Home > 不健康手帳 > ぐさっ!

ぐさっ!

2008年 5月 26日

 実験器具にはガラスが多く、透明度や強度の関係で使い勝手がとてもいいのです。
 でも、ひとたび割れたり折れたりすると、あっという間に凶器に変わってしまいます。これは、折れたパスツールピペットです。


 まともに右手人差し指に刺さりました。なにやっとんじゃい。
 でも、今日はそれ以上に、身体がだらけモード全開で、仕事をぜんぜんやる気にならず、脊髄反射で作業を進めていたような記憶しかありません。
 今朝は、昨日の夜20時には寝て、今朝5時過ぎまで寝ていたのに、7時過ぎてから猛烈に眠気に襲われて、9時まで寝てしまいました。二度寝後の体の重さは、鉛や水銀を上回っています。いつもなら間に合う駅までの徒歩が、間に合わない。


 この頃、仕事に身が入らない。そして、都会生活にメチャクチャ疲れた。このまま生きていく自信が全くない。恐らく、あの分析施設が東京から出ることは、北朝鮮が日本にミサイルを撃ってくる確率よりも低そうなので、あそこに勤めている限り都会生活からは逃れられない。
 そして、農薬の抽出も飽きてきた。一日座って分析機器に向かっていれば筋力は落ちるだろうし、かといって、今のまま機器も使えないまま仕事していても、らちがあかないと思う。今は、すでに給料をもらうために仕事をしている感覚しかない。せめてもの助けは、まだ化学が好きであること。これがなければ、おいらは間違いなく衰弱死する。
 もし、今この仕事を辞めたら働くところはすぐには見つからない。奨学金も返済しきっていないし、不安定な要素は多い。実家帰りは死んでもイヤだ。あの大阪に骨を埋めるつもりはない。
 辛抱すれば何か先にやるべきことが見えてくる状態ならいいけど、今は何も見えない。でなければ、一生フラスコを振っているだけの人生しか見えない。
 フラスコを振るのがまた目的を持っていればいいけど、その目的さえも見えない。残留農薬の件数を増やすという思いは、一応実現しそうですが、何かがそれで変わるかというと、そうも思えない。どんどん視野が狭くなっていくような気がする。これほど今の職業に疲れたと思ったことは、無いかもしれない。

天気:晴れのち一時雨、雷を伴う(東京都板橋区・豊島区・埼玉県所沢市)

Comments are closed.