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家賃考

2009年 6月 21日

 雨、ですな。朝からじとじとと、音をたてて降っていましたな。何だか、山に登るモチベーションは神がかり的に下がってきますな。
 昼過ぎ、雨が小降りになった頃を見計らって、以下の順に雑用を済ませました。

  1. 新しく住まう家の外観を見に行く(ベランダ側から)
  2. チャリで駅まで行ったときの時間を計る(8分くらい)
  3. 自転車置き場の料金を見る
  4. インターネットのことを不動産屋に聞きにいく
  5. バカでかいテレビを買い換えるための下見に、コジマ電器へ行く
  6. Fさん宅にMS新聞を届けに行く
  7. JAに埼玉県産コシヒカリ(特売)を5分づきで搗いてもらう
  8. 不動産屋で言われたとおりKDDIと、引越業者に電話して契約を済ませる
  9. 不動産屋で、2時間にわたる契約を完了する

 長いですな。雨が微妙に降ったり止んだりのところを動き回るのは、ストレスですな。
 ところで、写真にあるものを、不動産屋のサマーキャンペーンと称するくじ引きでゲットしました。バーベキューコンロです。HELLIONと書いてありますが、『腕白小僧』という意味に該当するそうです。偶然にも、ふうたろうの横で、契約している最中ずっと、腕白小僧が騒いでいましたな。しかし、何も真横で騒がなくてもいいのに。


 もう一つ、上の写真のHELLIONの下にある包み紙を開けると、10000円分の商品券。HELLIONと合わせると、かなりお得。


 でもちょっと待てよと。
 バーベキューコンロも10000円の商品券も、合計したらけっこう多額になりますな。ふうたろうは得したが、逆に、不動産屋側はその分の商品(仲介というサービスの一部)を投げ売ったことになりますな。
 損して得取れという諺はあるが、幾ら何でも投げ売りなのではないかと、思いつつ。極言すれば麻生の定額給付金の朝三暮四みたいなのではないかと思いつつ。
 サービスもいいが、労働者全体の総賃金を上げることを考えた方が、社会にとってはプラスなんですな。
 それから、契約書を朗読されたときに気になったのは、抵当権という言葉を説明されたとき。家主がまだアパートの借金を返し続けている状況なのだそうだ。昭和51年(1976年)に建設されたそれは、33年かかってもまだローンが払い終わらない。更に、「この不況で全体的に家賃が下がっている」という担当の店員。家賃が下がっても(労働者=消費者の所得が下がっているので家賃を下げざるを得なくても)ローンの返済額は下がらないので、家主は板挟み。仲介の不動産屋は家主対借り主のあいだで行われる小難しい契約を肩代わりする機関。金融機関は、家主に対してローンとして債権を持ち(これが抵当権か?)、利息と一緒に元金の返済分を取る。
 何だかしっくり来ない。家主が得る利潤は何か。家主はどういう「労働」をするのだろうか。そして何より、金融機関が得る利潤はなかば不当な気さえする。金を貸すという手間賃以外に、利潤を得る手段があるのだろうか。
 仮に、金融機関が受け取る利息を半分にしたら、ふうたろうが払うべき家賃はどこまで下げられるのだろう。そもそも、何でかなりの人は家を自分で持てないのだろう。この瞬間に家の供給を現金で可能とする存在はどこにあるのだろう。
 …どう見ても、大金持ちや大企業だわな。不動産と同時に家主もやっているところもある。レオパレスとか西武不動産とか、そうじゃないか。あるいは国や地方自治体でも、都市公団(今は都市再生機構)や市営住宅があったり。
 そういう規模が大きいところは、ふうたろうの借りているような家と同じクラスのものを供給しようと思えば、利息を払わなくて良い分建設費を安くできるか、より贅沢な設備投資が可能であろう。
レオパレス21下山口駅付近1K家賃
ある不動産屋の家賃検索
 不動産各社のホームページのフォーマットが違うので、同一企画での比較は不可能に近い。時間のあるときにより深く調べてみる必要がある。
 しかし、資本の論理でいけば、個人経営レベルの家主は淘汰されるべきだろうか。大手の住宅経営者に家の供給を任せればうまくいくのだろうか。
 調べていると、色々な課題が見えてくる。しかし、2時間粘って調べたら日付が変わって久しくなったので、もう終わる。読み返すたびに悲しくなるほどまとまっていない。


天気:雨のちくもり(埼玉県所沢市)

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