5時間のハンディキャップ(人形山【上梨バス停よりピストン】:富山県)
連休最終日の朝。電車止まるとか宿がないとかあんな罠(じと目)やこんな罠(ヴォー読み)に引っかからず、なんとか無事に最終日を迎えています。もちろん、連休前日の金曜日にはそれなりの罠もありましたがまあこうやって無事に3日目を迎えられているではありませんか(棒読み
ホテルK&G高岡では朝食サービスがありますが、困ったことに、パンとゆで卵とコーンポタージュ、そしてジュース類…。これは朝食と言うよりもおやつですがな。料金追加で、せめて「朝食」を出してほしいと願ったりするふうたろうでした。
大荷物をフロントで預けてから、ふうたろう、最終日の戦に出かけます。高岡駅北口へ。
さすがに来るのが早すぎました。が、ビッグベンを済ませるのにトイレが汚い上に全部洋式という罠。公衆便所を洋式にするのはやめてほしい。ノロウイルスとかの感染症がこれから怖くなるからね。
バス停でバスを待ちます。何やら、大型観光バスみたいなのがやってきましたな…
このバス、通常の、加越能バス五箇山線のコースを概ね踏襲しているようですが、城端駅までの各区間は殆どの便で止まりません。というか、高速道路を使っています。
→加越能バス 五箇山・白川郷線バス時刻表
なお、通常路線は平日と土日祝日に分かれていますが、10~3月は土日祝日の路線は利用価値がないも同然で、代わりに走っているのがふうたろうが今乗っているバス便です。
人形山登山口最寄りのバス停は「上梨」です。高岡駅から1時間強。
上梨にも合掌造りの家屋が並んでいます。が、ふうたろう、そういうところにはあまり興味が行きません。そこに「なぜ」が伴わないと…
目の前にあった土産物屋で見つけた地サイダー。
何だろう、富山ブラックサイダーって。
お味の方は…(沈黙
なお、土産物屋の店主たちの親戚と思われる少年たちが「飲んだことないけど美味しいと思うよ」だと言っていました。商売の巧いことで(笑
流刑小屋…?今ではわざわざ行かなきゃ行けない場所だってのに。
そこの看板には、「人形山登山口へ」と書いてあるところがポイントです(何
明るく晴れ渡った空の下、いちおう柔らかい日差しを浴びながら進みます。
もし地図通りだとしたら、「登山口」までだいぶ距離がありますよ。
人形山登山道入口から、上りが始まります。砂利道で、時折ダンプが走る、ジグザグの道。地図を見る限りこれ以降、何度も行ったり来たりを強いられるようです。
しかし、何度もターンを繰り返すこの道、かなりウンザリします。
砂利道は時折コンクリート舗装されていることがあります。一応、登山口までマイカーで行くことができます。
人形山登山道入口から7~8割ほど登山口まで進んだ頃、数軒建物が並んでいました。まだ営業しているのかどうかは、ふうたろうには判りませんが。
だだっ広いところに道がへばりついていて、そのまま登山口まで続いていそうですね。
駐車場には車がけっこうな数止まっています。やはりここは車で来る山なのですね。
少し休憩したら登山開始。いや、2時間前からもう始まってはいるんだけど、念のため(何
休憩所と称するところがあって、標高が書いてあります。地形的に場所を特定しやすい尾根ですが、確信が強く持てると、何となく気も紛れます。
既に下山してきている人に何人もすれ違っています。普通に登山する人なら、朝6~7時には登山口そのものにいるはずですからね…。ふうたろうより5時間くらい早く出発しているはずです。
ヌオッ(゚皿゚;)
…ハラが痛い(滅滅滅
ブッシュの中に入り込んでExposeします。玉之浦攻撃は、今日もくらわずに済みました。
15分ほどヤヴの中でアヤシく悶えたら、再出発。紅葉はもう一つ、ですな…
1400m地点。第2の休憩所。特段景色がいいわけでもないけど、ベンチとかが軽く置かれています。
心なしか、木が少なくなったような。
心なしか、雲が多くなったような。
時間はあまりありません。既に12時半です。17時17分の、帰りの最終バスに乗り遅れたら、三次(みよし)の呪いになってしまいます(滅
もうすぐ13時。人形山山頂13時30分には着きたい。そして、周回していくつもりなので、大滝山に15時目標で。
でも、人形山は無限に遠く見えます(奥に見えている三角の山は三ヶ辻山)。地図を見れば13時30分到着は何とかなっても…そのあとはビミョーです。
三ヶ辻山は行かない方向で考えています。人形山を周回するコースを進むだけで十分でしょう…
三ヶ辻山と人形山の分岐に達すると、笹に覆われた人形山が見えます。
歩いてきただだっ広い尾根。雪山で登ったらホワイトアウトに注意ですね。
三ヶ辻山は、今回はパスします。ごめんね。いつか、有家ヶ原とマルツンボリ山を結んだ縦走をしてやるぞ、と。
この風景、大千軒岳(北海道渡島支庁)を思い出します。もう3年前か…。
左奥2本分向こうの尾根に鉄塔が見えます。あれが有家ヶ原集落まで続いています。
左奥に街が見えます。福光方面でしょうか。あの医王山(いおうぜん)のあるところ。
山頂の標はふたつあります。南側の広場には、「新日本百名山」とか書いてあります。ふうたろう、それはもう追いかけることはないな。
ざわざわと笹原が唸る。これから大滝山経由で上梨へ戻るのですよ…。
人形山山頂からまだ道が続いているので、休む間もなく進みます。しかし…?
ヌオッ(゚Д゚;)
…道がない(茫然自失
正確には、道の跡しか残っていない、ということですが。泊まりであれば行けるけど、今から4時間弱でバス停に戻らないといけない状況では、このヤヴこぎは無理ですな…。
もはや迷っている暇はないので、元来た道を戻るしかありません。
紅葉がきれい?まあ、実際のところ、半分もその気分は味わえないでしょう。
さらば、人形山!こうなったら、雪が積もっているときに縦走しに来るしかないですな。
心なしか、いや、はっきりと、上りの時より雲が減りました。おかげで写真も撮りやすくなりました。
この向こうの方は、金剛堂山や白木峰のある方向だと思いますが、どれがどれやら、この辺りの山域はまだ慣れていなくて判りません。
尾根道アップダウンを急ぎ足で下ります。もちろん、ふうたろうが最後ですから。
あの平ヶ岳(新潟県)や会津駒ヶ岳(福島県)で見た見事な紅葉には遠く及びませんが、なかなかのものですね。
本当は地図と道を照合させて、道のあるなしを論じておきたいのですが、なにぶん時間的余裕がまったくありません。
ここまで戻ってくれば…安心できる、かも?
昨日食堂への道すがら立ち寄った自然食品店でゲットしたミカンゼリーをイナヅマ食い。
しかし、さっきまでの雲の多さを思えば、本当にガッツリ晴れ渡ってしまった…。
登ってきたときも気になっていましたが、一本の木が倒木になっています。
…と思ったら、誰かが切り倒した形跡があります。何で切る必要があるのか意味が解らん。
ふうたろうと三ヶ辻山と人形山のJP(ジャンクションピーク)過ぎで出会った兄ちゃんが休憩していました。兄ちゃんは9時半頃に駐車場を出発したというので、1時間40分を追いついたということになりますかね…。
このススキのヤブは見覚えがあります。もうすぐ登山口(一般者の)です。
一般者の登山口に着いたら安心したので、残っていたドーナツ(昨日高山市内のパン屋で購入)をイナヅマ食いしましたが、このパン屋、唾液吸収装置でも作っているのかと思うほど…もっと腕を上げてくださいっ!
下ってきたマイカーの登山者はふたり。さっき樹林帯で抜かしていった兄ちゃんも含めて。ふたりとも相乗りを誘ってくださいましたが、ふうたろうは車道歩きも仕事ですから…お気持ちだけいただいておきました。
あと1時間半ほど。上りの段階で1時間40分であれば、理論上確実に間に合うことになるのですが…
このジグザグの砂利道は、上りの時同様、やっぱり長い!かなり早歩きをしているのですが、なかなか先が見えてきませんでした。
やっと川沿いまで降りてきたら、16時半。あと50分弱あれば、まあ、間に合うとは思いますが…油断して万が一乗り遅れたら、三次の呪いになりますよ(じと目
そして、上梨バス停到着…
でも、安心できないのですよ!これからバスで高岡まで戻っても、荷物を預けたホテルまで行って荷物を取りに行き、電車に乗らなければならないのです。
高岡駅着が18時35分予定で、はくたか号最終列車が18時47分。バスが少しでも遅れたらかなりヤバい。
バスは期待を裏切らず遅れてくれましたが、ふうたろうはBダッシュかまして、ホテルのスタッフへの挨拶もろくにできないまま、ホームに転がり込みました。きっぷは朝のうちに買っていたので助かりましたが…
帰りの電車も、行きには遠く及ばないものの混雑していて、ますのすしを食べるのが大変。車内販売のお姉様が、食べやすい笹寿司をかなり強く推していたのですが、分量対価格の比に目がくらんで、デッキで座り込みながら食っていました。いやあ食べるのにエネルギーが減っていくなあ(ヴォー読み
なお、そのお姉様には、あとで釘を刺されました(滅
あと、富士山から富山に来て再び東京方面に帰る兄ちゃんと話をしながら帰りましたが、なにぶんデッキは音がアホほどうるさくて…。そして、上越新幹線に乗り換えたら、ふたりともグロッキー(滅滅滅
疲れ果て、眠り込むまで動き回った最終日。食べているのにエネルギーが減っていくますのすしの最終日。
やっぱり、公共交通だけで300名山撃破は、常人には無理か…。やりがいはあるのですがね。でもそれもあと16で終わりです…。
#292人形山クリア。
天気:晴れ時々くもり、東京ではくもり(富山県高岡市・東砺波郡平村・東京都板橋区、上越新幹線など)