吹雪の秋(小池新道~三俣山荘:岐阜県~富山県)
昨日は、眠りながら松本に着き、安宿で寝ました。起床は4時15分。なんだか冴えない気分で、25kg前後の荷物を担いで、4時45分発の松本電鉄に乗り込みました。
車内は異様な混みようで、全員が大きなザックを持っています。まるで、日本人すべてが登山家になってしまったと錯覚するようです。
ウトウトしながら、バスに乗り換え、第2中継点の上高地に到着しました。まだ7時前だというのに、もう人は活動活発です。
着いたときは霧でしたが、多少それが晴れてきたようです。これはいい天気になりそうだ。
念のため、今日の登山口は上高地ではありません。新穂高温泉(岐阜県)に回らなければいけません。ここからバスを2本乗り継いでいきます。
上高地発平湯温泉行きのバスを待っている間にちょっと腹ごしらえを。
新穂高温泉に8時半頃到着。松本の安宿を出発してから4時間かかっているという時点で信じられない気もしますが、とりあえずねむた目をこすりながら出発です。
このコースの最初3分の1くらいは長い長い車道(林道)歩きです。
どうやら、天気はよいようですね。
しかし、山の方はなんだか厚い雲が覆っているようにも見えます。
黙々と歩いて一つ目の橋を渡りました。川はきれいです。晴れていればもっと輝いていたでしょうけども。
笠ヶ岳の登山口にあった水飲み場。どこかから引いているんでしょうけど、そこら中に小さな沢みたいなのがあって、何カ所かは水を採れるみたいです。
わさび平小屋です。人が憩っています。ふうたろうもチョコチップパンをかじりながら、しばし休憩します。
生鮮野菜をと、小屋が野菜類を販売しています。ふうたろう、生野菜はちょっと…。
車道を更に詰めていきます。雲は晴れてくる気配がまったくありません。
長い車道が終わったその時、なんと!雨が降ってきたではありませんか。よくよく考えれば、にわか雨などがあり、北日本では雪が降るだとかの予報が出ていたので、まさにドンピシャリで当たったということですか。
ガレ場というか、石畳みたいなところを歩きます。まだ雨はパラパラです。
なんと、雨に雪が交じり始めました。これは…今夜は積もるかもしれないな。
イタドリ原あたりではほぼ100%雪でした。まさかここで雪に遭うとは…。
それでも、初雪ですから、そんなに気分の悪いものでもなし、ましてや雨でないというだけで多少得した気分でさえあります。
鏡平にさしかかる頃には一旦止みました。
この池の前で立ち話をしていました。きっと、穂高~槍の稜線がきれいなんでしょうね、反射して。
鏡平小屋です。この雪で行き先を変更した人も多いでしょう。かなりの人がここで宿を取っていたようです。もちろんふうたろうは遙か先の三俣山荘まで向かう予定で、変更はありません。
この辺(2500mくらい)になると、葉っぱに雪が溜まってきます。今のところまだ雪は止んでいますが…。
弓折岳分岐は休憩所になっていますが、ガスっているので展望もクソもありません。
稜線の先は少し左に折れて、双六山荘(すごろくさんそう)に繋がっています。その先が、ガスが少し薄れて見え始めています。
双六山荘前はかなりの降水(雪)があったようで、ぬかるみです。
鷲羽岳(最初は三俣蓮華岳かと思っていた)方面も、雲が多いながらも概ね晴れているようです。
双六山荘を後にして、最後のピッチ、三俣山荘方面へ。
双六山荘からの、最初の坂は、意外とキツい。
さっきまで良かった天気が、双六岳下の分岐あたりまで来ると途端に悪くなります。双六岳の斜面には雪の筋が。
とりあえず、ガンガン進みます。ここら辺での展望はそれほど期待しません。
ところで、ふうたろうの防寒装備は大丈夫か?
ほぼ真冬用の装備です。これにスキーの時や真冬の雪山に使う最高に厚いジャケット類を持っていれば、完璧です。今回はダウンのズボンも持っているので鬼に金棒です。
ふうたろうは巻き道を歩いていたはずですが、なんだかやけに上り下りがあります。この、ガレた雪道は最悪なんですけど。
かなーり嫌気をさしながら、三俣蓮華岳の肩に到着。もちろん、蓮華岳に上がる気なんかさらさら無し。
ガスの薄闇の中に雷鳥らしき影が。ふうたろうが近づくとそそくさと茂みに隠れてしまいました。
三俣山荘手前で暗くなってしまいました。でも、足元もよく見えるので(雪のせいで?)、サクサクッと歩いてしまいます。
この後、水がよく流れる側の裸地(雪)にテントを張り、ぜんざいを食って寝ます。寝る前1時間くらい、ドラクエ9をやってアーバナイズしました。2500mの山でのドラクエも乙か。
テントには雪がパリパリ当たる音がずっとしています…。
天気:雨のち雪(岐阜県吉城郡上宝村・長野県大町市・富山県上新川郡大山町)