災害の懐
いつものように寝苦しい夜を過ごして、朝。あの遠くに見える南アルプスはガッツリ雪山になっています。それよりも、手前のビルが邪魔でよう見えんけどね(じと目
戦地に赴く前に腹ごしらえ。このビジネスホテルは朝飯付きで4200円。
服装と荷物を整えて、集合場所へ向かいます。いやあ、光に当ててこの世界を見ると、改めてものすごい惨状だったんだろうなと思います。
40日ほど前の櫛形山登山の日、概ね同じところから写真を撮りましたが、前の写真は全体が黒かったのです。今回は白いガードレールが埋まってしまったこと以外、全体的に白い。
残雪がまだまだ街を覆っています。全部解けきるのは、この甲府市街に限ってももう少し先になるでしょう。
で、今日は甲府まで山に登りに来たのではありません。いつもは登山の片手間に様子を報告する程度のことですが、今回は"災害の懐"に突撃します。待っていたのです、この機会を。
で、日本民主青年同盟山梨県委員会が企画してくれた除雪ボランティア隊に、東京のふうたろうが寄生します。いや、本当に"寄生"してしまわないように気をつけなければ…(汗だく
さっきの富士河口湖町役場で、町議会議員の山下さんと合流し、山下さん(会派は一人しかいないけど日本共産党)の案内で第一の現場に向かいます。
河口湖畔に山下さんが頼まれたというお家があるようなので、行きます。ふうたろうとしては、求められているところならどこでもかまわないですよ?
どうやら、この奥に灯油タンクがあるらしいのですが、アクセスできなくて困っているようです。また、庭にもアクセスできないので、ふうたろう以外のメンバーがそちらに行きました。
ふうたろうが灯油タンクを掘り出している間に庭へのアクセスが可能になったようです。
ふうたろうの方も完成。このくらいなら余裕です。問題は雪を捨てる場所、なのですがね…
10分強で終わってしまいました。時間があるので庭の奥にあるという倉庫や電気のメーターまでアクセスできるようにしますか。
そして、それも10分あまりで終了。人数がいると、精神的な支えが大きいですね。
まだ時間が余っていたので、ついでに隣の家の人のも手伝っておきました。これも5人がかりだとものの10分。
一旦昼休みですが、午前中のあれでは準備運動でさえないですな。昼飯はガス缶を持って来ていたのでラーメンでも作ろうかと思っていたのですが、工事現場の作業員のように庭先で休むのではなく公民館に集まったのでただの荷物にしかなりませんでした。
これが、富士河口湖町の主要道路の現状です。奥に日本300名山の黒岳が見えています。
山下さんは町会議員ですから、公共機関の職員には知っている人も多いのでしょうか。職員の方がボランティア員全員分のリポビタンDを差し入れてくださいました。
市役所や公民館、消防署の集まっているところは避難所にもなったのでしょうか。雪かきが広くなされていました。
午後は、富士河口湖町の社会福祉協議会のボランティアセンターに行きます。
…ではなく、通学路の拡幅です。一人分しか通れないのではすれ違いすらできませんから。
まあ、これくらい、屁でもありませんな。リズミカルに遠心力と慣性力を使うのがコツですな。
拡幅工事は、他のところから来た人たちと合同でやっていました。地元にいる大学生や町民の方も来ていました。総勢11人程度いましたか。
これで今日のミッションが終わりました。いやあっけないなあ(棒読み
山下さんに案内してもらって、地元の食堂でワカサギ定食を食べました。ファミレスに入っても地元は潤わないので、どのようにお金が回っているのかを理解しながら動くのがふうたろうの掟です(山下さんもさすが議員だけあって、アイコンタクトで判ってくれます)。そしてそれは、まったく難しいことではありません。むしろ、ファミレスのまずいメシを食うことよりは簡単(きっぱり
夜はこの富士河口湖町町内のビジネスホテルに停泊。明日の替えの靴下を忘れてきてしまった(滅)ので、近くのスーパーに買いに行きますが、19時の時点で既に閉店していました(滅滅滅
しょうがないのでコンビニで買いましたが…
今は何ともないですが、明日には出てきますかね、筋肉痛?それとも、本当に実感通り、余裕で明日を迎えられますか?
夜はいつも通り胃ムカムカ症候群に苛まれつつ、休みます。
天気:晴れ(山梨県甲府市・南都留郡河口湖町(現・富士河口湖町))
ふうたろうさん、えらいです。
地元の方も本当に感謝していると思います。
今回の雪は量が多すぎて、私は一人で車を掘り起こすのに、何時間もかかってしまいました。
群馬も山梨、秩父とほぼ同じ様な様な状況です。
自宅は僻地なので254号線に出るまでが…緊張と必死の運転でした。
センターラインを挟んで私の車が通れるだけだったり。
国道は大分道は良くなったけれど、雪はあまり溶けないで道路脇に沢山あって、今は雪を見るのもちょっとイヤです。
除雪のボランティア、本当にありがとう。
chiakiさん、こちらこそありがとう。
2日目の日記でまとめようと思いますが、ボランティアは絶対一人ではできないんですよね。求める人がいるから、できるのがボランティアなんです。変な言い方ですが、求める人がいて、求める人がいることを教えてくれる人がいるから、ほとんどのボランティアは成り立つんです。そして、ボランティアを通して、自分を認められる気持ちとかが芽生えることもあります。
結論を言えば、「チャンスをくれてありがとう」なのです。
国道254号線というのは、下仁田駅から荒船山方面へ行く道なんですね。西上州は近い割に深い山として、お世話になっている場所です。
僕としては、山梨県でも埼玉県でも群馬県でも、どこでもよかったんです。全部お世話になっている場所だし。たまたま今回は山梨県。
残念ながら、地球の気候は大きく変動していると思います。今後こういう災害は多発すると思います。矛盾することですが、こんなチャンスはできればそれでももう来てほしくないですね。