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重みのある旅行

2011年 4月 24日

 昨日の天気が嘘のようです。実際、5時半頃まで本降りの雨だったようで、この天気の変化は北アルプス朝日岳で味わったものに似ているかも知れません。


 只見川が蕩々と流れています。恐らく、雪解け水で相当増水しているかと。


 Mariさんが2回目の朝風呂に入るというので、ふうたろうの方はお散歩。月見亭玄関前。月なんて昨日は見えなかったけど。


 月見亭の裏の高台にある瑞光寺公園。ただの広場、ですね…。


 瑞光寺公園から周りを見渡せます。雨上がりの朝は素晴らしいですね。


 昨日、緑青の剥げた牛の像があった満福寺が対岸に見えています。


 月見亭前の吊り橋。あの地震の時は、これが大きく揺れたらしい。


 これと同じ橋がもう一つあります。


 橋の上から月見亭。


 増水した只見川。


 対岸から月見亭と瑞光寺公園。


 昨日ぷるぷる震えていた犬。これでも雑種犬らしい。


 実はこの宿にはかなりの被災者が来ています。葛尾村…というのはどこか判らないけど、そこからだそうです。この犬も、その被災者たちと一緒に来たそうです。


 朝食。鮮度の悪かった筋子は打撃が強かったけど、それ以外はOK。
 それよりも、この辺りから、二人疲れる言い合いを1時間以上することに。主題は仕事のことだけど…、まあ、それは今は置いておこう。


 Mariさん号が喜多方市にやってきました。さっきの言い合いは終息して、醤油を探す旅に出ています。天気がよく、飯豊山や磐梯方面の山々(猫魔ヶ岳)が見えていました。
 喜多方市の町の駅。ここで桐の箸や茶碗などが売られています。元々は下駄屋だったというのですが、下駄を履く人が少なくなったので、食器類を作っているそうです。
 ところで、桐という木材は、多孔質であるが故に、水や漆などの液体をよく吸うそうです。火事に強いのはその吸水性のためであり、漆職人がいやがるのもその漆をよく吸う性質に依るものであるそうです。
 ふうたろうたちは、ひさご汁椀を買っていくことにしました。ひさご汁という名前の汁物があるのではなく、ひさご型の汁椀という意味です。ひさごってどんな形だろうか?…ふうたろうの納豆かき用の椀になるでしょう。


 ひさご汁椀を買った町の駅のネーチャンに醤油を買える蔵とかがないかどうかを聞いたら、どうやらかなりの数あることが判ったので、その案内を念頭に向かってみます。その途中に見つけたこの物産館に立ち寄ってみたのですが、これはハイパーキノドクスーベニア系だったような…


 そして、その蔵元が集まっているところにやってきました。
 ついでに酒蔵のことも聞いていたので、飲んべえの(笑)Mariさん的にはヒットらしい。


 これ、麩です。まあ、それは良いのですが、売り口上が、「あなたの健康と頭をよくするグルテン」で、二人顔を見合わせると…。
 グルテンは、グルタミン(Gln)グルタミン酸(Glu)がそれぞれ30%以上のタンパク質だそうです。グルタミン酸はかつて頭がよくなるとか何とか言われた物質だそうですが、今はあまり聞きませんね。神経の信号に関わる物質である、γ-アミノ酪酸の原料となるのでそう言われたんでしょうか?


 地元のガイドがいます。ボランティアなのかどうか判りませんが、寄ろうと思っていた酒蔵と醤油蔵を案内してくれました。


 ここは酒蔵。小原酒造。


 杉玉です。仕込んだときに緑の葉で作り、それが茶色になるとできあがり、というものだそうです。


 これが、間口の大きさ、ってやつですかな?出たところが通りです。
 ところで、この酒蔵では、桃色の濁り酒を造っていました。桃色とは、紅麹でも使っているのかと思ったら、桃色を発色する酵母を使っているのだそうです。問題は、この瓶に、「バイオテクノロジーで生まれた」みたいなことを書いていることです。
 ふうたろう、単刀直入に、この酵母は遺伝子組み換えで作ったのかと聞いてみましたが、…判りませんでしたね。なお、ラベルの左下に、アデニン要求株醸造法みたいなことが書いてあったような気がします。


 ここが醤油蔵。
 この醤油もまた問題なんですが、なぜか、すべての醤油に、発酵調味料と砂糖を使っています。主人に聞いてみると、味をまろやかにするためだそうですが、そういう味の調整ってのは、普通は調理する人が自分の好みで調節するもんではないのかな?と思うのですね。最初から入れたら調節できないでしょうが、と。
 という訳で、ふうたろうは、話だけ聞いて、買いませんでした。Mariさんは家に醤油が切れていたので買って帰りましたが。
 さっきの酒といい、この醤油といい、なんか納得できない。


 最後、Mariさんの気になっていた、吉の川という酒蔵に寄って、しぼりたての酒を買っていきました。ここには根掘り葉掘り聞く要素はありませんで、昔ながらの酒蔵という感じでした。酒を飲まないふうたろうには半分も理解できませんが、いい買い物をしたようで、帰路につきます。


 少し早かったけど、長岡に向けて帰りました。長岡到着は16時半頃でしたが、二人で話をしているとあっという間です。町の外れにある長岡北バス停まで送ってくれたMariさんにありがとうを言って、ふうたろうは帰路につきます。


 今日はとりあえず、旅の無事を祝っておくとしましょう。気持にのしかかる錘は一層重くなったけど、その記述はまた明日以降の日記にでも。


天気:晴れ時々くもり、一時雨(福島県河沼郡柳津町・喜多方市・新潟県長岡市、移動中は含まない)
覚え書き:FF3DS版

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