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水と風の壁(狩場山【1000m台地停滞】:北海道檜山支庁)

2013年 4月 28日

 夜通し、雨が降ったり止んだりしていました。しかし、今は止んでいます。鬼の居ぬ間に洗濯。行きましょう。


 雨は止んでいるといっても、空は鬱空どころじゃないほど曇っています。


 いくら北海道、寒いといっても、雪がハゲているところがあって、何となく薄ら寒い気がします。


 こういう中途半端な雪道がいちばん歩きづらい…


 カタクリの花がつぼみを出しています。


 荷物はいつも通りの重さのはずですが、積雪期の潜りまくりでもなし、なぜかあの吾妻連峰(福島県)での遭難以来、重力属性に耐性が付いてあまり疲れません。


 誰も歩かないし空は曇りたおしていても、何も恐れることはありません。


 しかし、ガスが濃くなってきた…


 ひたむきに登ります。


 ガスというか、濃霧というか。


 ホワイトアウト直前です。普通なら引き返すレベル…かもね。


 ガスの濃度がめまぐるしく変わります。


 ん?(・ε・;)
 …晴れた。


 (つД⊂)ゴシゴシ
 (゚Д゚)
 …晴れた!?


 広めの尾根ですが、上りですし目立った枝稜線もありませんし、迷うことはないでしょう。


 ついに日が差してきました。まさか、これはイケるか!?


 青空がハッキリしてきました。


 足取りも軽い♪


 このまま晴れてくれれば大逆転!


 狩場山にかかっているのは下層雲で、上層は晴れているように見えます。


 北西の空を見ると、下層雲の向こうが晴れています。これはイケるか!?


 おおおっーーー(゚Д゚;)


 向こうの方がかすかに霧氷っぽくなってきました。


 霧氷です。


 青空に霧氷が映える…のですが…


 (Θ_Θ)
 やっぱりダメか。


 ああ鬱空に真っ逆さま(ヴォー読み


 主は冷たい霧の中に(何


 (Θ_Θ)
 前山西部に広がる台地はガスってしまうと大変です。



 このだだっ広い台地を突っ切って前山に向かいます。両側は崖になっているので、方位磁石かGPSくらいは持っていないと逝ってしまいます。台地に辿り着いたら東南東に向かいましょう。方位磁石の真東は、地図の右とイコールではありません。


 ガスが吹き付けるだけあって霧氷がきれいです。
 ああ霧氷がきれいだなあ(棒読み


 これ、道か?無雪期の。


 しかし、あまりにもガスがひどく、風も猛烈になってきてしまいました。吾妻連峰のトラウマがあるので、どこまで行ったかもよく解らぬまま、涙目で引き返します。


 一時的に、一部分だけ、ガスが晴れます。


 でも、期待するのはマヌケです(滅滅滅


 諦めてテントを張って停滞します。こんなところで狩場山を諦めるわけにはいかない。
 昨日の夜(昼)はあまり食欲がなかったので、コゴミを食べ忘れてきてしまいました。トマトソース風味のスパゲッティチーズドヴァッ(何)にはコゴミを添加すると爽やかになるのでイイですよ(笑


 夜通し雨や雪が、昨日と同じように降ったり止んだり。でも、予想天気図を見ると明日はオホーツク海にある低気圧に供給される寒気が弱まるためか、低気圧の威力が衰えて、北海道西部は弱い気圧の尾根になるようです。もし、明日がダメなら今後もダメでしょう。しかし、ガスが晴れて大展望、ということは…ないでしょう、ね…さすがに。


天気:くもり(北海道檜山支庁瀬棚郡瀬棚町・後志支庁島牧郡島牧村)

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