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ふうたろうどこへ行く!?

2010年 4月 29日

 昨日の夜は寝付けず。今まであまり述べてはこなかったけど、しっかりとワケがありますので。
 朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めました。猛烈に気分が悪い。でも、行かなければ。
 そして、池袋駅で、改札を通って、いよいよ北海道札幌市へ向かいます。


 新幹線に乗って、大宮駅の中をうろうろしてやっと買い付けた穴子弁当。実はふうたろうの指定席のある車両の乗り場の近くに、しっかり弁当売り場があったのだけど、そば屋などを探していたので、最初スルーしてしまったのですよ。ムダに歩いたなあ、あんなおもしろくもない駅を。
 さて、蓋を開けようか。


 穴子が3切れ。しかも、混んでいるのでものスゴい窮屈な食事です。(゚Д゚|||)


 大宮を出て15分もしないうちに小山駅を通過していました。新幹線は速い。そして、濃い霧が出てきました。しかし、新幹線は止まることなく突っ走っている。


 新幹線が仙台駅に着きました。4日前にここにいたので、なんだかデジャブを見ているようです。最近なんかこんなんばっかりですね。遠出の旅も遠出の気分にならないというか、ありがたみがないというか(滅
 車掌さんが「次は仙台仙台です。仙台駅では…」という解説をしていて、思わずびっくり。八戸に着くときも「次は盛岡」といっていて、微笑ましかった。


 去年、幌尻岳に向かう列車は、ふうたろう節を発揮していました。今年はどうでしょうか。
 八戸から函館まで出ている特急吐腸で、青森駅から、隣のおっちゃんとずっと山のこととか喋っていました。仙台に住んでいらっしゃる方で東京や函館などにも住んでいた経験があるそうです。山岳部にもいたり、小学生の頃から岩手山などをひとりで登ったりという武勇伝も聞かせてもらいました。でも、膝を痛めてから登れなくなったんだって。こういうのを聞くと、本当に切ないです。
 色々話をしていると、ふうたろうのことだから、行く先々で感じるすべてを語りあいます。山の楽しいことだけじゃない。その地域が崩壊している様子を、公共交通が寸断されている現状を、田畑が荒れ果てている惨状を、目の当たりにすることだって。ホテルや旅館の話、阿寒湖畔の寿司忠のマスターが喋っていたよね。だいたい、客も元を辿れば労働者だから、所得が下がっていることも観光地の廃れる要因になっているのではないかということなんだ!おっちゃんと話していて、そういう感情を共有できたかな。そういうのがふうたろうの旅の中で大きな宝の一つなのです。
 おっちゃんと話をした中で妙に頭に残っている言葉があります。熊と人間様なら、「人間様の方がよっぽど怖いよ」
 …そうだよね。怖いよね。


 函館駅でスーパー北斗号に乗り換え、曇り空の下を突っ走っていきます。曇りまくった駒ヶ岳が見えています。
 さっきは話をしていたので何ともなかったけど、とたんにどっと眠くなって、うつらうつらしていました。
 そして、ハッと目が覚めたとき、胃もたれがひどい。


 そういううつらうつら系の眠りを2度繰り返し、同じ気分の悪さを味わいつつ、気が付いたら東室蘭付近でした。40分ほど前にこれから札幌で会う約束をしている方からメールが入っていて、返事を打っていたら、殆ど苫小牧まで来てしまいました。
 スーパー北斗号は苫小牧駅で進路を北寄りに変え、札幌に向かいます。空は下層~中層の雲にモッコリ覆われています。


 今日会う方は、去年の大雪山縦走(9月20~23日)の忠別岳避難小屋でお会いした方で、ふうたろうの感情としては、緊張どころではありません。札幌駅が近づくにつれ…


 ついに札幌駅に着きました。西出口と東出口があり、確率2分の1で東口を選択。
 かの女性は、いらっしゃいました。ふうたろうは気が付きませんでしたが。
 駅ビルのドトールに入り、ふうたろうはアイスココアなどをシバいていましたが、非常に緊張しました。それにあのドトール、猛烈に混雑していて、まるで針のむしろの上に座っているようでした。最後の方はかなり気分が悪く、猛烈にマズいココアになってしまいました。彼女の話もまともに聞けなかっただろうし、余裕もなかった…。
 申し訳ないこと、したな…。ごめんね。…と、心の中で謝っておく。


 チェックインして荷物をホテルに置きに、一旦別れました。ふうたろうにとって、雪の五竜山荘のような感覚です。
 でも、一方で姥ヶ岳のような気分でもあります。ふと、おっちゃんが喋っていたことが頭をよぎります。


 所沢駅の中にもある、プロントに、次は入りました。山の話をひたすらしていました。


 ふうたろう、結局言いたかったことは言えなかった。でもそれはそういう距離なんだと、思う。
 ホテルの部屋に戻り、パソコンを開き、またひとり日記を付けています。


 去年は、職場の関係とかであれだけ辛かった。そんな中であの日高幌尻岳や斜里岳を、口の周りリュウキンにしながら登った。どうにかなる、…そう思いたい。でも、本心は、山のハードさを超越したものに対する恐怖がある。今回の山を越えられるのかな、今の俺は。


天気:くもり時々雨(北海道石狩支庁札幌市、移動中を含む)

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