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蜘蛛のマンション(五百山【森上バス停~鬼倉山登山口】:新潟県)

2014年 8月 24日

 たばこ臭くて(禁煙席でも)重低音の響くカイテキなところで、風呂にも入らず、顔も洗えないまま、朝を迎えました。昨日、受付の前に買っておいたカップ麺を食べ、出てきました。
 幸い、マンガ喫茶出たら雨とかいうひどいことにはなっていなかったようですね(棒読み


 昨日、ワケも解らぬまま下りた南七日町バス停から、長岡駅に戻ってきました。


 長岡市東部地区(旧・栃尾市含む)に行くには、東口発着のバスに乗らなければなりません。ふうたろうは悩んだあげく、裏から入山することにしたので、とりあえず栃尾車庫まで行きます。


 始発の7時45分のに乗ると、8時25分頃に着きます、栃尾車庫前。
 栃尾といえば、ここも来たことがあります。2011年3月19日、のようですね…


 薄曇りだったマンガ喫茶上空と違って、栃尾は快晴に近い。記録的な雨と日照時間の短さの中で、九州の旅の時から、よくここまで雨にぶたれずにすんでるよ、と思います(フラグ


 見覚え、あるね。たぶん、ふうたろうがここに立ち寄ったことも、知らないでしょう。ひょっとしたら、もう長岡にはいないのかもしれないけど、それはブラックボックスです。


 いい川ですね。でも、大雨で水量が増えたらどうなるのかな、ここ。たまっている砂利などの浚渫はした方がいいと思います。
 こういうのには国費を投入し、地元の業者に直接やらせるべきだと思います。見舞いもいいけど、挨拶より円札という言葉もあることですし。


 そうそう、今はバスの待ち時間なのです。8時40分まで少しばかり時間があったので、懐かしむ気持ちに誘われ、回っていたのです。
 本当は、2011年11月6日に、5日から登っていた守門岳の下山地点をこの栃尾にしようと思っていたのですが、あいにくの雨と、山頂で出会ったおっちゃんのご厚意で、燕三条まで送っていただいたのですよ…


 さて、無事、長岡市から見ると山を挟んで反対側の旧・栃尾市、森上バス停に来ました。半蔵金行きのバスに乗りました。同じ時刻に違うところに行くバスもあるので、間違えたらその場でしんでしまいます。


 森上まで来ると、山に入っていく道を1km程度通りすぎます。1kmはけっこう通り過ぎすぎなんですけど…
 ところで、今日登る山は、長岡市の里山・鋸山なのですが、折角なので縦走路でも歩いてみようかと思い、栃尾市側から五百山へと向かう予定であります。


 このミズタマソウ(アカバナ科)を撮影していたところに、近所のおっちゃんとおばちゃん(爺ちゃんとばあちゃん?)が出てきて、立ち話。上がってお茶でも、といわれましたが、ふうたろうは山行の前に休むことはできませんので、このまま行きます。


 ここはいつも流れている沢なのでしょうか。あまり水は冷たくありません。その代わり、マンガ喫茶で洗えなかった顔を洗っておきました。


 田んぼがきれいです。しかし、今年は米価が下がっているそうです。去年の米の価格と比較され、一俵9000円前後のものもあるそうです。生産費は12000円前後らしいので、赤字…ですよね?


 アイガモがいます。ふうたろうが近寄ると日陰からギャーギャーと出てきました。


 ずいぶん長く置かれていたような薪。


 頭を垂れる稲穂。


 その水田のそばに咲いているミゾカクシ(キキョウ科)。おもしろい形をしています。やめられませんね、この花さがしは(黒ハート


 これはオモダカ(オモダカ科)だそうです。
 最近、Facebookの草花コミュでこのページを紹介していただきましたところ、ほぼ一撃で花が同定できるようになりました。
 オモダカはふうたろうの持っているヤマケイの山野草図鑑にも載っていない花ですが、このページのおかげでかなり助かります(別に持っている日本文芸社の図鑑にはありました)。
 なお、このオモダカは、ふうたろうは食べたことありませんが、クワイの原種なのだそうです。
 こんなことなら引っこ抜いてみたらよかったな(←こら


 と、ちょっと、一時期やっていた「花スペシャル」を復活させたくなりますが、それは再考するとして、先に進みます。
 いきなり工事現場ですが、進むことができます。行こう!


 棚田の間を登っていきます。去年の8月31日に歩いた、千葉県の高鶴山を思い出します。


 あそこに高圧線があります。恐らく、あれの保守管理の道を使わせてもらうことになるのだと思います。


 これはオトギリソウ(オトギリソウ科)です。
 いいですね、安心して花を撮れるというのは(←こら


 ところで、ふうたろうが昨日、そこそこ苦労して池袋の西武百貨店地下1階で買った、「半蔵金」の地図には、ここから先、道が表記されていません。しかし、なぜかインターネット版(無料)には載っているというこの資本主義社会ではあるまじき現実(じと目歯ぎしりヴォー読み
 とりあえず、下調べの段階で道があることを悟ったので、こちらから向かいます。そこ、見えますかね…、道。


 ああ緑がきれいだ(棒読み


 そして、まずは小手調べ、急坂でお出迎え(真顔


 なんか広いところに出てきましたね。道は草に覆われているようですが、今まで何とか通ってきました。


 ヌオッ(゚Д゚;)
 つる性の植物とか、たまに棘のあるやつとかが絡まって、まったく前に進めなくなりました。ふうたろう、ここでウボァー(゚Д゚)してしまうのか?


 よく見たら、右側に刈り払ったがありました。それを頼りに、進もう…


 これは、イラクサの仲間であるところまでは判りましたが、図鑑では同じようなものが出てきません。
 件の検索ページではやはり一撃。カラムシ(イラクサ科)と出ました。


 これはオトコエシ(オミナエシ科)です。


 ふうたろうがもがいていたヤヴが手前にあり、そのすぐ向こうは急坂の樹林、そしてそのさらに向こうには棚田が広がっています。
 今から10年後、ここはどうなっているでしょうね。


 ヤヴが終わって一息ついたかと思ったら再び猛烈な急坂。容赦ない登り坂です。汗が滝のように流れます。


 目の位置にこのツユクサ(ツユクサ科)がある、というと言いすぎですが、それくらい急坂です。


 地図では、恐らく高圧線と交差する部分だと思います。でも、交差する場所はもっと上。ここからも展望いいですね。


 上に見えます鉄塔。


 転がりそうな急坂。フィックスロープがあります。保守管理する人のために付けてあるのでしょうか?


 集落一望。


 鉄塔です。空、雲が増えてきましたが、まだ晴れていますね。


 右にあるあのピークは太平山です。あちらにも行くことはできますが、今回の目的は鋸山への縦走です。
 …とはいえ、この爽やかな景色とは裏腹に、ふうたろうの滝のような汗が止まらない。体力が奪われます。


 これは、探すのに苦労しましたが、どうやらミヤマホツツジ(ツツジ科)のようです。


 虫に食われまくった木があります。一瞬コシアブラかと思ったけど、違いました。


 あれは粟ヶ岳、かな?


 ここが578mのジャンクションピーク。まっすぐ行くと太平山のようです。でも…


 ふうたろうはこちらのアヤシい方に行きます。


 あそこに見えるのが五百山。地図で見るよりもけっこう遠いですな。


 しかし、それより、ここは蜘蛛の高級住宅街かと。さながらゴジラのようにそのを破壊しながら進んでいます。


 蜘蛛の高級住宅街がエゲツナいのでちっとも進みません。既に大汗掻いて体力が奪われているので、ストック振り回しながら進むのも無駄に体力を使って厳しいのです。


 クズ(マメ科)アキノキリンソウ(キク科)ヘクソカズラ(アカネ科)ブーケです(真顔
 ブーケを受けとった人は次に結婚できるんだっけ(ヴォー読み


 やっと高木帯。低木だけど景色までは拝めないレベルの樹林帯は、ちょうど顔のところに葉っぱが来たりして、ウボァー(゚Д゚)するからいやです。


 ここは新緑か紅葉の季節に来るべき場所ですな…。気温の割に蒸し暑い今日、特にそう思うのでありました(滅滅滅


 (´・ω・`)
 これ、稜線の西側だったか東側だったか…判りませんがな。クモの巣高級住宅街でウボァー(゚Д゚)している間に空(Θ_Θ)どよーんしてしまったので…


 五百山の山頂のところに、切り開かれた展望があります。でもまあ、これじゃ、ガイドブックの紹介にも載らないだろうなあ…。ここは新緑・紅葉の時期に来るべきだと強く思います。


 住宅街をやっと抜けました。五百山山頂です。


 そして、今日の成果です(じと目
 絡みついていたクモの巣を全部シゴき出して先っぽに集めたら、松明(たいまつ)のようになってしまいました。
 マジで火ぃ着けて燃やしてやりてぇ(゚Д゚メ)


 崖から彼方に、長岡市街地が望めました。もちろん(Θ_Θ)どよーんですけど。
 ところで、住宅街を歩いているときから、南西方向の空よりゴロゴロニャーン(違という不吉な音が聞こえます。


 また、紅葉と新緑がきれいそうな樹林帯。


 五百山を下りてきました。ここ、クルマで接近すればまったく苦労のいらない山ですね。


 そして、同じ場所から「鬼倉山」に続くルートがあるようです。地図にはやはり「鬼倉山」の表記しかありませんが、道はあるようです。
 でも、空がゴロゴロニャーンしているので、パスします。


 この方向からカンジます。


 あの下、雨降ってんな…


 五百山と鬼倉山の分岐に出てきたところで左に進むと、すぐに車道。それを峠側、即ち上りになる右側に進みます。左に進むと栃尾方面に戻ります。


 雷鳴を聞いてから、なかなかこちらには近づいてこないのですが、雨降るのも時間の問題か?ヤられるかなあ…。


 はて、あのバイクとこの掘られた土は何じゃろか。


 ここは、本来なら進むべき道だった鋸山の登山道。鋸山に登りに来るときはここから入山かな。


 北の空は明るい。弥彦山くらいまで行ってたらこんなに慌てずに済んだかも?


 しかし、道路の方が山よりも展望いいってどうよ(じと目
 見えているのは、鬼倉山です。


 やばい。ヤヴァイぞ!


 これはヤられるなァ…


 しかし、雲の動きはあまり速くないように思う。いつ来るかは時間の問題だけど。


 ウスグラさ満点です(真顔


 長岡市街地が見えます。遠いなァ…(遠い目


 そして、その長岡市街を見て1分足らずで雨が降り始めました。瞬く間に地面が濡れてゆく…


 しかし、こんなこともあろうかと(何)、昨日まんが喫茶のナイトパック受け付け開始を待っている間に立ち寄ったニトリで、70cmの大型の折りたたみ傘を買っておいたのだ!車道歩きならほぼ最強の傘。そこそこ強い雨が降っていましたが、鼻歌交じりで歩けます。


 少し小降りになってきましたが、傘は手放せません。


 霧立ち上る雨上がり。午前中の日射で地面は温まっていましたしね。


 霧の渓谷。あっちの方が雨は強かったのですかね。


 ボタンヅル(キンポウゲ科)だと思われます。センニンソウとは葉が少し違います。葉に切れ込みがあります。


 長い道のりでした。1時間39分かかってやっと集落に出ました。クネクネクネクネクネクネした道でしたからね…


 稲作地帯ではありますが、一部、大豆畑になっているところもあります。
 本当に米は余っているのか?まあ、輸入が途絶えたら、米が余っていたとしても、大豆もトウモロコシも小麦も、全然足りない話なんですけどね。6割くらいの人が飢える話になるわけです、はい。


 バス停がありそうなニオイがしていたので探していたら、ありました。栖吉中央バス停。30分ほど待てばバスが来るようなので、ここで終わりにしましょうか。


 雲は多いけど、雨のピークは過ぎたようです。この後、雨は降るのか降らないのか。雨レーダーを見ると、西から大きな雨雲が近づいてはいるようです。


 水田が大豆畑に。大豆は自給率が8%(油糧用含む)なので、大いに作るといいのですが、輸入大豆に価格で負けますから、米に代わって作るアドバンテージはどのくらいあるのか…
 もし、TPPで、アメリカの業界の要求している「米の関税もゼロに」が通ったら、日本の農業は終わる、かな。


 バスが15時1分に来て、長岡中心街に戻り、遅い昼飯を、昨日腹痛を起こした同じ店で同じものを食べ、鈍行列車(18切符)で帰ります。野菜類の買い物は長岡駅ナカのスーパーで済ませておきました。
 電車ではけっこう疲れが出ていて、寝たりもしましたが、上半身が全体的に凝っています。恐らく、寝ているときの吐き気はそれが原因なのではないかと最近思っていますが…
 群馬県北部を通過するとき、雨が降っていましたが、東京に着いたら止んでいました。というか、降っていたのか?早くこのクソ暑い気候から解放されたい。


天気:晴れのちくもり、昼過ぎ一時雨で雷を伴う(新潟県長岡市・栃尾市、上越線など)

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