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覚えていますか(何

2013年 8月 17日

 九州を発つ朝です。10日に宮崎県入りしてから早8日目。光陰矢のごとし。これが、「覆水盆に返らず」にならない生き方をしたいのですがね。


 昔から宇佐の家にある井戸のポンプ。大腸菌その他の汚染はどうなんだろうね。昔からここに来るとこの水を飲んでいたけども。
 ふうたろうの胃袋には、ちなみに井戸より感染するといわれるピロリ菌はいないようです。


 叔母に車で別府まで送ってもらいました。独力で行くことも可能ですが、叔母と最後に話をするのもいいものですから。
 昔、ふうたろう少年が、別府発のさんふらわあに乗って大阪に帰るときのことなどを思い出しながら話をしていました。8月30日(1989~1990年)の薄暗い18時前後の国道10号線を走ったことを、ね。


 今日は宇和島運輸の、別府~八幡浜の航路を辿ります。理由は、予約不要だから。


 あの頃の、強制送還されるような思いはもうない。今は自分の力で行けるから。沖縄県以外ならたいていどこでも、ね。それが本当の自由ってもんだよ。


 あと少しで別府港を出港します。


 寂しさにうちひしがれながら眺めたあの頃の別府市。今はもうない。もちろん、なくなったのは別府市ではなく、寂しさにうちひしがれたふうたろうです。


 叔母はまた1時間かけて、宇佐まで帰っていく。往復2時間、車の運転を頼むなんて、スゴいことですな。自力で帰るのが筋というものですな…_| ̄|○


 船が出航です。山も移動も、今回は水に触れる機会が多いですな。大崩山も尾鈴山も、滝をたくさん見てきました。そして、大谷渓谷だって…。水の合宿の終わり。


 靄の中に国東半島が消えてゆきます。


 騒がしいのは船の軌跡だけ。


 蜃気楼のように大分市の工業地帯が見えます。


 ふうたろうは船旅を楽しんでいます。船は身体を伸ばせるので、非常に快適です。まあ、寝転ぶ必要もありませんがね、たかが3時間。遊んでる方がいい(っていってもマンガ読んでたけど)。


 いつしか再び近くに陸地が見えるようになりました。隣にいたおっちゃんに聞いたら、ここはもう四国だそうです。
 そうか、これは佐多岬半島だ…。


 覚えていますか。あの罠だらけの南予の山々のことを(じと目


 長閑な段々畑が見えます。あれはミカン畑なのかな、やっぱり。でも、この佐多岬半島のどこかに、伊方原子力発電所があるはず。福島のあれがそうだったように、ふうたろうの好きなものを一瞬にしてすべて奪い去っていきかねないものがそこにあるはず…!


 やっぱり情けないよね。原発を必要かどうかさえろくに考えていなかった時代の自分が。それでも、原発は要らない、なくてもいいと今は思えるだけ、幸せなんでしょうかね。血眼になって経済効率を追いかけるような人間になっていないだけでも。


 八幡浜港が近づいてきました。別府から、近いものですね。瀬戸内海は海洋交通の要衝ですな。


 さあ、船が着岸です。


 そういえば、明るいウチの八幡浜港を見るのは、生まれて初めてかな。


 ところで、JR八幡浜駅に行かないと始まらないので駅に行くのですが、バスの一本でも走ってないんですかね。とりあえずバス停っぽいのが見当たらなかったので、歩いて向かっているんですけど。


 ゲッ(゚皿゚;)
 遠い…(滅
 30分ほど歩かされましたよ。


 八幡浜駅ナカに食堂があって、そこで焼きうどん(肉抜き)を注文して食べました。船の中でひよこ饅頭を食いまくってしまったのでちょっと食欲が失せつつありましたが、これから先、まともに食うところがないので、食っときます。


 八幡浜駅より、特急を乗り継いでまずは瀬戸大橋を渡らねばなりません。岡山駅から新幹線に乗るために。
 で、気がついたら、香川県に入るより前に自分にラリホーマしていました。


 岡山から新大阪まで新幹線です。期待を裏切らないハイパー混雑で、間違っても九州のイケブクロ・小倉駅を通過しなくてよかったと、腹の底から思うふうたろうであります。


 新大阪で母親に電話したら、ポートタウン西駅(大阪市交通局・ニュートラムの駅)でメシを一緒に食おうという話になったので、新大阪より御堂筋線。


 そういえば、大阪市交通局、橋下徹が出現してから、いろいろ出てくるようになったね。彼についてはもはや何もかける言葉も思いつかないけども。


 さて、ポートタウン西駅を予定通り19時9分に出たら、父親が待っていました。母親はどこかをうろついていたのか、どこからともなく現れましたっけ。そして、駅前の飲み屋に入りました。
 どちらかというと、ポートタウン東駅前の方が商業施設は多いのですが、どうも西駅前に新しく出来た飲み屋のメシがうまいらしい。


 サンマの刺身です。ふうたろうは大学を出る前後になるまで、サンマを刺身で食べる習慣がありませんでしたので、初めてサンマの刺身を見たときは驚いたものです。


 メシが終わったら、家まで歩いて帰ります。夏休みを告げる夏祭りが行われる地区公園を過ぎ、中学校の通学路を帰り道の方向に歩き、そして家に。
 およそ半年ぶり。金剛山に登ったとき以来です。南港は正直未だに好きなところではないけど、まあ、親がいるから帰ってくるようなものです。滞在したい場所じゃあ、ないな…(じと目
 ふうたろうの旅も、終わりにさしかかっています。


天気:晴れ時々くもり(大分県宇佐市・別府市・愛媛県八幡浜市・大阪府大阪市、国道10号線・予讃本線・山陽新幹線など)

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