礼文岳10時間コース(何)(礼文岳【内路~8時間コースたおやかセット】:北海道宗谷支庁)
携帯のアラームで目を覚まして窓を開けたら、空は(Θ_Θ)どよーんしまくっていて、やる気が一気に無くなりました。気象庁のページで雲画像を確認すると、夜中の2時前後から筋状の雲が現れ始めて道北あたりに集中砲火浴びせていて、天気のめぐり合わせに苛立ちまくり。しかも、バスに危うく乗り遅れかける(宿の玄関から10秒)とか、gdgdしすぎです。
かくして、6時25分香深港発のバスで、礼文岳登山口である内路まで、到達。
あまりやる気起きないけど、とりあえず行きますか。
あ、ネックウォーマー部屋に置いてきてしまった(滅滅滅
まあ、そんなgdgdな始まりですが、今日はこれでも今滞在日記中で最長になる可能性があるほどなので、きっとタノシいことが起こるのでしょう。
でも、乗り気しないもんは乗り気しないのです。この鉛の塊みたいなのが頭の上をウロウロしていたらだな、心にも重石がかかるってもんだわ。
礼文島は横に切ると大雑把に言って台形の形しています。登り始めは急登で、こうしてすぐに周りを見渡すことができるようになります。
ん?(・ε・*)
西の方、晴れ間があるようです。今日は冬型が決まっているはずですが、確かにウェザーマップの天気では崩れる予報ではないのですよね。気象庁のはオワッてるけど。
これを見れば、ウェザーマップの天気予報に分がありそうですかね。
青空が見えてきてテンション上がってきましたが、最初、雪まで降ってきて、相当萎えていました。
どこかで冬が 暴れてる~(じと目
どこかで水が シバレてる~(歯ぎしり
どこかでカラスが 鳴いているぅ~(ヴォー読み
どこかで芽を摘む 音がするぅ~(゚皿゚;)
島の4月 雪風吹いてぇ
どこかで冬が 暴れてるぅ( ゚д゚ )クワッ!!
ところで、今日はふうたろう、25000分の1の地図を持っていません。と言うのも、当初こんなに体調が回復するとも思っておらず、礼文までは足を伸ばせないだろうと思っていたので、地図を持ってきていなかったのです。家にはあるので買うのももったいないし。
まあ、今はカネを出さなくても地図を見られる時代ですから‥(真顔
で、ふうたろう、しっかり正規ルートから外れていて、尾根を歩いています。もちろん、問題ありませんよ、道迷いなんてしていません。
青空の面積がずいぶん広くなりました。それでもまだまだ雲の面積も広くて、時折雪も舞います。
春と冬の共存状態。春霞と雲間からの光は、チンダル現象を見せてくれます。大気中に"もや"(微細な液体の水)が分散しています。雨にもならず、蒸気(目に見えないもの)にもならない状態です。光はただ差すだけでは光線としては決して見えることはありませんが、この靄と一緒になると、見えるようになります。これがチンダル現象です。適度に曇り、靄があることで起こる現象です。
テンションが上がってきています。足が弾むように礼文岳に向かいます。
ここにレジャーシートでも敷いてマッタリしたい‥とか言うと、変人ですか。
空がずいぶん黒く見えますが、雪の白とのバランスでそう撮れているだけです。実際はそれほど分厚い雲でもないようです。
角が取れたシュカブラ。日が差してほしかったけど、待っていられなかったので諦めます。
山頂近し。曇っていますがガスってはいませんので、いいのです。
さっきみたいな青空の広がりは、どうやら一瞬のことだった、のかな?
そのタイミングで山頂到着。IngressのPortal申請しておきます。
南方面には利尻富士がガツンと見えるはずですが、今日は上半分雲の中ですね。
ここから先、普通の礼文岳登山者は見ることのない景色になるでしょう。
正面のピークは、今は廃道になっているため、通常登山時期には登られることはない、標高455mの二並山(読み方不明)。
この角度で礼文岳を見ると、鋭角なんですね。たおやかな感じの礼文岳がこう見えるんですね。
二並山山頂からだと手前の尾根があまり邪魔にならずに綺麗に望めます。
さて、これから通るルートですが、地図なしで行ったら、9割方谷底に突っ込むと思います。地図の用意(今回のふうたろうのようなチートでもいい)ができていない人は内路バス停にUターンしましょう。
それにしても、なぜこの道が廃道になったのでしょうか。環境保護のためか、それとも、手入れする人がいないからか。
地図を持っていないでうろ覚えで進んだ場合、まずはこの谷に突っ込む可能性があります。谷を不用意に下るのは危険なのでやめましょう。
この辺りのだだっ広い場所も方向を見失うと厄介です。うろ覚えは危険です。
おや?礼文岳はどこに行ったんだろう。
‥と思ったら、左のあれが礼文岳のようです。あまりにも山容が変わっているので気が付きませんでした。
とりとめのない場所からの尾根移りがあるので、地図見ないとあぼーんします。
2本目の谷。ふうたろうが進むべき8時間コースの道は礼文岳(二並山)から数えて3本目です。ガスった場合、尾根伝いと言っても見つけるの難しいかもしれません。
2本目と3本目の尾根の間です。455mの二並山から369mのピークまで歩く間の、2回目の鞍部です。
ブッ¨:∴(゚ε゚;)
道迷いよりもヤヴでウボァー(゚Д゚)のほうがきついんですが。雪にほとんど覆われていると思っていただけに‥
‥注意する、といったものの、実はふうたろう、そんなに難しくは考えていません。地図と地形を見れば、こういう場所ではほとんど悩まずに行けます。ただ、登山者の間では読図は鬼門らしいので、いちおう書いています。
ん?(・ε・;)
突然雪が途切れて一部ウボァー(゚Д゚)することになりました。でも、もう大丈夫でしょう。
雪道ゆえ、地図の確認は忘れずに。そしてこの辺り、さっきの二並山以降含めて、携帯の電波が入りません。チートが使えません!
でも、電波の入るところからスマホの地図を開いていたので、難所(?)はメモリに残っている分でイケます。というか、どうにもならなければ、尾根まで上がれ。
でも、歩いている場所の、登山道の雪がなくなるのは時間の問題かな。
正規の8時間コースは2007年5月3日頃に香深井から歩いていますが、さすがに地名は忘れています。
西上泊まで5kmか。けっこうありますね。澄海岬はそこにありますから。
実は、澄海岬にPortalが生えています。おそらく、今日、礼文岳を登っている間にひょっこり生えたものだと思われます。早速取りに行こうと目をギラつかせているのであります。
ヌオッ(゚皿゚;)
これは不用意に雪の上に乗っかるとヅドンするパターンですな。
でも、この辺りは元々は鬱蒼とした自然林だったそうです。それを思うと、100%素直には喜べませんかね。
ところで、この三角の山が礼文岳かとおもいきや、違うのですね、これが。
樹林帯が完全に終わりました。西上泊にハイパー散歩モードで向かいます。
美しい笹原の道。ふうたろうが各地で笹原に出会うと必ず思い出すのが、この礼文の笹原なのです。
殺風景ですが、この辺りは高山植物が群落をなしているような感じがしますね。
マッタリゆっくり。今日の山行は、登山というより、散歩です。あくまでも散歩です( ゚д゚ )クワッ!!。
でも、雪山や道なしヤヴ漕ぎゾーンを通っておいて、散歩なんて、通用しませんかね。
アイゼンはとっくに脱いでいます。雪のない場所のほうが多いですしね。
この白い文字の後ろにもともと何かが書かれていたような跡があるけど、ま、いいか(棒読み
トイレは閉鎖されています。ふうたろうはどこでトイレをすればいいのでしょうか。
澄海岬到着!ちゃんと電波も通るのでキャプチャしておきました。Portal Keyも何個か取っておきました。
それにしても、標がきれいになっていますね。
この、何もない感がすごい。貧しくて暮らせない、というのでなければ、ここでもいいと思う。
急斜面には何とエゾエンゴサク(ケシ科)が。通常5月上旬くらいにならないと咲かないはずなのに‥
断崖絶壁の続く西海岸。さっきの写真で見上げた丘の上から海岸線が望めます。
うむ、恐ろしく晴れています。天気予報では吹雪くとか何とかすら言われていたのに。
それにしても、CCDのゴミが付いていなくてよかった(何
ただの枯れた原野。
‥としか見えないのはトーシロだな(したり顔
笹原の遥か彼方にゴロタ岬。ふうたろうの好きな場所の一つです。
ここは鉄府巌島神社のある岬。先端に神社があるのですが、本当に危険なので近寄れません。
ん?(・ε・;)
澄海岬(トイレ)って何?澄海岬はトイレじゃないし、その西ウエントマリトイレはシャッターが下りていますぞ。
このブルドーザ痕の先にはゴミ溜めが。負の部分ですね。西風と波に乗ってロシアやら韓国やら中国やらのゴミが流れてくることがありますが、昔、羽幌町で観察した時に見た限りでは、半分以上国産です。
そうそう、IngressのPortal申請も忘れないように。もっとも、申請が通る頃までIngressを続けているかどうかはわからないけどね(白笑
ゴロタの浜、砂浜がずいぶん後退しているように見えますが、気のせいかな‥
今日は晴れ間も広がっていい感じですが、西風が強くて波も高いですね。
‥そうだね、そろそろ休んで、薬飲んだりエネルギー補給したりしないとね(薬飲むのは結局忘れた)。
取り出したりますは、Foods & Breadのイカすラスクです。純国産のラスク。北海道産のかぼちゃ粉末が練りこまれています。
道端に座って落ち着くと、色々考えます。
あのラスク、国産材料で作っていますが、10年前に比べると、そういうことをする店はずいぶん増えたような気がします。他にもこの10年で、「絶対に変わらない」と思っていたものが、いったいいくつ変わったでしょうかね。
ふうたろうが今日歩いている道を延々歩くように、気長に、大局的に、生き方そのものを歩めたら、もっと楽に生きられるんでしょうね。
機能性胃腸症も潰瘍性大腸炎も一進一退だけど、治る。
‥そう信じたい(つまり今は治ると思えていない)。
夏になったら、ここも緑になるのかな。礼文島にはハイシーズンには来たことがありませんので、判りませんけども。
ゴロタ岬の標高は180m。ゼロメートル登山(?)なので、それなりにきついです。
登ってきた礼文岳が遠くに見えます。その左には雲にほとんど隠れた利尻富士もあります。
ふうたろうは写真撮りながらマッタリ進みます。だから、遅いですね。
キバナノアマナ(ユリ科)が咲いていました。やはり、1ヶ月弱季節が早い気がします。
江戸屋山、かな。花が多いらしいけど、そんな時期にふうたろうが来ることはほぼ考えられません‥
スコトン岬が見えます。
それにしても、今日は写真撮影に対する集中力も抜群で、傾いた写真などのミスが少ない。
ゴロタ岬到着。標が根元から腐って倒れていたので、立てかけておきます。ここもPortalがなかったので申請しておきました。
ゴロタの浜と鉄府巌島神社のある稲穂の崎。ゴロタ岬は遮るものがないので、標高の割に大展望が期待できる場所です。
でもね、ここまで来るとさすがにバテます。スコトン岬までもう少しなんだけどね‥
礼文島のこの8時間コースは、西上泊からスコトン岬にかけてが見どころだと思います。でも、その見どころだけ見ても、見どころだなあ、と思えないのがふうたろうです(何
分岐です。ここから鮑古丹方面に行くか、車道回りでそのままスコトンに行くか。
2007年は鮑古丹から回ったので、今回は車道回りにしましょうか。
何か石碑がありますね。なになに?
飢えし啼く 海猫(ごめ)に日増しの 北風(きた)嵐
‥冬になってゆく時のこの場所を読んだ俳句ですかね。
さっき、ゴロタ岬からもう少し、だと思っていたけど、まだ1.5km以上あるようですね‥IngressのPortalが教えてくれます。
ん?(・ε・;)
おい、バス停どこだよ( ゚д゚ )クワッ!!
コインが刺さりまくりのグロイ標がそこにありますが、近寄らずに撮影だけ済ませて立ち去ります。っていうか、強風で寒くてやってられません。
スコトン岬では一発でPortalKeyが出てくれなくて、難儀しました。とりあえず、バス停がないので、集落まで戻ってバスを待とうと思います。
ヌオッ(゚皿゚;)
香深港まで27キロォ!?
3回目なのに相変わらず毎回認識を発展させてくれる旅に感謝(じと目歯ぎしりヴォー読み
待っていてもしんどいのでバス通り(一本しかないけど)沿いに歩いていきます。
おや、昆布を干していますね。礼文島の数少ない産業です。
農林業すら成り立たないこの礼文島は、地方創生と言っても相当難しいですよね。
雲、本当に増えました。雪がふたたびちらつくようになってきましたし。
この時期、礼文島は閑散期です。宿すらろくに開いていないレベルです。
でも、閑散期とは、何なのでしょうね。みんなが休みを取れないということなのか、観光するには不快すぎるのか。否、花も咲いていないから見どころがない、というのが正解でしょうね。
ふうたろうにはその感覚、半分解るけど、半分解らない。見どころくらい、自分で探そうぜ?
病院前(船泊地区)バス停。ここで終わりにしましょう。きりがないや。
17時20分にスコトン行きのバスが来ました。バスはすぐに折り返して香深に向かいます。寒いし暇なので、乗っちゃいました。
すっかり夕日が沈む頃になってしまいましたね。
その後、バスの運転手と話をしながら、道端に新しく生えたPortalをキャプチャ&Hackしながら、宿に戻ります。
宿併設の居酒屋で1000円のツボダイ定食を食べ、女将さん(の妹さん)と話をして、風呂に入りつつ写真を現像しつつ、ようやく落ち着きました。
当初、礼文の旅は絶望的だと思っていましたが、いや、天気がうまい具合に晴れてよかった。ちゃんと礼文島のMissionもこなせましたし。これで、もう思い残すことはない、かな。
UC:2
FD:1
天気:くもり時々晴れ、一時小雪ちらつく(北海道礼文郡礼文町)