 今朝は7時5分頃に起きて、適当にメシを食い、3日付の旅日記(丹沢後半)を書いてから出勤。
 …そういえば、もう6月。6月山行がどうとか思ってはいたけど、アジサイを見て、やっと6月になったと思えました。青いアジサイ。

 職場に着いたら、お客さんがいらっしゃっていました。営業肌と技術肌の二人。GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)の技術サポートです。
 右の写真は、GC/MS―化学物質の性質と量を計測するための機械の部品です。ちょっと前、「トラップ電流不足です」とGC/MSがゴネたのはこの部品のためでした。どうも、部品に不具合があったようで、取り替えてもらうことになりました。人が作るものだから、しょうがない。僕は、原因が解って次に進めるだけで十分嬉しいです。
 それよりも、このチョー忙しい技術者二人を、3時間半も拘束してしまいました。話の中心は、この前から頭を悩ませている、マトリックス効果や農薬分子の分解・吸着(どちらも分析を狂わす厄介な現象)についてでしたが、ウラ話も後半1時間くらいは…。(ニヤリ…!)

 今日二人の技術者のお話を聞いて、改めて、自分が専門的なことをしているのだと思いました。化学の基本である「モル濃度」「電気陰性度」は、僕にとっては阪神のプロ野球選手の名前よりも馴染みが深い言葉です。仕事しているときもダルい顔しながらやってたりしますが、その概念は生きているんですよね。化学を空気のように利用している僕の生活。化学だけじゃとても生きてはいけないけど、僕は十分その知識と概念の恩恵を受けています。携わる当事者として。
 今日はこのサポートのために抽出作業は出来なかったけど、その分GC/MSに張り付いて「化」できました。

天気:晴れ時々くもり(東京都板橋区・茨城県取手市)

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