それでも好きですか?(元越山【石槌山縦走尾浦集落ルート】:大分県)
天気は下り坂に向かうと言われていたので、それが早まれば今日の山行はナシかと思っていましたが、どうやら行ける雰囲気です。行きましょう。もちろん、取るべきPortalは全部取ってから。佐伯市市街部は、まあ、明日にでもゆっくり料理してやるとしましょう。
朝は気温が下がるのが救いですが、日が照ってくるとやはり容赦なし。バス停で待っている間にどんどん暑くなっていきます。
っていうか、去年来た時、6時台のバスがあったような気がするけど、今、米水津方面に行くバスの始発は8時55分。おせえよ!
米水津方面のバスは、リアス式海岸の海沿いの道路を右往左往していきます。Portalが集中しているのは米水津郵便局のある辺りで、一旦小浦方面でバスが折り返してから降ります。そうすることで、小浦周辺のPortalもHackくらいはできますし。
道路からは届かないPortalもあるので、しっかり足を運びます。根こそぎ奪っていきます。
何か秘密基地みたいなところに出てきましたね。Portalの中心は道もこの辺にあるようですが、ただずれているだけっぽい。
米水津や蒲江方面は特に青が強い場所のようで緑は少なめです。まあ、あまり多すぎてもふうたろうの手に余るので(キャプチャ後)、ほどほどでいいですけどね‥
このお寺は青が占領していました。アップグレードとHackだけして行こう。
さて、大方Portalは処理したのですが、あとひとつ、今日登る元越山の登山道沿いにあると思われるPortalに行き着けません。つまり、登山口に行き着けません。
佐伯市の観光パンフレットには浦代コースとして紹介されているのですが‥どうも、指導標ゼロコースのようですね。
ありました、愛宕神社。愛石神社ではありません(Portal名が間違っています)。
愛石神社を奪ったら、上に向かいます。これから登山道上および下山後もPortalはありませんので、安心して行けます。
指導標はおろか、リボン一本ありゃしない。これがパンフレットにも載るようなコース、か?
暑さといい、靄といい、真夏は不適切な場所なのですかね、ここ。
急登とゆるやかの分岐。もちろん地図にはその表記なし。そしてふうたろうが選ぶのは言うまでもなく(略
そして山頂。話によると一等三角点の中でもベスト4に入るほどの景色らしいですが‥
まあ、ふうたろうがそれどころではないほど暑さにダレているのと、靄でそんなに大したことないものであるのとで(以下略
ちょっと休んだら石槌山方面に縦走しますね。空の公園方面です。
‥これからしばらく、変わり映えのない道を歩くことになります。とにかく暑さを紛らすようなことはひとつもありません。
ニュースや首脳陣以外は優秀なNHK。料金を払う理由なんて、その2つ以外のところに見つけないと、やってられない。
そして、暑さもやってられない。今度見えている集落は畑野浦かな。
道が3本。左の林道は巻き道にもなるかもしれないけど、右のはどこへ行くのか。
最後の急坂、ですかね。暑さがなければここまできつくないはずですが‥
次に見えてきた集落は、ふうたろうがこれから下ろうとしている尾浦。去年、下る場所間違えてタヒんできたところです。
200mおきにおかれてあるこの看板、途中までPortal申請がんばったけど、諦めました。
ひどい靄です。写真の記憶をたどると去年もこのくらいひどかったようですが‥去年の方がきれいな思い出として残っています。
今年はとにかく暑さがキツい。地面から熱気が上がってきます。よく熱中症にならないなと、我ながら感心します。
坂がようやく緩やかになり、道が左に曲がり始めようとしたところで‥
石槌山到着。無事、ここまで来られてよかったですね。バスの時刻がもっと早ければ、もう少し余裕持って歩けただろうけど。
石鎚神社。四国の石鎚山とは本来「鎚」が違っています。こっちは石「槌」山。まあ、どっちが正しいのかは知らんけど。
去年はここに辿り着いた時がまだ午前中でした。でも、今日はもう15時近いので、あの時とは風景が違って見えます。ぶっちゃけ別物。
念のため、尾浦にダイレクトに下る道は存在しません。地図上のみに存在する伝説のルートです。
うむ、あの尾根です。右側が針葉樹で、左側が雑木林の、あの尾根です。
山頂付近のブッシュはひどいですが、まだこの辺りはマシです。でも、読図できない人はまず無理。
ルートがはっきりしないので、コンパスで方向を定めて進みます。
ふうたろうは雑いので、地図に磁北線引いたり、補助線入りのコンパス使ったり、などということはやりません。それでも、この程度の道(?)なら進める、ということです。
植林帯になるとルートが定まってきます。植林を管理する人がそこを通るからですね。
1ヶ所、尾根の枝分かれに注意しながら下ってきまして、道路すぐ上まで下りてきたことを確認しました。
さりげなくこの道路まで降りるのがキツかったりもしたけど、以前は1時間20分ほどかかった下山も、今回は45分程度です。楽勝でしたね。
去年(8月13日)の記録によると、この花はトウワタ(キョウチクトウ科)だそうです。
そして、去年と同じように、隠し通路を通ります。‥っていうか、ふうたろうが小学生くらいの頃はここ、ふつうに通れたような気がします。かすかな記憶くらいしかありませんけども。
あのときは車が通れなかったので、こんなにゴミ溜めにもなっていなかったと思います。
‥湯沸し器を捨てるか、こんなところに?
しかし、購入価格に処理費用を予め転嫁して売るようにし、処理するときは販売店にでも持っていけばタダで引き取るようにすれば、少しはこのゴミの不法投棄も減るかもしれません。
でも、資本は外部不経済はよそに押し付けたいものですからね。
‥とりあえず、猛烈に暑いし汗だくで不快極まりないので、手や顔を洗います。
当時、石槌山なるものがあることを、ふうたろうボーイが知る由もなし。この狭い尾浦集落を、せいぜい砂浜(遊泳場)と当時の家を往復する程度です。この山の向こうの米水津村の様子なんて、地球の裏側の話だった。
土石流危険渓流。当時からこういう看板はありました。起こるときは起こる、土石流。はたして、砂防でどのくらい防げるのか。
去年はこのあと畑野浦まで歩きましたね。変なおばちゃんにトコロテンと妙な飲み物を盛られましたね。
今日は平日ダイヤで、さっきのバス停を17時16分に出て佐伯駅に行くバスがあります。1時間ほど時間があるので、予定通り、Portal申請などしながら過ごしましょう。
尾浦には店が殆どありません。だから、こういう行商の車が来ます。生産が大規模化すれば効率は良くなりますが、末端ほどその生産物が届きにくくなる。かといって、そこの産業は大規模化した生産の影響を受けずに経営を成り立たせることができるかというと、そうはならない。
尾浦が、あるいは蒲江町が、佐伯市が、自力で経済を営むには、どういう規制と自由化が必要ですかね?
夕方の尾浦。ここで夜を迎えようと思ったらどこかに泊まらざるをえませんが、宿、あるのかな‥
昔は、去年畑野浦まで歩いたあの細い崖の道路が健在でした。そこをグルっと回って佐伯市から畑野浦を経由して来ました。車でも佐伯市まで出てくるのに1時間以上かかりましたか。それでも、あの道、好きだった。
今はバスで40分で来られるようになっています。
‥便利で快適で豊富であることが、必ずしも豊かだとは限りません。極言すれば、不便で不快で不足であっても、豊かになれることはあります。例ですか?ふうたろうは山の上で味わっています。
おそらく、元越山を知る岳人は10000人に一人いるかいないかでしょう。石槌山に至っては10万人に一人くらいかもしれません。ましてや、こんなクソ暑い夏に、ヤヴこぎまでして歩く生物は居ないかもしれません。
今日の元越山はとにかく暑く不快で、バスは決して便利とはいえず(ふうたろうは十分だと思っていますが)、メシを食うところもない下界。でも、その負の感覚をも含めてなお、豊かだと言いはる自信があります。思い出補正もあるでしょうけどね。
山は300名山だけじゃない。里は大都会だけじゃない。
天気:晴れ、夕方からくもり(大分県南海部郡米水津村・蒲江町・佐伯市)