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おいらもダイエット

2005年 11月 24日

 仕事帰りの買い物先。とあるディスカウントショップ。レジ付近にダイエットに関する無料の雑誌が陳列されていました。いや、雑誌ではなく、カタログですね。ダイエット商品を売るカタログ。

 帰ってゆっくりカタログを眺めてみました。ダイエット商品(食品)の使用で、ダイエット成功者が満面の笑みを浮かべて登場しています。スリーサイズから身長、体重などはもちろん、ダイエット中の食事や生活習慣、心境なども書かれています。栄養学的な知見を伴った、食品や生理の解説もあります。成功者たちの中には、本当に過体重の人もいますが、BMIから見ればふつうの人もいます。減量は概ねみんな10kg前後ですが、中には30kgくらいの人もいるようです。「どんなダイエット商品なんだろう、原材料はどんなだろう。」しかし、原材料に関する情報はありません。ただし、必要な栄養素のみを含み、ほぼ全ての栄養素をカバーする、という文言があります。また、ビタミンやミネラルなどの栄養成分表は、一食あたりの所要量(当商品は一日に二食を用いる)で一部表示されています。値段は最小単位数で数万円するようです。

 さて、カタログ紙面の成功者全てに共通しているのは、ダイエット期間中は、ダイエット食品を食事とすることを除いて、きわめて健全な食生活と運動をやっていることです。どうしてそんなことをできる人が、ダイエット食品使用前には「空腹感を知らない」ような食べ方をしていたのか。それに、それだけ健全な食事と運動をしていれば、誰でも痩せそうな気がするが、どうなのか。何がそのような健全な食事と運動を促しているのか。何人の利用者に対してどのくらいが成功しているのか。急激な減量が体に負担を与えないのか。それらについては不明です。

 情報が断片的で考えられることは多くありませんが、このカタログからすると、健全な生活をしていれば、体脂肪が極端に増えることはないだろうということです。だから目下の所、健全な生活ができない原因の方が知りたいですね。「人間がそもそも怠惰な生き物だ」とか「生き物は栄養を蓄えようとするものだ」とか「遺伝だ」とかじゃなく、社会的な原因を。

天気:晴れ時々曇(東京23区西部)

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