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霧と緑の山(岩手山馬返しコース:岩手県)

2010年 5月 29日

 5500円の格安夜行バスが予定より40分も早く盛岡駅前のはずれに着きました。乗客がポイッと出され、ふうたろうもその中におりました。
 岩手県盛岡市は霧雨。遠くに出迎えてくれているはずの岩手山は濃霧の中。それでも、とりあえずは予定通り、6時45分の『いわて銀河鉄道』に乗ります。


 滝沢駅。ここから、岩手山の数ある登山口のひとつ、馬返しに向かいます。


 駅前にはバス停がありますが、馬返し登山口に行くバスはありません。しゃあないのでタクシーです。来るまで10分前後、待ちます。


 機動隊を歓迎?なんだそれ。


 駅前にあるローソンでからあげクンレッドをば。目的は留萌駅の時と同じ爪楊枝であったりなかったり。


 タクシーに揺られること30分前後。料金2980円(小型)。馬返し登山口に到着。


 駐車場はがら空きです。この季節のこの天気に登る人はそう多くはないのでしょう。


 さて、71個目の、後を追う百名山攻略開始です。7時半頃の話です。


 その前に、登山口にあるトイレで、あの薬を。


 航空公園を歩いている気分にもなる並木道を通って。


 馬返しキャンプ場。あそこにあずまやが。


 この板はなんだろう。


 どうも、山頂直下にある8合目小屋まで、あの薪を運べということらしい。そう言われたら、やらずにはいられないでしょ。とりあえず、持てるだけ持ってしまいました。何kgあったかは解らないけど。


 マイヅルソウ(ユリ科)の芽がたくさん出ています。しばらくしたらここはマイヅルソウ畑になることでしょう。


 エンレイソウ(ユリ科)の熟したやつでしょうか。真ん中膨らんでいますし。


 濡れた新緑の林を登っていきます。


 これは何だろうなあ。とりあえず撮っておきましたが。
 調べてみると、どうもシラネアオイの葉…?


 マイヅルソウの花が咲いています。


 ツクバネソウ(ユリ科)です。有明山の麓にクルマバツクバネソウが咲いていましたが、こちらは葉っぱの数が少ないただのツクバネソウ。


 柵で左側に落っこちないようにされています。


 スゴい霧です。景色もへったくれもありません。


 シラネアオイ(キンポウゲ科)です。いや、初めて見た花です。この季節にこういう深い山に入ってきたことがないので。これがシラネアオイかあ!


 ん?0・五合目って何?
 …マジかよ!?(゚Д゚;)まだそんだけしか進んでないの?


 柵を左に、黙々と進むしかありません。ふうたろう、さっきのところを、旧道に進みました(分岐はもう少し上に大きいものがもう一つあります)。


 ヤブデマリ(スイカズラ科)でしたね。すぐに忘れる…。いい匂いがします。


 シラネアオイがいっぱい。山を登っていくと、少しずつ季節が遡っていきます。


 木の階段が出てきました。嗚呼、全然先が見えない。


 サクラ…?
 ヤマザクラですかね。


 やっと二合目かよ。


 また・五。刻むなあ。


 これは、有明山に蕾であって、ロゼット状の葉っぱが何だろうなあ、と言っていたやつです。
 ショウジョウバカマ(ユリ科)です。このピンク色のものが殆どですが、中には若干紫がかったものもあったような気がします。


 とても目立つ花です。いや、花、よいものです。


 霧雨に濡れたツツジの葉っぱ。たぶんツツジ。


 霧にまみれた岩場。晴れていたらきれいだったろうなあ。


 上も下も判らない。


 ん?何かぼやーんと??


 おっ!霧が晴れたぜ!!雲海が広がっているっ!


 …しかし、霧雨にカメラのレンズが濡れて、トイレットペーパーを探している間に曇ってしまいました。


 やっと5合目。しかし、2合目以降、結構間隔が短いような気がする。
 ちなみに、この辺りに駒鳥清水というのがあるようですが、はて、どこにあるのやら。


 蕾のシラネアオイです。


 だんだん道が険しくなってきました。


 遂に雪渓まで出てきました。アイゼン付けるのめんどくせー!!


 でも、もうすぐ8合目小屋。少し様子見よう。


 7合目とありますが、登山道の距離でどうも測っているのでしょうね。標高ではないです。どう考えても、5~7合目で0・五くらいの長さあるんじゃない?


 見えてきました8合目小屋。確か7合目の後くらいにあった残り100mの看板から130歩くらいで着いたような。


 小屋前には水が引かれています。グビグビやります。


 それにしても、あの登りで猛烈に汗をかいてしまいました。そのため、身体がひどく冷えてしまいました。薪、持ってきたんだし、少し使うか…。
 ふうたろう、この8合目小屋に泊まるつもりはなかったのですが、2時間くらいここで雨宿りと暖取りをやっていました。13時過ぎるまでずっと霧雨が続いていましたから。
 おばちゃん軍団と海外単身赴任のおっちゃんをその間に見送りながら。


 13時過ぎて、若干霧が晴れたかな。でも、さっきもこんな状態からまた霧雨に戻ったし。


 ほら、また…。


 でも、今日はどんなに進めなくても、9合目の避難小屋のところまでは行っておきたいと思いまして、進み始めました。


 あ、しまった、ヘルメット忘れて来ちゃった。
 一旦霧の中を戻って、再び向かいます。


 さて、霧、晴れたり出たりを繰り返しているけど、山頂で行く末を待ちますか。太陽も見え隠れし始めているみたいなので、ひょっとしたらということがあるかもしれません。


 うん、鬼ヶ城の厳しい稜線も見え隠れしていますね。


 でも、まだ岩手山のお鉢はモクモクしていますね。


 意外と、お鉢の中はガスがたまりにくいみたいです。そういえば、韓国岳もそうでしたね。


 いや、でも、霧の方も急激に薄くなってきたみたいですよ。


 真ん中の中央火口丘もその赤茶けた肌を見せています。


 お、どうやら山頂の標も見えてきたようです。


 さっき中腹で見ていた雲海がまた見えてきました。


 西方もうっすら景色が開けてきたような。


 というわけで、とりあえず山頂到着です。これからしばらく、山頂でマッタリしましょうか。


 札幌であの人にいただいたお菓子を遂に食います。


 雲海のムラがはっきりしてきました。


 山頂の標で記念撮影。


 これは霧が発生しているのではなく、地面が温かいようです。


 いよいよ霧が晴れてきた。


 うん。雲の上にいるようです。雲海が素晴らしいですな。


 雲に濃淡があって、こうして青く見えるところも。


 青年大集会でたこ焼き党のたこ焼きを買ったときに出てきた、ひも付き五円玉を今こそ使おう。


 標と雲海。


 飛行機のコックピット、なんてね。


 絹層雲が空を覆っているのが残念ですが、それでも時々陽が差しています。


 あの雲海の穴、広がっているみたいですね。


 もう山頂に1時間は居座っているでしょうか。さっきひとり登ってきたおっちゃんが下りていきました。


 雲海の形が変わりました。


 八幡平の方まで続く稜線があるであろうところは、少しでこぼこしています。


 これで空が青ければ言うことないんだが。


 雲の隙間がだいぶ広くなりました。


 岩手山の岩場に引きちぎられていく雲。


 何だか、水墨画の掛け軸みたい。


 さて、2時間くらいいましたし、そろそろお暇しますか。


 雲海が切れていたのは東~北の方角。お鉢を回ると、そちらも見渡せます。


 いやあ、雲を下に見るって、贅沢ですよ。


 盛岡市方面。


 岩手山の急斜面。岩や砂礫が散らばっています。


 さて、9合目の避難小屋に行きましょう。


 鬼ヶ城稜線はすっかり晴れました。不動平も霧から解放されました。


 9合目不動平避難小屋。入口が何だかいっぱいあるように見えます。


 中は非常にきれいです。つい最近建てられたのでしょうか。


 さて、夜飯…。
 (゚◇゚)ガーン
 なんと!ガスコンロとガス缶を、きれいサッパリ忘れてきてしまいました。調理できないので、スパゲッティもラーメンもリゾットも食えませんがな!


 夜飯を食わなきゃと思わないだけ気楽なのかもしれませんけど、こんなもので腹を満たしたくない…。ただのクッキーですよ、これ。


 このあと、ドラクエ9を少しだけやって、18時になるかならないかのところで寝ました。何せ、あの夜行バスでは寝てないも同然ですから。
 19時頃、一旦目が覚めました。何だか胃もたれがする。
 次に目が覚めたのは1時。いや、非常によく眠れていると思います。しかし…。
 とりあえず、今日は何とか岩手山頂上まで行くことができました。あとは明日下山して八幡平に行くだけですが…。


天気:雨のちくもり(岩手県岩手郡滝沢村・松尾村、移動中は含まない)

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