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ごさく~!会いたかったぞ~!!(焼尻島・天売島:北海道苫前郡羽幌町

2006年 5月 2日

 昨日の夜は寝付きが悪く、眠りが浅かった上に、1時36分に一度目がさめ、3時45分の目覚ましの後には何度と無く目が覚めました。3時45分というのは、晴れていれば朝日を見に行こうかと思っていたのですが、曇っていたので、諦めました。
 結局、6時37分に起床。睡眠不足です。朝ご飯のおかずは5時半頃仕事に出かけた昨日の植木屋さんたちに合わせていたので、既に冷めていましたが、ご飯とみそ汁は大丈夫でした。睡眠不足の割に、比較的よく食べられました。
 8時頃、焼尻島巡りを始めました。今日こそは顕微鏡の出番です。重たい思いして持ってきたので、使うのです。そして、早速、エゾエンゴサク(ケシ科)(上段)。これは去年礼文や利尻、旭川に行ったときに咲いていた花です。もう北海道には来られないかと思っていたので、二度と会えないかと思っていました。しかし、再会!ごさく?!会いたかったぞ?!!って。花の写真と花粉の写真をセットで。ほか、キバナノアマナ(ユリ科?)(下段)、ザゼンソウ、など。名前の解らない花も3つほど。白い花二つ、ジンチョウゲに似た花一つ。


 焼尻島は島を出るまでずっと曇りでした。時々晴れ間ものぞきましたが、基本的には灰色の雲がたれ込めていて、すっきりしません。それどころか、小雪もちらついたり。すげぇ寒ー!睡眠不足で島の北側にある住宅地区を抜けるまで、すごく疲れました。
 住宅地区には、発電所やお寺、小学校・中学校などがあります。廃墟になった家のそばに、壊れ、雪で押しつぶされ、穴が開いたバス。中にはカーテンが引いてあり、茶碗などが転がっていました。誰かが住んでいたのだろうか。

 島の西に、細い道があり、海岸に下りられます。ここではまたゴミが漂着。もちろん、韓国やロシア産のゴミもたくさん。毒のマークを貼ったもの、実際に毒のものなども含まれています。…が、日本のものもすごく多いのです。今日は、殺虫剤を見つけました。「スミチオン」と書いてあります。これは、成分名フェニトロチオンの住友化学の商品名でもあり、有機リン系の殺虫剤です。農業用でも殺虫剤として使われており、ポストハーベストとして残留していた例もあります。さて、これでも、「有毒ゴミ」はアジア諸国の「専売特許」でしょうか。


 島は全体的に冬枯れです。ですが、島中央の牧草地帯を東西に走る道を歩くと、グリーンスリーブスの音楽が頭をよぎります。島の北の沖を「おろろん2」が焼尻港に向かって走っています。平和です。
 お昼ご飯は、焼尻港横にある新沼食堂で食べました。今日も大時化で、漁ができなかったようで、あまり魚料理はありませんでした。この際、食べ物があって当たり前という考え方は捨てなければなりません。わかめがない、刺身のつまがない、どんなにないない尽くしでも、です。
 そして、今出せるらしいたこ刺し定食を注文。たこのお話をシェフに聞きながら、いただきました。っていうか、たこの足がでかい。直径5センチはあります。北海道焼尻のたこは有名で、マダコとミズダコというものに分かれるそうです。今日食べたのはマダコ。20kgほどの大物だそうです。うまい。ついでに、香り豊かな生わかめのみそ汁と、自家製の練り物(すり身)。同じくうまい。これで800円。すばらしい。

 今日の最終便で天売島に渡りました。海の青がきれい。天売島の宿泊先の方からの迎えで、少し手違いがありましたが、問題なく解決。
 今日および明日の宿泊は「児玉民宿旅館」。以前、予約の時に老朽化が激しいようなことを聞いておりました。行ってみたら、確かに老朽化は進んでいましたが、それは「年期」という新築にはどんなに背伸びしても出せない魅力を持っていました。生活感の染みついた床や壁、金属の板で作られた洗面所や浴槽、急な階段、くみ取りのトイレ、いいじゃないですか!

 飯は、この旅行の中でもっとも美味いものでした。しかも、食べ切れません。潮汁やら和え物やら、ホタテのバター焼きやら、カレイの煮付けやら。美味すぎます。食後は主人の息子さんがウトウの繁殖地に連れて行ってくださいました。灯台付近をウトウが僕の体の上下左右をばたばたびゅーびゅーと飛んでいきます。

 すごいところだね、この島々は。まだ明日一日、天売島を歩きます。勝つは体力。がんばりましょう。

天気:曇りのち晴れ、時々小雪が舞う(北海道苫前郡羽幌町(焼尻島・天売島))

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