Home > ふうたろう旅日記 > レストランの罠(滅)(袈裟丸山リタイア【塔ノ沢コース】:群馬県)

レストランの罠(滅)(袈裟丸山リタイア【塔ノ沢コース】:群馬県)

2013年 12月 23日

 2時半過ぎ、目が覚めました。昨日寝付いたのが22時半頃だったので、寝不足です。でも、今日は早めに出発したいので、今からメシを食って準備をしておきたい。


 4時44分、出発。いちおう袈裟丸山の山頂を目指してみます。しかし…


 出発直前に飲んだココア、それに、朝食(夜食とも言う)のスパゲッティの分量配分をミスって食べ過ぎたのもあり、速攻でダウン(滅滅滅
 …一応賽の河原まで上がったようですが、マックラで何も見えないし(月明かりで木の影くらいは判るけど)、雪はますます深くなるし、とても歩けない。何より、胃がムカムカすると、ふうたろうは完全に動けなくなります。


 這々の体で小屋に戻ったら6時。一眠りしたら6時50分。日が昇り始めて赤い光が小屋の板の隙間から差し込んでいたので外を見ると、この写真よりも赤く、日が差していました。


 その雰囲気を強調したというか、数分後の写真がこんな感じです。本当は稜線でこれを見るつもりだったのですがね…


 でも、これでもいいかな。自分のミスで体調不良になったのはそれでも悔しいけど。


 やはり、2時半起きで夜明け2時間前出発は早すぎました。体調が整わず、眠いし寒いし、足下ふらつき、楽しむどころじゃないというのが正直なところでした。あの朝焼けも十分楽しめなかったのは、痛恨の極みです。


 このまま下山開始します。体調・体力の消耗両方から勘案すると、今から下りて昼前後に駅に辿り着くか、という状態です。


 …すっかり冬ですね。でも、冬の間の方が、春を強く思う気持ちを感じられます。冬があるから春が待ち遠しくなるし、寒さと枯れの景色があるから温もりと萌えの景色も美しくなるのです。


 自分の足跡を辿って、下山します。そういえば、上りは結局わかんを履くことなく小屋まで行ったのでしたね。…そういうワケの解らない根性は要らないから。


 これはピッケルで雪かきした跡です。ピッケルとわかんをもっと早い段階で出していれば、小屋到着も早かっただろうし、疲れもそれほどではなかったのではないでしょうか?


 今日は天気がいい。雪の稜線に立ったら、これほど輝きが眩しい日はそうはないでしょうね。
 そういえば、2010年12月19日、会津磐梯山に立ったときは天気も良く、雪と霧氷と青空が猛烈に眩しかったっけ…。


 ふうたろう、足に疲労がたまっています。いや、全身心含めて疲れています。ボケかます余裕も、景色を眺め尽くす余裕も、全然ない。


 ただひたすら、下るのみです。


 しかし、撤退を決めた自分の根性が何となく甘いような気がして…


 まあ、あの12月8日の浅間山を挟んだだけで、実質1ヶ月のブランクですからね…。体力も落ちますわな。


 踏み跡をたどるだけでよかったはずですが、けっこうきついです。やっぱり疲れていますね…。


 今日の天気、やっぱり稜線で迎えたかったね。


 登り切って改めてこの雪の沢の谷間を眺めたら、もっと感慨深かったろうに。


 寝釈迦の下に戻ってきました。身を隠されていたので判んなかったけど。


 寝釈迦から谷へ、急坂をトントンと下りていく。


 特にもうやることもないので、早足で帰路を急ぐ。途中で埼玉から来たというおっちゃんふたりに出会いました。ふたりはそのあと、どこまで行けたんでしょうね。


 登山口の駐車場です。下りはほとんど写真撮らずに来ました。


 昨日はあの山の稜線、見えてなかったな。


 負け戦、リセットボタンを乱暴に押しているふうたろうの足。また来ましょう。雪や天気が安定した時期などに。


 荷物重く疲れ、ハラが減ったので、浄水場のコンクリートの上に座ってチョコをちょこちょこ(滅)と食べました。


 渡良瀬川を挟んで反対側にも登れる山はあるようです。1000名山を目指すとき、いや、作り出すとき、いずれ訪れることでしょう。…1000か。目標を自分で作るというのは、まだやったことがない。


 来た道をほぼ同じように戻り、渡良瀬川を渡ります。そして沢入から11時49分発の桐生行きの電車へ。


 沢入から桐生側へ一つ進んだ神戸(ごうど)駅。10分程度の行き違い停車がありました。駅ナカに廃車両を再利用したレストランがあったので利用しようと車掌に申し出たら、沢入から神戸までと、神戸から相老まで(当初は桐生で下りる予定だったが)の料金を別で払わされるハメになりました。70円(桐生なら80円)高くなります。腹立たしいシステム…(苛


 そして、11時49分に沢入から乗った電車を見送ってレストラン『清流』に。


 『マイタケご飯セット』だったかを注文してこのレストランでWaiting now!
 デカい声で携帯で話すやつがいてイラついたけど、たぶんふうたろうが単純に機嫌悪いだけなので何も言わないことにしました。


 そして出てきたのがこれ。マイタケの香りが絶妙に消されたマイタケご飯、十二分に揚がって香りが絶妙に消された上に脂じゃなくて油ののったマイタケ天ぷら、(以下略
 ああ美味しかったなあ(ヴォー読み


 満足感が得られない上にけっこうな人混みになっている神戸駅で、13時24分の電車を待ちます。駅構内に産直売り場がこぢんまりとあったので、そこでササゲ豆と山椒を買いましたが、そんなことで相殺される不愉快さではないので。


 まあきっとふうたろうがイライラしていただけなんだろうなあ(ヴォー読み


 相老駅からは特急に乗って、館林や久喜を経由し、赤羽からバスに乗って帰宅します。


 やっぱり、登る山が限られるこの時期に300名山の終末を迎えたのは厳しい。天気が崩れ続ける日本海側の山は、それ故に美しいために、登り尽くしてしまうと後が悲しい(東北地方をそれでほとんど潰してしまったのだ)。かといって、切り札を今年の夏前後のように切りすぎると今のようになると。
 制限登山は難しいですなあ…。交通機関制限登山。


天気:晴れ(群馬県勢多郡東村、東武伊勢崎線など)

Comments are closed.